OneSceneNovel 現代×ファンタジー×高層ビル×ヘリポート=ラスボス戦(の導入部)
本作はワンシーンだけの内容となっております
ガチャリと音を立てて、扉が開かれた。そこは高層ビルの屋上ヘリポート。その中心に白いスーツの男は闇夜の空を見上げていた。
「……愚かだよ……この世界は……」
ヘリポートに訪れた少年少女達を見やり、男は呟いた。その身体は魔術の紋様が鈍く浮かび上がっていた。
「……所詮は子供……現実を見ず、理想と夢に溺れる未熟者か」
男は感情を出さず、ただただ憐れむような目で少年少女達を見る。
「世界は……私を殺した。ならば、私が世界に復讐するのは道理だ」
男は再び空を見上げる。
「これは……私の正義だ。否定はさせない」
ヘリポート中が赤い霧に包まれる。
「それでも私を否定するのであれば……殺す」
男の身体が空中へと浮かび、闇夜の空は渦を巻きながら異界と繋がろうとしていた。
「問おう、私の正義と貴様らの正義。どっちの正義が正しいのかを!」
賽は投げられた。世界の命運をかけた最後の戦いが……始まった。
名古屋駅周辺でスパイラルタワーやツインタワービルとか見上げるたびにヘリポートがラスボス戦の舞台に見えることがあるので冒頭ワンシーンだけ書いてみました。
いや、絶対ラスボス戦にいいってマジで
単純に長く書けるような文才が無いのでお茶を濁す(ry