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私が美味しいと思うものを

 華やかな空間を、一瞥する。

 飾られた棚に置かれている、様々な形と色の包みは、だが香花の目には全く魅力的に映らなかった。

 チョコレートを美味しいと思ったことが、香花には無い。お菓子の本を見る怜子ちゃんや、付箋片手に通販カタログをめくる舞子さんは楽しそうに見えたのに、いざ自分が、2月14日用のチョコを買う段になると、苛立たしさしか感じない。

 どうせ贈るのなら、香花自身が美味しいと思うものが、良い。ふと過ぎった思考に、思わず微笑む。『美味しい』ことを知っているチョコレートなら、一つある。香花は一人頷くと、お菓子売り場に足を運び、今は亡き父が仕事中に口にしていた徳用のアーモンドチョコレートを一袋、買った。

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