6月4日(木)
猫山さんは日の出と共に起きて居たらしいので、そこに合わせて起床。
大量の涎にまみれたのでシャワーへ。
計測。
中域。
折角なので、久しぶりにストレッチ。
ガッチガチのバッキバキ、バリ固。
ズルをして筋肉を伸ばす。
1人で出来る範囲内で常人並みに軟らかくし、休憩。
寝てた、お腹が減った。
時計を確認するに、そろそろ朝食の時間なのだが。
ノック音。
「飯行くけど」
「行くます」
今日は卵焼きにスパム、お豆腐の入ったあおさ汁に焼き魚、お好みで、とふりかけや納豆も置いてある。
特に要望が無ければ、パンとお米が交互に出るらしい。
猫山さんは朝に3杯食べてたそうなので、そのまま3杯頂く。
このせいで、猫山さんはお昼は控え目なのかも。
ごめんね。
「今日は移動日なんで、チェックアウトの準備を」
「うい」
「それから買い出し」
「何処行くのよ」
「良い所」
食事を終えチェックアウト、島を半周し買い物。
港へ行き水中観光船で次の目的地へ、海の中を眺めながらの移動。
酔いそうになり撃沈。
離れ島へ到着。
閑散期もあってか、降りた観光客は自分達だけらしい。
黄色くヒラヒラした軍勢が目の前に。
「マジかぁ」
「蝶の群れ、時期ですもんね」
『大丈夫ですか?』
「目を開けて1歩も動きたく無いんだが」
『手を引きますか?』
「ケースに乗れば、押しますが」
頑丈なスーツケースらしいので、ヘッドホンを付け顔を覆い、井縫さんに押して貰いながら宿まで向かう。
途中、何度か止まりつつ宿へ到着。
お風呂がオープン過ぎて井縫さんが暫く笑っていた。
『楠さん、画像ならどうです?』
「おぉ、遠目からは良いんですよ、遠目からは」
「ほら」
「ギリ」
『髪飾りみたいで可愛いですよ』
「嬉しく無いんだなぁ」
「だろうなぁ」
『ですよねぇ』
宿に荷物を置き、早速着替えて近くのビーチへ。
森を少し歩いて到着、ウミガメが居るとか居ないとか。
遠浅の綺麗な海、外国人の親子は居るが貸し切り状態。
泳ぐというより浮くだけ、色鮮やかな魚達を眺める。
コレは酔わない。
ただただ眺める、泳ぐつもりで居たんだが。
眺めが良くて、このままで良い。
水中なのにボーっとしてしまう。
気を取り直し、陸に上がり水分補給。
今度は少し泳いで深い場所へ。
何処までも何処までも青色が広がっていて、浮上し陸を見るとかなり離れてしまっていた。
危ない、戻らないと。
そう思っていると、目端で何かが横切った。
陸では想像出来ない程のスピードで泳ぐ亀、デカい、普通に怖いわ。
陸に上がり、休憩している井縫さんにご報告。
「見ました、怖かった」
「なにを」
「ウミガメ、猛スピードで横をスンっと。怖かったわぁ」
「観上さんなら喜んだろうに」
「少しは嬉しいけど、すんごい早いのよ、こう、ギュンと」
「どれ」
同じ場所に居るとは限らないのだが、大体の方向を差して教える。
入れ替わりにせいちゃんが帰って来た、せいちゃんも見たらしい。
『ウミガメ見ましたよ』
「見た、猛スピードだった」
『ですよね、あそこまで早いと思わなかったので、ビックリしちゃいましたよ』
「ね、マジ怖かったわ。美味しいのかな」
『もー、捕まえて食べないで下さいよ』
「アレは無理でしょう、早いもの」
『遅かったら食べちゃうみたいな言い方を』
「稀少だったり、不味いなら取らん」
『もしかして、水族館でもそんな感じじゃ』
「イカとか絶対に美味しそうじゃないの」
『確かに、透明で美味しそうですけど』
