第1章【集結】2話 決意
前回のあらすじ
時の狭間に呼ばれた四人は
見た目小学生くらいの女の子の神様ノルンに出会う
四人の住む世界とは違う世界があると教えられるが
「コホン!お前達続きを説明するぞ」
仕切り直したかの様にノルンが冷静に語り始めた。
同時にノルンの手から水晶玉が2つ出てきた。
「お前達が住んでる世界とは別の世界がある」
「それがこれ」
「うわぁ~風車がいっぱい~」
「草原だらけじゃん」
「レンガの家いっぱいだね~ 」
「電気がないじゃありませんこと?」
4人の率直な感想であった。
「この世界の名はノルンディア」
「元々名前もない異世界だからわしが勝手に名を付けた」
オイッ!!!とツッコミ入れたくなる・・・・
「んでのぉ・・お前達が住む世界とノルンディアは時の狭間とバランスを保っておっての・・」
「まさに天秤の様にな」
「それを保つ為のバランサーがあったんじゃが・・・」
「バランサー???」
4人の思考回路が停止寸前だ。
「これじゃ」
「椅子?」
「椅子だね」
「どう見ても椅子だね」
「椅子ですわね」
「わしの椅子じゃ」
「後ろに燭台あるじゃろ?」
「この燭台にバランサーがあったんじゃが」
そのバランサーは宝玉であった。
「いやわしが寝ていたらな寄りかかった矢先に」
「ノルンディアへの世界に行く魔方陣を展開させてしまい・・・」
嫌な予感しかしない・・・
「椅子から落ちてノルンディアの世界に落ちた」
ドジなのか天然なのかこの幼女神様・・・・・
「自業自得じゃんそれ」
「じゃあそっちの世界の人から選べば良かったじゃーん!?」
夏海がお怒りモード
「えーッだって面倒くさいんだもん・・・・」
「お前達の世界の方が慣れていての」
「それにアニメとゲームにおいしいお菓子♪」
「このガキんちょまさかそのためにか・・・」
嫌な予感しかしない・・・
冷静な華凛と平然と聞いていた咲良が
「このままだとどうなるのですか?」
「うんうん」
「それはの・・・・」
「ドッカーンじゃ」
「えっ(汗)」
「このままだとお前達の世界がなくなるのじゃー」
「わしの好きなアニメが見れないじゃないか」
「後、お菓子食べれなくなるんじゃー!!」
「そんなの嫌なのじゃ!!」
「だからお前たちを選んだのじゃ!!」
嫌な予感が的中した。
「仕方ありませんわね・・・」
「わたくしたちの世界がなくなるのは困りますし」
「それに神様に恩を売るのも悪くありませんし」
どこから出したのかティーセットで紅茶を飲みながら冬華が口を開いた。
ホントどこから出したの?それ。
「おぉーやってくれるか!」
やむを得ず引き受けるハメになった四人。
「簡単に説明するぞ、ノルンディアはマナに溢れた世界じゃ」
「いわば魔法が使える」
「モンスターが出るし魔王もいるやも知れん」
「ま、魔王!?」
4人が固まった表情になりつつも話は続いた。
「つ・ま・り」
「RPGの世界じゃよ♪」
「ねぇねぇ夏海ちゃん、RPGて何?」
咲良がわけわからない顔をし夏海に聞いた。
「RPGてのはね、ロールプレイングゲーム」
「略してロープレとも言うの」
「つまり魔法とか伝説の武器とか使って悪を倒していくゲームだよ」
「魔法☆伝説の武器☆」
咲良の目がキラキラし出した。
同時に何故か華凛まで・・・・
「まぁ、そういう事じゃ」
「だから、先ずはお前達のジョブを決めねばのぉ」
「ジョブ???」
「あっちの世界では魔法を得意とする者や剣を得意とする者様々じゃ」
「いわば職業じゃ」
咲良が自信満々に
「つまり就活だね」
「・・・・・」
その場にいた全員は何も言えなかった。
どうやらノルンディアの世界に旅立つ前に4人のジョブを決める必要があったようだ。
「じゃぁお互い自己紹介まだだし自己紹介しよ」
笑顔が眩しいくらい笑顔の華凛の一言で四人は自己紹介をした。
「二人よりは1つお姉さんだけど呼び捨てにしていいからね」
「ハイッ♪じゃあよろしくね華凛ちゃん」
咲良の一言であった。
「わたくしの事は会長もしくは冬華様でよろしくてよ」
便乗して冬華が言うが。
「却下!!冬華と呼ぶし」
と、夏海の一言。
「まぁまぁ二人共」
満面の笑みで二人を制止した華凛。
この人の方が女神に見えてきた(笑)
第2話完成しましたまた温かい目で読んで頂けると幸いです。