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ナイル河の東岸は生者の町、西岸は死者の町は正しいのか ⑧

そして、この「ナイル河の東岸は生者の町、西岸は死者の町」が怪しさを増すのはナイル河の下流域にあたるデルタ地帯である。

日本の川でも見られる大きな川が海に流れ出る場所は三角州と呼ばれる地域が生まれるのだが、ナイル河は大河、その規模は驚くほどものとなる。

そして、ここにも多くの町、というか古代都市が出来上がる。


では、この場所で「ナイル河の東岸は生者の町」のルールは守られているのか?


答えはイエスでありノーでもある。


妙な答えであるが、その理由を聞けば納得である。


ナイル河は河口近くになると多くの川に分かれる。

そして、それによってどれが本流かわからぬ状態になる。


さて、ここで質問。


デルタ地帯に点在する古代エジプトの都市はナイル河の東岸にあるか?


例を示そう。

その都市はある左に流れている川を基準にすれば東岸になるが、右側にはそれよりも大きな川が流れていたりもする。

そちらを基準にすれば西岸となるのである。


この状況を見て、まだ「ナイル河の東岸は生者の町」と断言できる勇者はそう多くはないだろう。


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