表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ろーぷれ!!  作者: 八剱蒼弓(旧名kata)
第4章【王都へ】
13/33

1話 風の王国ウィンドール

前回のあらすじ

咲良達はマジェスタと約束で武具の新調をしてもらうのだった。

完成するまで街を満喫し一時の休息を得るのだった

 マジェスタと約束した咲良達の武具が完成した。

「先ずは咲良だがあんまり重いの持てないならこれだな」

「前より長いけど軽い♪」

「アイアンソードだが咲良用に軽量化したぞ」

 シュッシュッ!素振りをする咲良手応えあったようだ。

「わぁありがとうマジェスタさん」

「礼ならウィルに言いな作ったのあいつだし」

「考えたのはマジェスタだぞ」

「次は夏海なアイアンダガーだが利き手の逆は盾にも使えるように刃渡りを広くしたぜ」

「ホントだーそれで軽いよこれーありがとう」


 夏海と咲良の武器が新調され華凜と冬華の番だ。

「次は華凜だが、ひのきの杖から錫杖にしたこれ当たれば痛いぞー」

「おまけだが弓はロングボウにしといたぜお前さんの弓の腕には驚いたからこれも扱えるだろう」

「そして冬華はこれなレイピアの上を行くサーベルだそういう類の剣を扱えるって聞いたからな」

「まぁよくわかってらっしゃる」

「防具は夏海と咲良はこのブロンズアーマーだフルアーマーじゃないし軽く動けるぜ」

「華凜と冬華は絹のローブをて冬華はすでに持ってたな・・それで咲良以外の三人はこの銅の腕輪をやる防御は少しマシになるぜ」

「咲良はこれなこれはバックラーだ普通の盾よりは扱いやすいぞ持ってみな」

「わぁーほんとだー」

「そういえば咲良は剣術素人ぽっいのに型が出来ているがどこで覚えたんだ?」

「えへへ♪実は夏海ちゃんに少し教わりました」

「一応小学生の時剣道やってたんだ」

(し、知らなかった・・・・・)

「色々ありがとうございます」

「いいっていいって約束だからなー」


 武具も新調した咲良達は次なるエリアに行ってみようと考え出した、前回のボア討伐のクエストが運良く次のエリアに行く指定クエストだったのと本来の目的を果たさなければならなかったのだ。

「マジェスタさんツヴァイ湖の北のエリア行ってみようかと・・・」

「おっそういや行けるんだったな行ってくるがいいさ」

「今回はあたしはまだ材料集めがあるから一緒には行けねーんだ」

「いえいえお心使いありがとうございます」

(華凜ちゃん大人だねぇ・・・)


 更にマジェスタから話が続き。

「王都ウィンドールがある、この街とツヴァイ村はウィンドール王国の管轄だ自警団は王都から派遣されている」

「まぁ都会ですわね♪」

冬華の目が異様に輝いていた。

「この街より広いぞ王都は先ずはそこへ行ってみたらどうだ?」

「確かツヴァイ湖の北から行けるはずだ、他にもルートあるが今のお前達には無理だろう」

「はいっありがとうございます」


 とりあえず咲良達は王都ウィンドールを目指すことにし眠りについた。

「準備はいい?」

「はぁーい♪」

「オッケーだよ」

「わたくしの美貌をお披露目致しますわよ」

(・・・・・・)

「気を付けてなやばそうなら引き返せよ」

「はいっ」


 入り口付近まで来たら昨日の酔っぱらいおじさんが自警団に取り押さえられていた。

「コラッ大人しくしろ!脱走なんかして」

「やめろやー金はちゃんと払うって言ってるじゃねーか」

「おっ昨日の姉ちゃん達じゃねーか助けてくれよ」

「知り合いですか?」

「いいえ!」

「全く知りませんこんな人!」

「そんな事言うなよー」

「本当にうざいですわねあのおじさん」


 愛らしい笑顔で咲良がおじさんに語りかけた。

「おじさん♪いい子だからハ・ウ・ス」

「ふざけるなー!」

「夏海ちゃんあの人怒ってるよ」

「あーはいはい」

(犬扱いすればそりゃ怒るって)

 ゴンッ!


