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ろーぷれ!!  作者: 八剱蒼弓(旧名kata)
7章大地の国ガイア
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4話 メデューサ再び

前回のあらすじ

ドワーフの村に避難し

運良く精霊ノームに出会え宝玉を返した咲良達

精霊の加護によりレベルが一気に上がった

 ノームの加護と言うべきか、レベルアップによりパワアップしドワーフの村で体力の回復に努めた。


 今頃地上ではメデューサが血眼こになり咲良達を探しているに違いない。

「娘さん達ちょいと良いかな?」

 突然村長に呼ばれた咲良達何事だろうか。


 村の広場に連れて来られた咲良達、ドワーフ達が集まっている。

「そこの剣士の方から話は聞きましたぞ」

 村長がいきなりマジェスタに指をさす。

「何でもあなた方にニートが居るそうで」


 何を隠そう冬華の事だ。

「皆の者!!今ここに伝説のニート様があらわれた!!」

「えっ!!ちょっなんですのーーーー」

 村長が冬華を神を崇めるかのように冬華の前で跪く。


 うぉおぉーニート様だぁ!

 ニート様ぁーーー!

 ニート様バンザーーイ!

 伝説のニート様だーーー!!


 そこは、普通なら伝説の勇者さまのはずが、伝説のニート様とは。

「うそ!ニートて本当に貴重だったの!?」

「冬華ちゃんすごーーい」

 咲良達は驚いて、開いた口が塞がらない。

「マジェスタさん本当にレアだったんですね」

「だから、言ったろニートは貴重だって!」


「夏海さん!わたくしの偉大さがおわかりかしら!?」


 調子に乗った冬華が夏海を煽りたてる。


「このニートいつか・・・シメル!」


 ******


 1人のドワーフが息を切らし村長に報告来た。

「村長大変だー!!金を堀当てた!」

「な、なんじゃとー!ニート様の加護じゃー」


 咲良達は目を疑う、目の前には本当に金があった。


 幸運はこればかりではなかった。


「村長!金だけじゃねー銀も出たぞ」

「な、なんじゃとー!」


 更に幸運は続く。


「村長持病が治ったー」

「村長温泉が湧き出たー」


 冬華がいるだけで、この幸運は尋常じゃない。

「ホーッホーッホッ!さぁわたくしを崇めなさい」


 ニート様ぁ!

 ありがたやありがたや!


 ドワーフ達が冬華を崇めて完全に調子に乗った冬華。


 ドカッ!


 ついに、夏海のボディーブローが炸裂!

「調子に乗るなよ・・・クソニート」

 いつにも増して夏海が憎悪に満ちている。

「皆さんニート様は本日お疲れでお休みになりました」

「うぉーそれはイカン直ぐにベッドに運びなされ」


 強引に場を丸く収めた夏海。

 その夜、堀当てた金や銀を使い、咲良達の武具を新調してくれる事となった。


 ******


 翌朝、武具が完成したので、村長の家に行く咲良達。

「さぁできたぞ!」

 目の前にあったのは銀で加工した装備だった。


「うぉーーー眩しいね」

「す、すげーーー」

「本当だねー」

「わたくしのおかげですわよ!!」

 咲良、華凜、夏海の3人は感激し見とれているが。

 冬華は相変わらず調子に乗り。

 マジェスタは家が武器屋のため仕入れの交渉をし始める。


 咲良:シルバーソードに、シルバーメイル、銀の盾。

 咲良のリクエストにより、ハリーさんが金のハリセンと化した。

「ゴールデンハリーさん会いたかったよーー」

 咲良の顔がほころんで、微笑ましい光景だ。


 夏海:シルバーダガー、銀の胸当て、銀の腕輪で見事に銀が眩しい。

 華凜:シルバーメイスに、銀の腕輪。

 冬華:シルバーウィップに銀の腕輪。

 それぞれの装備が新調された。


 マジェスタはと言うと、どうやら交渉成立。

「これでウチの武器も新商品できるな、ウィルの喜ぶ顔が目に浮かぶ」

 微笑ましい夫婦愛。


 ******


 装備も新調し、皆に挨拶を済ませ、地上に戻ろうとしたその時だった。

「み、みなさんお逃げ下さい。」


 村長が瀕死の状態で咲良達に駆け寄る。


 だが時既に遅く、村長の体が石化した。

「ウソだろ!村の様子を見に行くぞ」

 マジェスタの掛け声で村に戻ってみたら・・・。


「これって・・・」

「ひどい・・・」


 華凛と夏海が真っ先に見た光景ドワーフの人々が皆石となっていた。


 ゴゴゴッ!


 突如地面が揺れだし、地面が盛り上がる。


「見ぃーつけた!」


 揺れと同時についに、メデューサに見つかった咲良達。

「ふんぎゃーデカ乳おばさん!」

「だれがおばさんかしら!?貧乳ちゃん」


 胸の大きさで言い合うかと思いきや、メデューサの不意討ちが始まる。


 メデューサの目が光だし咲良達が石にされるかと思いきや。


「お姉さん綺麗だね、そのプロポーションはどうやって保つの?」


 咲良が銀の盾をメデューサの目の前にかざし、メデューサの眼光が跳ね返った。

「ムキーッ!ちょっと危ないじゃない!」


 咲良の銀の盾は鏡の様に磨き抜かれた為、メデューサの顔が映るくらいまぶしい光を放っているから、メデューサも驚くわけだ。


「このぉガキ共生きては返さんぞ!」


 さっきの咲良の行動で完全に頭にきたメデューサ、髪が逆撫でしていく。

「許さない!絶対に許さない!」


 メデューサの怒りで地響きが鳴り、同時に手から光を咲良達にめがけて放った。

「うわ危ない!」


 夏海の機敏な動きで皆を誘導し危機を脱した。


「サンダーボルト!」


 華凛が一瞬の隙をつき、サンダーボルトを放つが何故か咲良に向かって行く。

「咲良ちゃん盾をかざして!」

「ほーい!」


 ******


 華凛の魔法が咲良の盾で跳ね返されメデューサの頭上に飛んでいく。

「どこを狙っているのから?」


 ドシャーン!ガラガラ!


 油断していたメデューサの頭上に落石が発生。

 メデューサの動きを封じる事に成功した。


「咲良ちゃん!」

「ほーいいっくよー」


 咲良のゴールデンハリーさんが金色の光を放ちながら、メデューサにヒット、華凛の計算的行動には恐れ入った夏海、冬華、マジェスタの3人。


「ぎゃーっっ」


 やったのか・・・・咲良の強烈な一撃でメデューサを吹き飛ばした。


 石にされた人達も元に戻ったのが証拠だろう。


 咲良達も、目的を果たしマジェスタに別れを告げる。

 マジェスタは我が子の様に可愛がっていた咲良達との別れを惜しみながらも、咲良達を笑顔で見送った。


 一時の平和が訪れたと見て良いのだろうか。































もうちょっとだけ続きます

読んで頂きありがとうございました

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