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4月18日

 曇り、低値。

 念の為に仙薬を何杯か飲む、そして朝食。

 具沢山のトマトスープ、ホットサンドの具はハムチーズと卵、カフェオレ。


 マティアス、レーヴィ、マーリンはお仕事。


 計測、低値。

 エリクサーを何杯か飲んで、シャワー。


 エリクサー作り開始。

 樽の中身を入れ替え、蒸留器と鍋で作成。


 今日は1人。


 テレビもラジオも禁止、情報混乱を避ける為だそう。

 梅杏ズ達は庭木の手入れ、スズランの君も居ないので静か。


 とても静か。


 蒸留も鍋も慣れて手が空く様になったので、刺繍を再開。


 庭木の手入れを終えた妖精が鍋や蒸留を見てくれた事もあって、2枚目の刺繍に入る。


 2枚目の途中でエリクサーが完成、昼食を作る。


 大きなグラタン皿を使い、パスタグラタンを作る。

 パスタを茹で、少しニンニクを入れてシーフードミックスと玉ねぎ、キノコを炒め、茹で上がった麺も少し炒める。

 缶のホワイトソースを合わせ、粉チーズを掛けオーブンへ、焦げ目を付けたらストレージにしまう。


 エリクサー作りと刺繍を再開。




 途中で大使やマーリンからの品物を未開封なままだったのを思い出し、開封。

 可愛い透明パズルがあったので没頭。


 妖精に昼食の時間だとパズルを止められたので、昼食の前に計測するが低値。


 パスタグラタンの出来は上々、野菜は残りのスープで補い、フルーツを食べ、エリクサーを飲む。


 エリクサー作りとパズルを再開。


 パズルが完成し、鍋を見ていると妖精が少し晴れると言うので洗濯へ。


 干し終わって暫くの間、中庭で妖精達と日光浴。




 2回目のエリクサーが完成、3回目に突入。

 塗り絵があるのを思い出し、しばし没頭。


 蒸留の氷が尽きそうなので一旦中止し、ロウヒに相談。


『北極の氷でも貰えば良かろう』

「そんな気軽に貰って良いのか」


『南極もそうだが、どの国の土地でも無いのだ。別に良かろう、心配ならマーリンかトールにでも聞くと良い』

「そう?じゃあ一応聞いてみる」


 伝書紙に伝言を吹き込み、トールへ空間を何個か開き送る。


 返事が来るまでロウヒと休憩、妖精達の交流を微笑ましく眺めていると、マーリンと共にトールがやって来た。


『心配性のお前の為に許可を貰って来たぞ、場所は、ココら辺なら好きに採取して良いそうだ』

「ありがとうございます」

『私に言ってくれても良かったのに』


「忙しいかなと思って」

『忙しくは無いぞ、なぁマーリンよ』

『まぁね、そこまででも無いかな』

『サボれる時に大いにサボらんとな、どうだ、良いオヤツは手に入ったか?』


「冷蔵庫にティラミス有った」


 神々のオヤツタイムになったので、北極に氷を取りに行く。


 扱い易い様に切るか、一気に持って行くか一瞬悩んだが、攻撃力が高そうな方を選んで丸々持って行く事にした。


 深さは指定されていなかったが、未知の何かが出て来ても困るので、指定された範囲内をソラちゃんに円錐状にくり抜いて貰った。


 そしてロウヒの家へ空間を開く、円形にくり抜かれた地表を見たトールに事情を説明。


『何故、あの形なんだ?』

「攻撃力重視」


『攻撃力か、そうか、ははははは』

「大は小を兼ねると申しますし」


『それはそうだが、使う時はどうするんだ』

「もう、そのままよ」

『ふふ、ふふふふ』

『ほれ、こう豪胆な所がな、くふふふ』


「何を話してたのよ」

『秘密だ。ほれ、お前のベニエだぞ』

『探すの大変だったんだからね』

『このソースが甘過ぎず良いな』


「どうも。でしょう?あ、このお店の人と結婚してよロウヒ」

『どれだけ、まぁ、確かに独特の食感とソースは他では味わえんが』

『そう言えばウェイターに猫科の亜人が居たなぁ、尻尾と耳がフサフサしてモテモテだったよ』

『なら問題は年齢だな』


『18歳位かな、イケメンだったからもうお相手が居るかもだけどね』

「行くぞマーリン」




 買い溜めとお見合いの為にいざイギリスへ。

 こう言った場所では老人の形態を取るらしく、マーリン爺と共に買い物へと出向く。


 かの御仁は確かにイケメンだが、自分には嵌まらなかった。


 ただ、空間の小窓から見たロウヒにはどストライクでハマったらしい。

 そして幸運にも恋人は無し、モテる事を心配し過ぎた相手にフラれたそうだ。

 マーリン爺ちゃんがえらく共感したのもあってか、色々と話してくれた。


 自分はベニエを大量注文しつつ、出来たてのベニエをその場でも頂きながらしまいつつ、ロウヒの写真を見せてみる。


 少し幼いのが引っかかる以外は問題無さそう、そこが引っ掛かってくれたので逆に安心出来た。


 そのままロウヒの文通相手になって貰う事に成功、大量のベニエを持ち帰り、ロウヒの家へと再び戻る。


『この豪胆な所が好きだ、愛してるぞ』

「どうも、豪胆と言うか、ワシの事じゃ無いし」

『あのお医者先生を思い出してみろ。畏怖や恐れが強すぎて腰が引けていた、しかも我らが少し言い合う程度で涙目になってな。あ、そうか、居なかったんだな』


「何してんねん、控えなさいよ、何で言い合いなんてしてんの」

『ごめん、その時は私が悪かったんだ。大丈夫、フォローしといたよ』

『ふふ、まぁ、こうだからな、ふふふ』

『あぁ、そうだな』


 多分だが、神々との付き合い方を言われているのだろう。


 でももう今更この親しみのある距離をどうしろと言われても困るし、変えろと言われてないのでそのままでいこうと思う。


 そしてしばしのオヤツタイムが終了し、各々が元居た場所へと帰って行った。




 家に帰り先程切った氷を入れ、エリクサー作り再開。


 合間にコップへ南極の氷を入れ、エルダフラワーのシロップと泉の水を入れて眺める。

 プチプチと氷が溶ける音と、溶けていくのを妖精達と共に楽しむ。




 製造3回目が終了、夕飯の作成へ。

 シーフードピラフとたらこパスタを作り、バーベキューの残りのチーズ焼きとソーセージを皿に載せ、盛り合わせを作り、暖炉に石を入れる。

 スープはサーモンのクリームスープ。


 暖炉から石を取り出しサウナへ。


 皿も鍋も洗い終えた頃、マティアスとレーヴィが帰宅。

 早速サウナへと入りに行った。


 3人で食事を一緒に取った後、たっぷりと休憩してからサウナへ入る。


 サウナを出てアイス、塗り絵を完成させてから布団へ入った。


 暫くしてマーリンのご帰宅。


『測定した?』

「低値スランプ」


『明日もその状態なら、お出掛けはして欲しく無いなぁ』

「分かってる、もし明日も回復出来なかったら大人しくしてます」


『もしかして体調悪い?』

「いや、元気」


『静かで寂しい?』

「映画か何か音が無いと、考え込みそうになる」


『じゃあマティアスに相談してみるよ』

「よろしく」


『じゃあおやすみ、良い夢を』

『ロウヒ』『トール』『マーリン』

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