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幻想奇譚

残るには爽やか過ぎる

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

ジャンクフードが食べたくなって、体の痙攣を覚えたら、カリウム不足を覚えた方が良いです。


という訳で喫茶店いきま〜す。

ジャンクフードを食べたくなった。下唇が痙攣し始める。完全にカリウム不足だ。暑い夏場なら決して珍しくはないが、これ以上外に出てもあまり芳しく無い事は明白だった。

こういう時には純喫茶に入って、珈琲飲んで、体を労るに限る。けれども何時も行き付けの喫茶店は駅を二つ越したところにある。駄目だ。間に合わない。そんな時、偶、本当に偶、『純喫茶』の文字を発見した。

赤煉瓦に囲われた、銅の螺旋を下って行くと、隠れ家へと導く硝子扉が私を出迎える。中から除く、荒い表面のステンドグラスが特徴的。

意を決して顔を出すと、恰幅の良いギャルソンが一人、柱の隅から顔を出す。挨拶もそこそこに私を案内すると、幾何学模様の仕切りの後ろに引っ込んだ。

革張りのソファに腰掛けて、周りを見回す。全体的な色調は茶と橙。地下の薄暗さをほんのりと照らすその様はとても暖かい。出入口の真横に添えられた螺旋階段の続きは、格式高いホテルを連想させる。低めの天井に吊り下げられた煌びやかなシャンデリアもそれに人役買っていた。

ただその印象に反し、流れているBGMに思わず耳を傍立ててしまう。何故か演歌なのだ。そう、日本の伝統である演歌。それはこの西洋風の空気に反し、不思議な雰囲気に一役買っていた。

メニューを見回して、珈琲とチーズケーキを注文し、口を開けてこの空気を吸い込む。見れば見る程奥ゆかしい隠れ家を模した純喫茶なのだ。だが、この空気に上乗せされるのは時代のある演歌。夢の中の様だ。

そうこうしているうちに、珈琲とチーズケーキが届けられた。厚みのある陶器の中に入った、黒い液体。そしてかるく動かしただけで崩れてしまった繊細なチーズケーキ。

ではまずは珈琲から。一口啜って、鼻から息を吐き出す。苦味も酸味も控え目。癖がなく、水の様に喉を下る。後味もあっさりとしており、鼻から香る吐息だけが豆の香りを残す。

チーズケーキに手を付ける。薄いスポンジ土台以外、全てクリームで構成された逸品。舌先で押し潰すと、シチリアレモンの爽やかな風味が口一杯に広がる。

どちらも決して重くはない。軽やかで、立つ鳥跡を濁さず。という言葉が頭をよぎった。

私の友人は、此処の珈琲を好むだろうか? 最近は珈琲の苦味に随分と耐性が着いた様だから、『爽やか過ぎる』と定義するかも知れない。でもまぁ、反応が見てみたくもある。


――今日飲んだ珈琲は、ゼリーの様に喉を下った。次、アンタも誘う。必ず予定空けとく様に。

彼女からのその思わず笑みが零れる。素直じゃないと思う。

ジャンクフードを食べたくなるのは、何不足?

→カリウム、ミネラル不足。

体に痙攣を覚えるのは、何不足?

→色々あるけど、カリウムの不足もその一つ。


珈琲ってカリウムそこそこ入ってるそうなので、言い訳に純喫茶行きました。

言いたいことは軒並み全て書いたので、言うことはありません。


地下の隠れ家ような雰囲気と、流れる演歌が特徴的なお店です。でもこの摩訶不思議さが、私が見る夢のようで不思議とあっているんですよ。

○○リカという、夢をテーマしにした映画を思い出しました。


もっと探したいですね。

ほんのりと漂う古い匂いが好きなので、多分気付かぬうちにのめり込んでそうです

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