表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/204

1月23日 幕間

『オベロン』

「武光さん」

《ドリアード》

「桜木さん」

《ティターニア》

 今朝に桜木さんはドリアードに起こされたり、武光様と共にアヴァロンへ赴いたり、ロッジを頂いたり。


 そして今度は、魔法の練習を始めた。

 最初は苦戦していたのか、遠くからは変化が見られなかったのだが。


 突然、木が一斉に成長を始め、そして桜木さんの目の前に有る木が実を付けた。

 遠くから見るにサクランボ。


 もう魔法を習得したらしく、皆さんが桜木さんの周りに集まり出した。

 ティターニアさん、ドリアードに大鳥のカールラが抱き付き、桜木さんの姿がすっかり見えなくなってしまった。


 すっかり覆われたまま数分、大丈夫だろうか。


『坊主、酒を貰いに来たんだが…?』

「ティターニアさんが桜木さんを抱き締めて…それからは分かりません」


『おい妖精達、どうなってる……ほうほう、ふんふん、そうかそうか』


「何が?具合でも悪いんでしょうか」

『大丈夫だ、ほっといてやれショナ坊、酒をおくれ』


「あ、はい、どうぞ」

『うむ、また持って来させろ、奴等も大層気に入っていた』


「はい、伝えておきます」


 暫くして目端で何かが動いた。

 武光さんの手、起きたらしい。


「なぁ、君は…ショナ君だったか?ココは?」


「あ、武光さん、おはようございます。桜木さーん!武光さんが起きましたよー!」


「いまいくー」




 そうして一時的に目を覚ました武光さんが再び眠りについて直ぐ、今度は桜木さんが欠伸を噛み締めた。


「桜木さんも少し眠っては?」


《ほれ、膝枕じゃぞ》


「ん、ちょっと、ちょっとだけ……」


「直ぐに寝ましたね」

《ショナ坊、こやつの…ハナの生い立ちは聞いておるか?》


「いえ、お話し頂けるまでは聞くなと推奨されてるので、何も」

《そうか、そうじゃったか》

《では、今以上に信頼を得ねばなりませんね、お話しして頂ける様に》

「うん、私はネイハムに聞くつもり」


《あぁ、あやつはそういった仕事じゃったな》


《あ、歯軋りを…【良い子、良い子、良い夢を、安らかに心地好く、ゆっくりおやすみ、愛しい子】》


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