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マリーゴールド

作者: 言紬 現

明るくて、仲間想い。

鮮やかで、眩しい。

貴方にはそんな言葉がお似合いだわ。

私にはない。

憧れ…違う、コレは

この感情は。

嫉妬。


貴方が明るいから。

貴方が仲間想いだから。

貴方が鮮やかだから。

貴方が眩しいから。


何かに当たらなくちゃ私は私を保てない

あぁ、いつから私はこんなに醜くなったのか

貴方の隣にいたかった。

なのに…

貴方の隣は痛かった。


貴方のせいだ。

全部、ぜんぶ、ゼンブ

貴方のせい。

私が死んだのだって。

貴方のせい。


貴方が前を見ないで歩くから。

後ろの子達を気にして、

自分の心配をしないから。

貴方らしい、と言えばそうなのだろう。

でも、私は許せない。

こんな所で貴方が死ぬのは

私は、私は許せない。

だから、貴方が轢かれそうになった時

咄嗟に私の体が動いたの。

まさかそのまま死ぬなんて思ってなかった。

貴方が生きてて良かった。

でも、もう少し貴方には

自分の事も見てほしいかな。

貴方が、明るくて、仲間想いな事を。

貴方が、鮮やかで、眩しい事を。

知ってほしい。

明るい所に影はある。

貴方を嫌う人はいる。

そのうえで貴方は、貴方らしく生きてほしい。

それが私の願い。

幽霊になった、私の願い。

お読みいただきありがとうございます。

次回作もよろしくお願いします。

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