第32話 遅れた入学式
ボンボンとの決闘という名のワンサイドゲームをしてから2日が経ち、俺達が決闘をした所が直ったため、入学式をするらしい。
まぁ俺の攻撃とあのボンボンの火魔法で、周りの草木は燃えたし、地面は割れたり歪んだりしてしまったからな。
それを学園の教師とイリア校長が直してくれたらしい。
その時は、さすが教師だなぁと思った。
まぁそれまではバナー先生とイリア校長以外は大して強くもすごくもないなと思ってたし。
しかしそんな凄くないと思っていた教師たちの御蔭で、たった2日で入学式が行えるように。
その内1人1人に謝りに行こうかな……。
ちなみに、決闘のあとにイリア校長に再び呼ばれたときは、今度こそ弁償か……?と思ったのだが、なんか褒められて弁償はボンボンの親にさせると笑っていて、その笑顔は美人のはずなのに気持ち悪いと思ってしまった。
だってめっちゃニヤニヤしてたんだもん。
俺の人生で初めて美人を気持ち悪いと思った気がする。
ほんとにとんでもない悪人顔だった。
その時に家のアナとどっちが怖いかなぁ……と思っていた時に背筋が凍るような殺気を感じ振り返ると、目が笑っていない笑顔でアナがこちらを向いていた。
やめてよ……俺死んじゃうよ?
閑話休題。
俺は史上最高点で主席になったため、新入生代表あいさつをしないといけないらしいのだが、【不適合者】であり、入学式で問題を起こしたということで、俺に変わってサーシャが新入生代表あいさつするらしく、『アルトの代わりだけど、私頑張るね!』といって前の日から頑張って練習していた。
サーシャには申し訳ないと思いながらも俺は、沢山の生徒の前に立たないですむと喜んだ。
ボッチに人前では話せというのは地獄でしか無いからな。
そう思ったら問題を起こしてよかったな……もう二度と絶対にサーシャとアナにはあんな目には合わせないが。
次にそんなことがあったらバラン国王に殺されそうだからな。
ていうか、代表あいさつくらい俺も出来るし?
……おい、今無理だと思った思ったやつ居たろ。
ああそうだよ、正直に言って殆どの確率でミスるよ!
まぁ結局やらないんだから関係ないよね!
もしもの時はなんとかなるさ!
全て未来の俺に託す!
この言葉がのちに自分を苦しませることになるとは今の俺は微塵も考えていなかった。
俺が自分にそう言い聞かせていると、入学式が始まった。
「これから第150回生の入学式を始めます。司会進行は生徒会長のユミル・ゲイルが務めさせていただきます」
へぇ……あの人が生徒会長か。
なんと言うか、俺や父さんに勝るとも劣らないぐらいのイケメンだな。
アイツ……ごほんッ、生徒会長はさぞかしモテているんだろうな。
俺もおんなじくらいイケメンだと思うんだけど、今まで話しかけられたりしてないんだよ。
逆ナンされるのは俺の密かな夢だったのに。
何でモテないんだろう。(解、サーシャが周りに威嚇しているため)
ん?そう言えばあの生徒会長の家名ってゲイルだったよな?
ゲイルって確かソフィアと同じだな。
じゃあ2人は兄妹ってことか。
俺の家と一緒で美男美女の兄弟だな……。
まぁ勿論シルがこの世で1番可愛いのは絶対なんですが。
シルはまさに俺達の天使だ。
シルが彼氏なんて連れてきた日には1ヶ月は引きこもる自信がある。
多分これは父さんも同じだと思う。
だからわざわざ俺が居ない間は、シルに極力男を合わせないようにしてもらうことにした。
返事は即答で父さんはオッケーだったが母さんが反対だったので、俺が生まれてはじめておねだりをするとこちらも即答で了承を得ることに成功。
これで我が家の天使に邪魔な虫がつくことがないだろう。
そんな事を考えている間に、いつの間にか式は進みサーシャの新入生代表あいさつになっていた。
サーシャは真剣な表情で話し始める。
「暖かな春の訪れとともに、少し遅れてしまいましたが私達500名は王立魔法学園に新入生として入学式を迎えることができました。 これからの学園生活の中で、時に迷うことや苦しいときがあるかもしれませんが、同じ学年の仲間たちと協力し合い助け合いながら乗り越えていきたいと思います。 校長先生をはじめ、先生方、先輩方、いかなる時も努力をしていきますので、どうぞよろしくお願い致します。 第150回生代表、サーシャ・フォン・ドラグーン」
サーシャの挨拶が終わると会場中の人たちが拍手していた。
なんか、サーシャがめっちゃかっこよく見えたわ。
俺だったらあんなに堂々と話すことはできないだろう。
て言うかまず全部話せるのかも怪しい。
サーシャが戻ってきたので小声でどうだったかを、話しかける。
「サーシャ、挨拶めっちゃよかったぞ。流石だな」
俺がそう言うとサーシャはパッと笑顔になった。
「ほんと?ならよかったよ!」
俺とサーシャが話していると、生徒会長が再び話し始める。
「それでは次は我が学園の校長先生のお言葉です」
そう言うとイリア校長【が転移】で登場する。
「やぁ新入生の諸君。私は校長のイリアだ。私が今回君たちに言いたいことは、『とにかく楽しめ』だ。それをよく覚えておいて学園生活を過ごしてくれ。私からは以上だ」
そう言って再び【転移】で消える。
それを見届けた生徒会長は最後の言葉を話す。
「それでは以上を持ちまして、入学式を終わります」
こうして俺達は王立魔法学園に入学した。
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