「ほら、サンマとかさ、鮮度が命系は美味そう」
『鮮度が命系、じゃあマグロは美味しそうじゃ無いんですね』
「泳いで来たら殺されそう系」
『絶対に死んじゃいますよね、あんなの』
「多分あのスピードだったよね、亀」
『ですね』
「井縫さん、見れた?」
「いや」
「日頃の行いが、あ、血」
「あぁ、魚に襲われた時かも」
『モンガラですよね、私も追い掛けられましたよ、つつくんですよ』
「は、治すよ」
「頼む」
「はい終わり、何その魚」
『もうですか?』
「すごい」
「ねぇ、なんの魚が危ないのさ」
「ビビってる」
『大丈夫ですよ、威嚇だけですから。サンゴで切ったんですよね?』
「魚から逃げる時に」
「なんだ、ビックリした。行ってくるわ」
それからお腹が空くまで海の中へ。
お腹が減ったら宿へ戻り、水浴びし食事へ。
港の食堂、イノシシカレーにイノシシそばにイノシシチャンプル。
歯ごたえのある臭みの無いお肉、うまうま。
そこから宿に戻ってお昼寝。
オヤツの時間に起床、井縫さんが無人販売所で冷やしパインを買って来たそう。
凄い甘い。
「夕飯作りますかー」
「へーい」
『早く無いですか?』
「コレの作りおきも兼ねてるんで」
「助かる」
せいちゃんはお米を炊き、自分は野菜や茹でモツを細切りに、炒めて中身イリチーを。
井縫さんは買った青パパイヤをスライス、ツナと鰹節、お醤油に少しのポン酢で和えてサラダにした。
うまい。
『料理上手ですよね』
「ね、このポリポリは良いのか」
「パリパリだからセーフ」
それからはお刺身を漬けにしたり、沖縄そばや素麵をしこたま茹でたり、豚肉を煮込んだり。
そうめんチャンプルをコンビーフやスパム、ツナで作っていると、スパムと卵のチャンプルを作った後にゴーヤチャンプルと、ゴーヤの鰹節醤油和えが作られていた。
「物好きめ」
「観上さんは食べれるんだよなぁ」
『子供舌じゃ無いんで』
次は青パパイヤとコンビーフのチャンプル、ニンジンシリシリには文句を付け、タラコ炒めにして貰った。
最後に、全員でジューシーの作成に取り掛かる。
豚の煮込みから豚小間を取り出し、他の材料をみじん切りにしたり、出しを取ったりお米を研いだり。
全てを炊飯器に入れ、休憩。
井縫さんとせいちゃんは地ビールで乾杯。
コチラはコンビニで買った泡盛シークワーサー、見た目はジュースだがアルコール度数は高め。
ミミガーや砂肝のジャーキー、関西で言う油かすをつまみながら酒を飲む。
飲み易過ぎる。
「せいちゃん飲む?」
『飲み易いですね』
「ストローのせいでガンガンいける」
「もう宴会にしてしまおうか」
「おう」
『ですね』
作ったモノを小鉢に入れ、お店で買った天ぷらも並べ、宴会開始。
やっぱり中身イリチーだ、酒も米も進む。
「また作るか?」
「それはもう大量に作るわ、そばも美味いし」
『具として油かすを入れても美味しいそうですよね』
「どれどれ、ほれ」
「あー、ダメだわー、背徳の味だわー」
『もうちょっと紅ショウガを』
「コーレーグースもどうぞ」
暖かいと食欲が増すのか、せいちゃんが結構食べている。
良い事だ。
明日は本島に行き、水族館へとの事らしい。
直ぐにココとお別れするのは少し寂しい気もする、もしかしたら一軒家が好きなのかも知れない。
ハンモックも有って、海も間近。
静かだけれど音が無いワケでも無い、居心地が良い。
「少し、住みたくなってしまったかも知れない」
『ですね、暖かいくて海も近いですし』
「不便そう」
「ワシは平気」
