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52:【初コラボ!】ホラー狂の忍者とゴーストハンター!【ゲスト:ゲッツ忍Vさん】

概要:ホラー態勢をつけるため、ホラーゲーム好きの友達の紹介でホラゲーのプロ「ゲッツ忍V」さんに引率してもらうぞ! 二人で幽霊は調査できんのか?

みやげちゃんの計らいにより、神野エルつまりオレはゲッツしのびさんとのコラボ配信が決まった。わくわくとドキドキが重なる中、オレ霜野遥は忍さんとやりとりをしていた。


『今回の配信でするホラーですが、なにをするのでしょうか?』


ガッツさんからのメールだが、正直ホラーゲームについてはあまり詳しくない。苦手だから当たり前なんだけども......。新しいのもやってみたい気もするけど、まずはゴーストハンターのレベルを上げていこうかな......。


『ゴーストハンターやりたいです。 怖いですけどあの達成感が面白いなと思ったので今度個人でやろうと思っているのですが、中々踏み出せなくて......』



『わかりました!』


意外とすんなり決まってよかった。互いの都合のいい時間帯を出し合い、ちょうどいい時間帯になるように設定した。するとさらにこんなことが返ってきた。


『後、もしよろしければなんですけど、私のチャンネルの方でもコラボしてほしいのですがいいですか?』


これは互いのチャンネル間でコラボしあうというあの『相互』というやつなのか? 実はまだいけてなかったり、誘っていないことがあるので、今までしてこれなかったがここは是非受けよう。


『是非!』


『じゃあ、こっちのチャンネルでやるやつはこちらで決めちゃってもいいですか?』


『はい、具体的にはなにしますか?』


『それはその時のお楽しみということで! じゃあ、とりあえず枠取りお願いします!』


そういうといってオレ立ちのやり取りは一度切れて各々の作業に取り掛かった。とにかく、今日は枠取りとSNSでの宣伝だな。


オレはSNSで自分の「神野エル」のアカウントを開いて宣伝をした。すぐにいいねやリツイートの通知が増えていく。SNSのフォロワーもチャンネル登録者も10万というひとつの山に登っただけはある。


「よし、準備は上々......。後は本番を待つのみか」


U-tubeでの枠取りもすでに完了しているし、後はその日を待つだけとなった。心臓がバクバクしてきた。はじめましての人とのコラボだし、なにより自分の苦手なホラーゲーム......。楽しみ半分、不安半分というのが今の現状だ。きっと、一途も見てくれているはずだ。オレが配信しなくてどうする!


そして、当日となった。



『おはえる~。バーチャルJKの神野エルでーす。 みんなぁ、聞こえてる? 画面とか大丈夫?』



【月光の忍丸】:『聞こえてるでござるよ』


【jkperopero】:『きちゃ!』


【こんがり丸】:『聞こえてますよ~』


【一途な一号】:『こんえる~』


聞こえているみたいだ。よし、ゲストを呼ぼう。


『じゃあ、今日のゲストを呼んじゃいまーす! ゲッツ忍Vしのびさんです!』


『どーも、神野=サン。そして神野のリスナー=さん! バーチャル忍者のゲッツ忍Vデス!』


お、おう。意外と普通の挨拶だな。それともなんか元ネタとかあんのかな。


【月光の忍丸】:『挨拶は大事』


【sinnobi@kirikiri】:『古事記にもそう書かれている......』



『それって、なにかのアニメか漫画ですか? なんか、古事記がどうとかって』


『いや、これはですね......。えっとその......。「爆熱ッ! ニンジャ伝説」という......』


なんかオレ、オタクに質問してるギャルみたいな定型文でしゃべっちゃったな。


『オタク君なにそれー! 面白いのぉ』


自分の緊張を紛らわすため、つい初めての人に変な絡みをしてしまった。


『めっちゃ、オタクに優しいギャル! 皆の衆囲めぇい!』


【一途な一号】:『わーい!』


【jkperopero】:『でゅふーーー!wwwww』


【下ネタヘイヘイ】:『典型的なオタクが湧いてきてて草』


『ハハハハ! みんながオタク君みたいになってて草。 初めましてなのになんかいじっちゃってすいません、やりましょうか』


『全然! 拙者、面白ければなんでもいいと思っていますゆえ! 今日はみっちりホラー修行しましょう!』


わいわいする中、ゲームがスタートした。はじめは何か言われるんじゃないかと相手に絡むような言葉をかけた瞬間はヒヤッとしたけど、最終的にうまくゲームを進められそうだ。ふぅ......。よし


『よっしゃ! ホラーゲームやるど!』


『やるど......w』


噛んじゃった......。 コメントも変な指摘コメントが多いや......。恥ずかしい。


【下ネタヘイヘイ】:『恥ずかしがるエルちゃんいただきました』


【jkperopero】:『どこぞの無人島生活だよ』


和やかな雰囲気のまま終始、ホラーゲームということを忘れてプレイしていた気がする。忍さんが要所要所で笑わせてくるせいでなんだか、バカゲーをプレイしているみたいだった。



『こんにちはー。N〇Kのものですけど、お宅にテレビはありますかぁ?』


『それはww 幽霊も出てこないですってww』


『おっと、これは失敬。 あ、出てきた、出てきた! エルさん、コインコイン!』


このゲームはいろんな調査方法で幽霊の種類を推理して、その推測した幽霊をその幽霊にあった条件で捕まえるか退治するというゲームだ。今回はウィジャ怨霊という幽霊だった。それは、コインを投げると退治できるらしい。ゲーム内で操作しているオレの分身はコインを持って必至に幽霊を追いかける。


『おい、待てい!』


『いけ! カプセルボール!』


オレは一か八かでコインを投げつけた。すると、怨霊はそのコインに吸収されるムービーが流れる。


『やったぜ!』


【一途な一号】:『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお』


【sikisiki】:『8888888888888』


【kana0909】:『88888 おめでとう、エルちゃん!』



みんなの感嘆の声が聞こえてくる。オレは画面の前でガッツポーズをしていた。楽しい。こんなにもホラーゲームが楽しいだなんて知らなかった。これも、みやげちゃんが忍さんを紹介してくれたから。忍さんが気さくでいい人だったから味わうことのできたことだと思う。


『いやー、うまいっすねエルちゃん』


『いえいえ、忍さんがアシストしていただいたおかげです』


配信も終わりに近づき、締めに入っていた。今日は本当に楽しかった。一途含めて、みんなも楽しんでくれていたみたいだし......。また、面白いホラーゲームがあったらやってみようかな? それくらいのメンタルにはなれた。 今度は忍さんのチャンネルでのコラボだ! 楽しみだな。







幽霊の調査だけでなく、退治することもでき喜ぶ遥はホラーゲームの楽しさにも触れていく。

その裏で一途はドキドキな体験をしていた。

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