 華凜の強烈な一撃がおじさんにヒット

 普段菩薩である華凜が今不動明王と化していた。

「おじさんわたしたちの妹的な咲良ちゃんを泣かすなんていい度胸ですねぇ」

「泣かしてねーだろ!!」

「わたくしの美貌が目に入りませんの?」

(冬華お前は黙れ・・・)


 大暴れの末おじさんは自警団に連れて行かれたが最後まで大暴れしていた、その後咲良達はおじさんの姿を二度と見ることはなかった。

「行きましょ」

「そういえば咲良装備新調してあれだけど」

「ん?なぁに夏海ちゃん」

「その竹の槍持って行くんだ」

「うん♪この子はバンブーちゃんて言うんだよ」

(名前付いているのか・・・)


 転送装置でツヴァイ村に行きツヴァイ湖の北の門に来た。

「おや?君たちは」

「警備兵さんだ」

「こんにちわ」

「クエスト終わっているから通してね」

「わたくしのお通りですわよ」

(冬華マジで黙れ・・・)

「あの時は世話になったねそういえばこの周辺の地図よかったらどうぞ」

「ありがとうございます」


 地図を受け取り咲良達は王都ウィンドールを目指す事を警備兵に伝えた。

「王都かぁここからだとツヴァイ山脈超えないとだめかな」

「山!?」

「登山!?」

「でも人が歩きやすいように舗装されているから坂がきついだけだけどね」

「道中気を付けてください」

「ありがとうございます」


 門を抜けツヴァイ山脈に来た警備兵の言う通り道は歩きやすかったが周りは断崖絶壁の崖地帯だった。

「わ、わたくし高所恐怖症ですわよ」

「冬華ちゃん下を見たらだめだよ」

「ここまで来たら行くしかない!」

「何か鳥の鳴き声するね」

「これって鷹?」

「げっ!」

「こっちに来ますわよ」


 しばらく歩いていたら一回り大きい鷹のモンスターが急降下して咲良達を襲ってきた。

「ギャーッこっち来るな!」

「あれはヴァルチャーだよ」

「番茶?」

「こらこら咲良!」

「図鑑で調べたけどこのモンスターはちょっと厄介だよ、動きが速いのと空対地上こっちが不利かな」

「どうすんの?」


 戦略立てる暇もなくヴァルチャーは夏海をワシ掴みした。

夏海が宙吊り状態で上空に上げられてしまった、落ちたら大怪我では済まない。

「ぎょえーーーーーーー助けてーーーー」

「夏海ちゃん!!」

「魔法も弓も使いづらい狙いが定まらないよ」

「かまいたち!!」

「咲良ちゃんだめだよ夏海ちゃんが巻き添えを喰らうよ」

「うっ!!」

「コホン!!わたくし実はレベルアップして新しいスキルを覚えましたのよ」

「冬華ちゃん期待してないけどやってみて」

「華凜さんあなた時々失礼ですわよ」


 冬華が新しいニートスキル発動!!!


 ・・・・・かくれる・・・・・

「えっ(汗)」

「冬華ちゃん消えた・・・」

「ホント使えねーこのニート!!!」


 夏海がワシ掴みにされながらも、もがいて叫んでいた。

「夏海さん覚えてなさい!!」

「声は聞こえるね・・」

「うん・・・」

華凜と咲良は呆れて見ているだけだった。


 夏海を掴んだままヴァルチャーが低空飛行してきた好機到来であった、冬華が姿を消したことをいい事にその辺の石を拾って投げ出した。

「この鳥め喰らいなさい!!」

「イタッコラーッ冬華危ないだろ!!」

「夏海さんうまく避けて下さいね保証はありませんことよホーッホーッホ」

「ぐぬぬ!!冬華覚えてろよー」


 冬華の見えない攻撃にひるんだヴァルチャーが夏海を手放した。

「助かった・・・」

「夏海ちゃん大丈夫?」

「冬華のせいでHPかなり減った(怒)」

「わたしも新しい魔法覚えたのいくよ~ウィンドカッター!!」

 咲良のかまいたちの連射版で華凜のウィンドカッターがさく裂しヴァルチャーが地面にたたき落とされた。


 ポカッ!

「えいっ」

「やったよー」

(ホント軽くやってなぜ相手が大ダメージ?)


 咲良のほんの軽い一撃でヴァルチャーに止めをさした。

「咲良ちゃんのような戦士あってもいいかもね(笑)」

「ステ振りでこんなに変わるもんだね」

「お金もゲットついでに鳥肉落としてったね」

「今夜はから揚げだね♪」

「中腹に山小屋あるからそこで休もうよ」

「ちょっとわたくしを忘れないでくださる?」


 山小屋に着いた。

「あれ?冬華ちゃんは?」

「隠れたっきり出てこないなー」

「効果が切れたら出てくるよきっと」

「さっきからあなた方とおりましたわよ」

「あっ(汗)」

「効果きれたねー」

「冬華ここで会ったか」

(ボキボキ)

「夏海さんあなたの命の恩人ですわよ指を鳴らしてどうしましたの?」

「助けてくれてあ・り・が・と(怒)」

「命の恩人にすることですの!それ!」

 夏海と冬華が頬のつねくり合いを始め咲良と華凜は夕飯の支度をするのだった。


 翌朝咲良達は無事山を下り王都ウィンドールに到着するのであった。


 













前回の酔っぱらいおじさんを引き続き出してみましたがこれで見納めですある意味レアなキャラでした

読んで頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