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1話 ラストバトル前編

前回のあらすじ

ドワーフの村で休息していた咲良達

メデューサに見つかるも撃退し

自分達の世界に帰るために時の狭間に戻ったが

 マジェスタと、別れを告げ時の狭間に戻った咲良達。

「ノルンちゃんただいまー」

「会うたびに抱きついてスリスリするなお前はー!」


 咲良とノルンのスキンシップから会話が始まった。

「お前達ご苦労じゃったの!」

「オイッガキんちょ!」

「それで、無報酬てわけじゃありませんわよね!?」

「ば、バカを申すなちゃんと考えてあるわ!」


 あれだけの苦労をして、無報酬だったらどうしようか考える夏海と冬華、こういう時は本当に気が合う二人である。


 気掛かりなのは、メデューサはあれで倒したのか謎であった。


「メデューサは厄介な相手でしたわね」

「な、お前達メデューサと戦ったのか?」


 冬華が発した一言にノルンが過剰に反応する。


 ノルンが言うには昔ノルンディアに災厄が訪れた時に一番手を焼いた相手らしく、まさにしつこさは異様な位だったと言う。


「そんなヤバイやつをあたし達は相手にしていたのか」


 夏海が唖然とした表情でメデューサとの戦いを振り替えるが、ニートがいなかったら完全に危なかったとは口に出しても言わなかった。


 ******


 ゴゴゴッ


 突然空間が揺れだし、黒い塊があらわれた。

「な、何?」

「な、なんじゃー」

 華凛が辺りを見渡し、ノルンはパニックに陥った、神様なのに。


「そうかお前達はノルンの使いか・・・強いわけだわ」


 黒い塊が徐々に姿を表した。


 正体は咲良達が撃退したメデューサだったが、姿が違う。

 下半身が完全に蛇となり上半身は人間のまま、更に腕が4本となり果てていた。


「げっおばさん生きてた!」


「そこの貧乳娘お前は殺すだけじゃ済まさん!」


 夏海の発言で、さらにメデューサの怒りが増し夏海を最初の標的にし始めた。


 ちなみに、どうやってここまで来たかと言うと咲良に殴られた後に咲良達の影にもぐり込んだらしい。


「ギャーッこっち来るな!」

「ちょっと夏海さん!?」


 夏海が冬華を盾にするように、冬華の真後ろに避難した。


 ノルンはと言うと・・・


「ノ、ノルンちゃん?」


「オイッ!メデューサお主まだ・・・」


 咲良と華凛の後ろに隠れながら、ノルンが食って掛かる。


「ノルン随分と小さくなったじゃないの!」


「ふん!これは力を抑えるためじゃワシが本気を出せばお主なぞ!」


 最初から自分でやってくれれば良いのに・・・・。


 咲良達の嘆きも無視され、メデューサの魔の手が咲良達に迫る。


「さぁてとじゃあ先ずはそこの貧乳ちゃんから殺らせてもらうわよ」


 メデューサの攻撃が4本の腕で夏海をめがけて襲いかかる。


「ふんぎゃーっこっちに来るな!」


 ひたすら逃げる夏海は反撃の隙を伺うが、隙がない。


「フレーッフレーッ夏海ちゃん!」


「コラッ咲良手伝え!」


 咲良達の事は眼中になく夏海を応援する咲良。


「えーい!拉致があかないわ!」


 ギラッ!!!


 突如メデューサの目が光だし、夏海が石にされてしまった。


「な、夏海ちゃん!」


 咲良達の心配も虚しく石にされた夏海、表情が必死で逃げる顔のまま。


「さぁて次はどっちにしようかな」


 物色するように咲良達を見つめ狙いを絞るメデューサ、咲良達は恐怖で体が動かない。


「よ、よくも夏海ちゃんを!」


 華凛が恐怖と戦いながら魔法を放った。


「バーストフレア!!」


「華凛さんいつの間に?」


 華凛がレベルアップでいつの間にか上位魔法を覚えていて、冬華が驚き、 炎の塊がメデューサにめがけて飛び、爆発した。


 ドカーン!!


 メデューサの体が燃えているが。


「今のは痛かったわよメガネちゃん」


 ダメージは負わせたがメデューサはまだピンピンしている。


 その瞬間メデューサの目が光だし今度は華凛を石にしてしまった。


「か、華凛ちゃん!」


 咲良が半べそになりながらメデューサに斬りかかった。


 ガン!!


「ちょっと危ないじゃないの」


 咲良の一撃も虚しく空振り。


「あなた良く見ると可愛いわね」


 メデューサは咲良に抱きつき顔を舐めまわした。


「ワタシのコレクションにしてあげる」


 今度は咲良が石にされた。


 咲良、夏海、華凛が石にされ、残ったのは冬華とノルンだけだった。


「ちょっと!あなた神様でしょ!?何とかしなさいよ!」

「う、うるさい今考えている所じゃ!」


 なす術なくノルンと冬華を嘲笑うかのように見下すメデューサ。


「お前が一番弱そうだから残してあげたわよ」


 確かに冬華は運だけでここまで来たがその強運も今は活かせない。

 ノルンディアでは伝説のニートなのに、ノルンと身を寄せ合いながら、

 メデューサの驚異に怯える始末。


「ぐぬぬ!こうなったら」


 何をし始めるのかノルンが何か策を思い付いた。






















咲良ちゃんが石にされちゃいましたね

次回いよいよ決着かな?

読んで頂きありがとうございました

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