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季節の短歌
木々の葉の 落ちて寂しき里山を 飢えし烏は眺めて鳴きぬ
薔薇の葉の 萌え出づるなり 生命の力強きに目を見張る春
黒猫の 毛並みの白く輝きぬ 光まぶしき春の街並み
春の日の 光の優しさ感じしを 小鳥や木々と語り合うなり
桃の咲く 香のするなりと 家人笑む 鼻の利かぬは風邪のためなり
乙女らの 足下見れば花散るらむ あざみむしりて歩くは楽し
くつわ虫 鳴きし夜空に流星の いくつも散りて街に降るなり
暑き夏 越えて若葉の萌え出でぬ 色の濃き薔薇 人を和ます
空高く 飛ぶ渡り鳥 群れなして 秋を引き連れ 冬はもうすぐ
蜜蜂の 尾の覗き見ゆ 薔薇の花 花弁集まるその中心に
日当たりのいい軒先の鉢植えに 蝶や蜂たち集まってくる
硝子戸の 内より外を眺むれば みぞれ降りたる気配のすなり
雪待ちて 強く雨降る窓の外 眺めて吐きし 熱きため息
寒空に 木枯らしが吹く うり坊が 里に下りては撃たれる季節
夢の跡 眺めて白き雪の降る 言葉出ぬほどうつろなるかな




