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ろーぷれ!!  作者: 八剱蒼弓(旧名kata)
第3章【新天地】
9/33

1話新たなる出会い

前回のあらすじジャイアントビーから

ハチミツゲットの依頼を受けた咲良達

玉の報酬は依頼者自ら渡すとの事だった

朝依頼者に会ったら赤い髪のナイスバディーな剣士が居たのだった

「ようお前らか?この玉欲しがってるのは」


(こ、怖い・・・)


 女性剣士が持っていたのは紛れもなく玉だった。

 その玉は赤い光を放ち輝いていた。

 野球ボールくらいのサイズだった。

「玉だけど」

「探しているのとは違うね」

「ですわね」

 4人がノルンから見せて貰った宝玉はバレーボールサイズであった。


「何かヤバイ匂いがするよ」

「どうしましょう」

「逃げよう」

「同感ですわ」

「あのぉわたしたちの思ってたのと違うので」

「それは差し上げます」

 上手く話をはぐらかしその場を去る四人だかしかし、


 あっさり回り込まれた・・・


「ひえぇぇッ!!」

「ピィヤャアァッ!!」

「にょわー!」

 パニックになる4人逃げては回り込まれ、ついに路地裏まで追い込まれた。


「逃げるこたぁねーだろ」

「あたしはマジェスタて言うんだお前らは?」

「はい?」

「名前だよ名前!」

「あたしが名乗ったんだからお前らの名前教えろ」

「は、春風、さ、咲良ですぅ」

「ひ、日向、な、夏海です」

「あ、秋月、か、華凛です」

「雪村冬華ですわあなた何が目的ですの?」

「何ってそりぁお前・・と・・その前に」

「おいっそこのメガネちょいと火ぃ貨しな!」

「はいいぃーーどっどうぞ」

 マジェスタがタバコを加えたのがわかり、華凜はすかさずラピットファイヤを出した。

「ふぅー用件はなぁ・・お前らちょいとツラァ貨しな!」

「ひえぇーーーーーーー!」

「とりあえずついて来い!」

「はっはい・・・・」

 蛇に睨まれた蛙のごとく四人は固まりマジェスタについていくのだった。


 ・・・・・道中・・・・・


「お前らその武器と防具はどこで買ったんだ?」

「この街の武器屋ですぅ(泣)」

「なるほどなぁ、そんなにビクビクすんなよ何もしねーからよ」


(・・・・・・・)


 夏海と咲良が口を開く

「あの人ボサボサのポニーテルだね」

「華凜ちゃんがグレたらあーなるのかな?」

 二人はマジェスタを華凜と照らし合わせていた。

「二人とも~聞こえてるわよ~」

「ご、ごめんなさぁい」

「そういえば冬華ちゃんダーツは?」

「ジャイアントビーに投げたら無くなりましたわ・・」

「んな!」

「着いたぞ」

「あれ?」

「ここって・・」

「ですわね・・・」

「間違いないね」


 4人が連れてこられたのは咲良達が買った武器屋であった。


「帰ったぞーウィル!ウィルいねーのか?」

「お帰りマジェスタ」

(おじさんウィルて名前なんだ・・・)


 一瞬の出来事であった、マジェスタがウィルを殴った。

「テメ―!!また若い女の冒険者にたぶらかされたな」

「なっ何すんだコラっ!またってなんだよ!」

「あっ(汗)」

「ね、姉ちゃんたち!」

「どうもぅ」

「その節は」


 場の空気が凍りついた・・・


「あのぉ・・・どういったご関係ですか?」

「あぁ?こいつはあたしの旦那だよ!!」

「ぬ、ぬわあぁにぃいい!!」


(マジですか・・・・・)


「コイツ若い女の冒険者から色目使うと値引きしてくれるって街中噂になってんだよ」

「特に駆け出しの女性冒険者にな!」

「だからお前らが初めてじゃないんだよ」

(何かすいませんホント・・・)


「この姉ちゃん達は駆け出しだしだから放ってはおけなかったんだよ!」

「見るに危なっかしいし」

(ありがとうおじさんそしてグッジョブ♪)


