詩「晴れの日は晴れの日の戦い方を」
掲載日:2026/03/20
おはようの声が当たり前のように聞こえて
彼女はあたらしい服に袖を通す
この日のためにとっておいた青いシャツ
古びたカーテンを背にして
まるで絵画から出てきたような
大好きなコーヒーの香りを嗅ぎ
まるで黄金を見つめるような目でハチミツをトーストにひとさじ
変わったものも変わらないものも飲みこんで
立ち上がって歩き出して
使い込んだ剣と盾を身につけると
また別の戦場へと向かう朝
晴れの日は晴れの日の戦い方を
雨の日は雨の日の戦い方を
時にはひとり廃墟に身を隠し
時には友と一緒に明日のことを語らいつくし
さみしくないかい こわくはないかい
遠い目をした青い服のヒトよ
彼女は 彼女は わたしだった