「なら店でも開きますか」
『何のお店にします?』
「串焼き屋かな、イノシシと鳥と豚か、大変そう」
「そこはカフェじゃ無いんだ」
「地元密着じゃないと、繫盛期だけならカフェもアリだけど」
「それで結局はいつも珈琲を出す事になる」
「ね、もう昼から珈琲泡盛出しちゃうか」
『もう居酒屋ですね』
「忙しくなるぞ」
「それもなぁ、程よくのんびりしたい」
『お昼寝の時間は確保したいでしょうし』
「昼に開けて一旦閉める、17時から開店の店が出来上がるワケだな」
「アレはお昼寝の為だと?」
「中にはあるかも」
『かも知れませんね』
お腹も満たされほろ酔いの中、近くの海へ。
夕日が綺麗。
「あー、別荘地か」
『良いですねー』
「夏は北海道、冬は沖縄か」
「理想でしょうよ、真冬の北海道で雪遊びもよし、真夏の海を泳ぐもよし」
『向こうでもそんな事言ってたんですか?』
「もう1個ある、トルコのイスタンブール。中庭の有る家がさぁ、凄い良いのよぉ。行きたいなぁ」
「許可取るか?」
「おぉ、お願いします」
もう警戒しなくても良いのか、井縫さんが浜辺で鏡を取り出した。
待っていたかのように、なんのタイムラグも無しに決め顔の月読さんが映った。
【良いわよ】
「はやい」
【1での移動記録を見たんですもの。今、少し覗いたらどうかしら】
「良いんですかね、向こうが」
【ええ、不意に行く事が有るかも知れないと通知して、了承もされたわ。ギリシャ、ローマ、ウガリットとの繋がりも有るそうよ】
「せいちゃんも見る?」
『良いんでしょうか?』
【正式な旅行ならまだしもお散歩でしょう、行ってらっしゃいな】
「ありがとう、月読さん」
【良いのよ、じゃあね】
「じゃあ、日が落ちたら行こうか」
『ですね』
ソワソワと待ち遠しい様な、勿体無い様な心持ちの中で太陽が海に落ちた。
一旦宿に戻り、空間を開くと井縫さんがハンモックへ移動した。
「何してんの、行きたく無い?」
「あ、俺も行くのか」
「いや、嫌なら無理にとは」
『折角ですし少し見ましょうよ、本当なら飛行機で凄い時間掛かるんですから』
「せいちゃん、凄い理由で推すね」
『あ、すみません。便利に慣れちゃって』
「じゃあ、少し」
失礼が有ってもいけないので、全員のお酒を代謝させる。
ココでも効くのか不明だが、魔除けのアクセサリーを付け、バザールの近くに空間を開く。
【探知完了、新たに空間を開きます】
バザールの裏手の小道、本屋とカフェが有る静かな通り。
暑い、真昼間だ。
「暑いなぁ」
『カラっとしてますね』
「暑さの質が違うな」
月読さんがアッサリと許可した理由が分かった。
0の様に銃を持ち歩く厳つい軍人も、大勢の観光客も居ない。
多少とも観光客は居るのだが、ウガリット同様にバックパッカーから家族連れまで様々。
ストールを被る女性も多くは無い、裏道でもそうだったが、廃れる所か栄え続け安定した国なのだ。
偉いぞ転生者、良くやった、ナイス。
人種も様々、多様な言語が行き交うシルクロードは今も健在。
凄い、コレが本来の状態なのかも。
「1より凄いかも」
「おぉ、報告しないとな」
「転生者を、褒めといて下さい」
「おう」
少しばかり銀行でリラに換金し、ブラブラ。
せいちゃんも服は気になるのか、少し肌触りを確認している。
「少し買いますか」
『良いですかね、少しお借りしても』
どうやら展示品の色違いが欲しかったらしい、刺繍が青いのが欲しいんだとか。
それは自分も欲しい。
「“青い刺繍の、有ります?”」