「ふぅ・・・そういう優しい所にあたしはあんたに惚れた」

「それそれとして・・・・」

「店の売り上げが合わないからコイツに問いただしたらお前らの事が浮上した」

「毎回こんな事されるとこっちは商売上がったりなんでなぁ」


 この店はマジェスタが武器の材料を集めて、ウィルがその材料で武器と防具を作る。

 夫婦で切り盛りしているお店であった。


「お前らの中にニートがいるって聞いたものだから、会ってみたくなったんだよ」

「この世界のニートは強運で世を渡り歩くジョブだからな」

(ニートすげー・・・・)


 マジェスタいわく、ニートは強運だけでこの世の富を手に入れることも可能ときた。

「わたくしやはりカリスマ性ありますのね」

「認めんあたしは認めん!!」

「こんな事が・・・」

「ぽかーん」

 咲良だけは思考停止寸前だ。


「んであたしはとりあえず宿屋のおかみから頼まれたハチミツ採取をギルドに流した」

「ついでに拾ったこのわけわからん玉も誰かに譲ろうと思った」

「そしたら運よくお前らがこの玉欲しがっているときた」

「以上だ」

 いつの間にか日が暮れた。


「お前ら今日は泊まっていきな!」

「へっ?」

「ちょっとまだ話したいことあるんだよ」

「おーいウィル飯食い行くぞー」

 4人は武器屋の夫婦と酒場兼食堂に連れて行かれるのだった。


「ぷはぁーこの一杯がたまんねぇー」

「ほら、お前ら好きなの食えじゃなきゃあたしみたいになれねぇぞ」

「せっかくだし食べよ♪」

「すまねぇな姉ちゃんこいつ口は悪いが根はいいヤツなんだ」

「困っている人見ると放っておけない性分でな」

「あははは(汗)」

「さてと、あたしはこいつらと大浴場いくから」

「お風呂?」

「この街にも銭湯あるんだ」

「あいよーじゃあんま遅くなるなよ」


 4人は成すがまま大浴場に連れて行かれた。

「うわぁ―大きいね」

「我が家のお風呂思い出しますわ」

「メガネ曇る・・・やぱ外そう」

「咲良広いからって泳ぐなよ」

 男子禁制女の園の女子トークが始まった。


「お前ら17歳と16歳かぁ」

「やっぱ若いっていいなぁ~お前ら肌ピチピチで」

「ひゃあッ!」

「きゃあッ!」

「にょわッ~」

「チョッチョット!」

 一人ずつ物色するかのように四人の肌を触るマジェスタ。


「マ、マジェスタさんはおいくつなんですか?」

「あたしは26だよ、んで旦那は24だがな」

(姉さん女房!?)

「どっちがプロポーズしたんですか?」

 咲良が目を輝かせて聞いた。

「それはあいつの方だな」

「君のためのオンリーワンの剣を打つから結婚してくれってさ」

「あたしつい受けちまったんだよ」

(ごちそうさまです)

「お前らはなんで冒険者やってるんだ?」

「成り行きで・・・ハハハッ」

 苦笑いで華凜が答えた。

「ま、詳しくは聞かねーよ」

「んじゃおまえら背中流しっこなコミュニケーションとるにはこれが一番」

「ぷは~風呂上がりの牛乳たまんねーだろ?」

 食事代からお風呂代までごちそうになり一行は、マジェスタの家に戻った。


「お前らどこに住んでるんだ?

「わたしたちは宿生活でこれという家がないんです」

「家なき子です」

「あるにはあるけど遠い世界に・・・」

「実家は豪邸ですけどなにか?」


「要はものすごい遠い場所で帰るに帰れないんだな?」

「そ、そうですね」

 自分たちがノルンディアとは違う世界の人間とは言えない四人であった。

「よし、お前らここに住みな!!」

「えっ??」

「毎日宿生活してたら金かかるだろ」

「ここを拠点にお前らの目的を果たすといい」

「ありがとうございます」

「それでな頼みがあるんだよ」

「できる事ならお受けします」

「あたしと一緒に材料集め手伝ってくれ」

「冒険は死と隣り合わせだが楽しいこともあるぜ」

「目的地はブルーフォレスト」

「詳しくは明日話す」

「今日は寝るぞ」

「忘れてたこの玉お前らにやるよ」



 怖いお姉さんは人妻の剣士で咲良達のことを気に入ったようであった。

 咲良達は住む場所も提供してもらったのだった。


 第3章[新天地] 新たなる出会い 完






















新キャラ登場とあまりエロくない程度にお風呂回を書いてみました

ぶっちゃけ声を入れたらマジェスタは喜多村英梨さんが似合いそう

読んで頂きありがとうございました

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