プロローグ【出会い】春風咲良・日向夏海編
初めて書いてみよかな思い書いてみました温かい目で読んで頂けると幸いです。
心が弱いので優しい目で見守って頂けると嬉しいです。
「行ってきまーす」
ショートボブヘアーをなびかせながら元気に登校する一人の少女
名前は春風咲良16歳
まぁどこにでも居そうな至って普通の健康的な女の子
「今日も良い天気だねぇ」
呟きながら前を歩く一人の少女の姿を見つけた。
「おーい夏海ちゃーん」
咲良の呼び声に振り向く一人のショートヘアーの少女
名前は日向夏海16歳陸上部所属、
咲良とは幼馴染みである。
「おはよう咲良 」
「今日は陸上部の朝練ないんだね」
「うん、今日はなくて良かったよ」
とまぁ何気ない日常会話を交わしながら学校へ向かう二人。
「ねぇあれ何?」
咲良が指差した先に扉のような物が蜃気楼のように揺らいで見えた。
「もうちょい近づかないとわかんないなぁこれは」
「夏海ちゃんまさか行くの?」
「行くしかねーこれは」
「ほら、咲良行くよ」
夏海の勢いの一言で咲良も行く羽目になった。
いざ近づいたら・・・
「あれ?やっぱり扉だね」
「ホントだ何でこんな場所に・・・」
咲良達が近づいて見たが蜃気楼のように揺らいで見えたのは
まさしく扉であった。
その扉には【旅の扉】と大きく書かれていた。
「へ?旅の扉?」
「怪しい明らかに怪しい」
咲良がポカーンとした顔で扉を見つめてる中
夏海は疑り深い顔をし扉を物色していた。
コンコン!!
ガシャガシャ!!
「鍵穴らしきものないドアノブらしきものもない・・」
「何なのこれ?」
「私達しか見えてないのか?」
どうやら扉は二人しか見えてないらしい。
不思議な事に通学路なのに周りの人は咲良達の姿が見えてないようだ。
ギイィィッ!!
「あっ!夏海ちゃん扉が開くよ」
「ちょっとこれ何かヤバイ逃げるよ咲良」
夏海が慌てて咲良の手を引っ張ると同時に扉が全開した。
全開した扉からもの凄い風が吹き荒れた。
「夏海ちゃん吸い込まれるよー」
「きやぁぁぁぁぁっ」
二人は掃除機に吸い込まれるように扉の中に吸い込まれた。
同時に扉が完全に閉ざされ姿を消した。
「う、う~ん」
「ここどこ?」
と言ってる内に夏海も目が覚めた。
「ん?どこ?ここは」
「夏海ちゃん気がついた?」
泣きそうな顔で咲良は夏海に抱きついた。
二人が吸い込まれた場所は周りが真っ暗な世界だった。
暗闇の中いきなり謎の声がした。
「二人共よく来たなそのまま真っ直ぐ進め」
「だ、誰?」
「コラーッ私達をどうする気だー?」
夏海の叫び声空しくも声の主の返答はなかった。
「進むしかないか・・・」
夏海は咲良の手を握り
謎の声に導かれながら二人は暗闇の中恐る恐る進むのであった。