《“おう、待ってろよ”》
青だけじゃなく、緑色や黒の刺繍入りの似たモノを出して来てくれた、女物まで。
流石商売人。
「“ありがとうございます。試着出来ます?彼の”」
《“おう、そこだ”》
「あそこ、どうぞって」
『有難う御座います』
《“案内人か、見ない顔だな”》
「“ええ、まぁ、初めてなので”」
《“嘘付け、言葉が上手過ぎる。あの兄ちゃんは良いのか?何か出すぞ”》
「何か言ってくれれば出すって」
「あぁ、じゃあ、コレのもう1つ大きいのが無いか聞いてくれるか」
「“ワンサイズ大きいの無いかって”」
《“それはな、ほい”》
「体格良いよなぁ」
「それは君の感想だよな」
「おう」
《“日本語だろう、親がトルコか?“》
「“まさか、そんな顔に見えます?”」
《“みえんな、あははははは”》
「“ですよねー、けど何で女物を出してくれたんです?”」
《“お嬢ちゃんにだ、スリムな体系でも性別位は分るんでな”》
「“お気遣いどうも、買います”」
《“おう、じゃんじゃん買ってくれ。茶は飲むだろう?”》
「“ありがとうございます。勿論ですよ”」
せいちゃんと井縫さんが選ぶ中、オススメのお店を聞く。
特上に甘いバクラワのお店と、味が上品なお店。
手頃な敷物なら何処だとか、このお茶のお店はどこそこだとか。
果ては孫娘の相談、選び終わったせいちゃん達にも話を聞く。
《“でだ、俺の知らない国に行くのが心配なのを、どう分かって貰うかなんだが”》
「知らない国に行く心配を、孫娘が理解してくれ無いって」
「分る様に説明させる、身内も納得させられないなら他に行っても苦労するだろうに」
『ですね、意思疎通って難しいですし』
「“意思疎通は難しい事、身内も納得させられないのに、異国で通用するのかと。先ずは自分に分らせろと話せばどうか、と。あ、旅行に行かせた事有ります?”」
《“それが、無いんだ、君らガイドを見て育ったから大丈夫だと勘違いしてるんだろう。あ、すまん、悪口になりかねんな”》
「“ならガイドの苦労話を聞かせるしか無いのでは?”」
《“まぁ、そこからだな”》
「“それはダメですよ、逆の手順の方が良い。話を聞いてから協力する体裁で紹介しないと、悪く言ってるだけだと思われ兼ねない”」
《“あぁ、そうだな、そうするよ。お嬢ちゃんの苦労話しで良いかね”》
「“苦労して無いんで、他の方が良いですよぉ”」
《“はっ、すまんな長話して。決まったか?”》
「ありがとうって、決まった?」
『あぁ、はい、お願いします』
「宜しく」
「“お願いします”」
《“おう!”》
適正価格だろうに、更にオマケしてくれた、有り難い。
また来たら、またココで買おう。
「“ありがとうございます、これからお菓子買いに行きます。ココのお店の人が褒めてたって言っときます”」
《“おうおう、コッチこそありがとな、宜しく、じゃあな!”》
「“じゃあ、また!”」
次はバクラワ、お上品なお味の方へ。
地図も見やすいし、案内板も親切。
少しおトイレに寄り、次のバクラワのお店へ。
甘く香ばしい良い匂い。
試食は直接口に放り込んでくれる形式、うん、お上品。
全種類セットを持ち金ギリギリまで購入し、名残惜しいが今日はココまで。
『次はどうします?』
「もう帰る、見切り付け無いと無限に居る」
「俺らを帰して、まだ居ても良いし」
「えー、じゃあ、そうしときます」
先程の裏道に行き2人を帰す。
そのままフラフラ、銀行を見つけたので両替。
近くの人にケバブ屋が無いか聞き、近くのお店で1皿。
