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2話 ラストバトル後編

いよいよラストバトルも佳境に入りました

ブクマ、感想、評価ありがとうございました

 ノルンが自分のプライベートルームで何かをあさり出す。


 この光景に冬華もメデューサもただ、呆然と見ているだけだった。


 ガサガサッ


 何もない、物音しか聞こえないこの空間で5分経過。


「あったあった」

「これって・・・」


 ノルンが出してきたのは紛れもない、魔法少女アニメの等身大フィギュア、しかも3体冬華は呆れて物が言えない。


「さぁて始めるかの・・・」

「ノルンさん!?」


 ******


 フィギュアを並べ何やら呪文を唱え始めるノルン、石にされた咲良達から光の球体が抜け出し3体のフィギュアに吸い込まれた。


「さぁ!お前達の魂をフィギュアに宿したぞ!戦うのじゃ」


 ノルンの声でフィギュアが動き出した。


「あれ?石になったわたしがいるよ」

「咲良あれは紛れもない私達だ」

「何これ?恥ずかしい!」


 自分の姿を見て驚く咲良と夏海、華凛は魔法少女のフィギュアだけあってフリフリスカートが恥ずかしかった様だ。


「な、なんですってー」


 フィギュアとなり復活した咲良達、いざ!反撃開始。


 と言っても武器は魔法少女が使うロッドというか、ステッキと言うか・・・。


「うわぁ空飛んでるよ夏海ちゃん」


 魔法少女のフィギュアだけあって不思議な力で宙に浮かぶ事の出来るとは、一応ピンチな状況なのに、はしゃぐ咲良。


「咲良わかったからこの状況なんとかしなきゃ」


 咲良と夏海がロッドを振り回すと小さな流星が発生した。


「痛い!痛い!何なのよもう!」


 どうやら効いてる様だ、メデューサにダメージが蓄積していく。


「華凛!その格好でも魔法は使えるぞ!ぶちかませ!」


 ノルンの指示で華凛が魔法を放つ。

「バーストフレア!!って本当に出た!!」


 華凛が放った魔法が物凄い轟音を立てメデューサに大ダメージを与えたかに見えたが。

 ダメージを追ったがメデューサも負けじとまだまだ元気な状態だった。


 今度は何をやりだすかと思えば、石にされた咲良達を元に戻した、それを見ていたノルンが同時に咲良達の魂を元の体に戻した。


「よっしゃ!今度は同じ手は食わないよーお・ば・さ・ん」


 戻った矢先にメデューサを挑発し始める夏海だが、冬華を盾にし始めた。

 ドワーフの村での出来事を思いだした咄嗟の行動だ。


「ちょっと夏海さん何をなさるの!?」

「伝説のニート様なんだろ?だからだよ!」

「ムキーッ!こうなればやってやりますわ!後で覚えてなさいよ」


 挑発成功、夏海は冬華のニートスキルFFフォーチュンフィールドがあらわれるのを期待して待っているが、一歩間違えば夏海も冬華も危ない危険な賭けだった。


「このガキ共死ねぃ!」


 メデューサが爪を立て冬華の心臓をめがけて攻撃を仕掛けた。

 冬華絶体絶命のその時、冬華の体が光だしメデューサを弾き飛ばしたのだ。

 夏海の読みは当たり、冬華のFFが発動メデューサの手が焼け焦げ出した。


「よっしゃー読み通り!」

「な、夏海さん危ないじゃないの!」


 冬華が怒るのも無理はない、夏海に体を押さえつけられ、メデューサの攻撃を間一髪防いだのだから。


「な、何?今のは」


 呆気に取られたメデューサに冬華が強気に出始め、鞭をひたすら振り回し始めた。


「さっきはよくもやってくれましたわね!わたくしの偉大さを教えて差し上げますわよ」


 ビシッ!

 ビシッ!

 ビシッ!


 華麗な鞭裁きに咲良達は拍手喝采、メデューサが攻撃を仕掛ける度に冬華のFFに阻まれメデューサもついに弱り出した。


「メデューサ!そいつはな伝説のニートじゃぞそう簡単には勝てると思うなよ!」


「な、なんですってー!まさか伝説のニートが復活していたなんて」


 この言葉に何でニートはそこまで伝説扱いなのか?何故そこまで過剰反応するのか改めて考えさせられた咲良達。


 一気に決着をつける時が来たと見抜きノルンが魔法少女が使いそうな花を型取った柄のロッドを出し咲良に手渡した。


「咲良これは魔を封じる伝説のノルンソードじゃこれをヤツにお見舞いしてやれ!」


「ノルンちゃんこれは剣じゃなくてステッキだよ」


「ええい!!細かい事を気にするな!!バカモノ」


 咲良がノルンソードを天にかざすと眩い光が発生したが、重さも増していた。


「おっ重いよ・・・」

「咲良ちゃん大丈夫?」

「頑張れ咲良!」

「そうですわ!わたくしがついてますわよ!」


 夏海、華凛、冬華は咲良の手を取り咲良を支え出した。

 ノルンソードに光が集まりだし4人はノルンソードを振り下ろした。


「いっけえぇー!!」


 4人の掛け声と同時にノルンソードが閃光を放ちメデューサめがけて飛んでいく。


 しかし、一見オモチャ屋さんにありそうなこのノルンソードがそんな絶大な力を秘めているなんて誰が予想しただろうか、閃光を放ったノルンソードはメデューサにもろに命中!メデューサが苦しみ出した。


「ぎゃあぁーッ!!!」


 攻撃が止み、メデューサは動かなくなったが止めと言わんばかりにノルンがピコピコハンマーを取り出し始めるがなぜピコピコハンマーなんだ?当たっても痛くはないのに。


「これはノルンハンマーじゃ!魔を打ち払うハンマーじゃ」


 突っ込む気すら失せた咲良達、ノルンはそんな事は露知らずノルンハンマーを使ってメデューサを殴打した。


 ポカッ!

 ポカッ!


 二、三発殴ったらメデューサの体が縮み出し、ノルンと同じ背格好になったがメデューサが気づきだし自分の姿にまだ気づいていない。


「おのれーよくもやってくれたな!!」


「おいッ!鏡見てみな!」


 夏海が指摘すると、どこから持ってきたのかはわからないが、鏡を持ってきてメデューサに見せた。


「えっ?えっ!?いやあぁーッ何これー!?」


「わしのノルンハンマーによりお前はもう悪事は働けん!わしの偉大さを思い知ったかお前達!わっはっはっはっ」


 メデューサの身の振り方だが、二度と悪さが出来ない様に今後はノルンの下僕として生きていく事となった。


 憐れなメデューサに咲良達は同情しつつ、ついに咲良達は帰るときがやって来た。

















いよいよ次回最終回

読んで頂きありがとうございました

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