少し違うが美味しい。
お店の人にハマムの場所を教えて貰い、直行。
男女別なのでそのまま入る。
しこたま洗われ外へ出ると、青い目の灰色の狼が居た。
直ぐに目をそらしたのだが、お座りして良い子そうだった、だが首輪も無いし、近寄るのはやめとこう。
帰る為に裏道へ。
【付けて来ています】
誰が。
『お嬢さん、良いかしら?』
声の主へと振り向くと、青い目のお姉さん。
髪も顔もトルコ的なのだが、バザールの店の人間では無い雰囲気。
「はい、何でしょう」
『その腕の、特別なモノよね?』
「貰いモノですんで、特別かどうかは」
『そう、貰ったのね。少しお話しを聞かせて貰っても?』
「はい」
腕を絡め取られ連れて行かれたのは普通のカフェ、ライスプリンと珈琲。
同じモノを頼んで暫し待つ。
『どうしてココへ?』
「少しお散歩に」
『もう1回聞くわね、どうしてココに?』
「さぁ」
『ふふふ、じゃあ、どうしてお散歩に?』
「話しに出たので」
『それだけ?』
「はい」
『ココには何が居ると思う?』
「青い、灰色の狼」
『正解、アナタの、死の匂いを警戒してるの』
「すみませんね、もう来るなと言われるならもう来ません」
『そうして。その姿は危険な匂いがするの』
「はい、分かりました」
珈琲、ライスプリンをかき込み外へ出る。
そのまま裏道へ向かい、浮島へ付いた。
一服しながら月読さんにご報告。
【どう?楽しかった?】
「この姿での入国拒否を言い渡されました」
【あら、そう、残念ね。理由は言っていたのかしら】
「死と危険の匂いがすると、思い当たる節しか無いので受け入れます」
【そう、じゃあ、今度行く時は鈴藤ね】
「別にもう良いです」
【あら拗ねて。大丈夫よ、ルーマニアの事で警戒してるのと、相性よ】
「分かってますが、繊細なので」
【せいちゃんに慰めて貰いなさいな】
「面倒、帰って寝ますよ。おやすみなさい」
いくら神様でも選ぶ権利位は有る、その中から選ばれないのは当たり前と思うべき。
当たり前なのだが、普通にあの言い方は来るモノが有る、何とか眠る前に良い意味で言われた言葉として捉えたいんだが。
リビングに戻ると井縫さんがハンモックに寝転んで居る。
せいちゃんの姿は無い。
「おかえりなさい」
「ただいま」
「観上さんはもう寝てます、どうでした」
「楠は拒否だそうです、もう行かない」
「なら、鈴藤で」
「もうええねん、おやすみ」
花子が本来だからショックを受ける事で有って、鈴藤なら問題無いハズで。
ならもう鈴藤が本来でも良いんじゃ無いか、せいちゃんだって。
《楽しく無かったみたいね》
「最後がね、花子は拒否。もう鈴藤が本来でも良いんじゃ無いかと」
《バカな事を言って、鈴藤でも拒否されるかも知れないじゃないの》
「まぁ」
《合わない時は合わない。それより、今日の楽しかった事を思い出しましょうよ、何が1番綺麗だった?》
「海、深い所は怖くて綺麗だった」
《じゃあ、可愛いは?》
《メールです》
「珍しい」
井縫さんから画像が送られて来た、自分が蝶に囲まれてる画像に混ざり、せいちゃんが蝶に囲まれている画像、井縫さんの画像も。
良い年した男共が喜んで撮り合っていたのかと思うとキュンとする、眼福。
有り難く保存させて頂いた。
《可愛い》
「今日のベスト可愛いですな」
《あら、好み?》
「この画像がね。バックグラウンド含めての可愛いよ」
《変態、つまんない》
「あぁ、変態だったわ」
良い心持ちのまま、布団へ入った。