07.オンラインで発信する
発信者になること。
成功する方法はひとえにこれだけである。
カネも女も地位も、発信している者が獲得する。
社会というのは、そのように出来ている。
多くのラノベ主人公は奥ゆかしい。
自分からはあまり積極的に成果を喧伝せず、周囲の驚嘆が世評に繋がっている。
あれは理想形であって最適解ではないので真似をしない様に。
容姿美しく好感度が高い者が絶大な功績を挙げた場合は、周囲が大絶賛と共に勝手に喧伝してくれる。
貴方がそうなら黙っていても構わない。
繰り返す。
発信者になること。
成功する方法はひとえにこれだけである。
別に顔出ししてyoutuberになれと言っている訳ではない。
(出せるなら出した方が、最終的には得であるが。)
自分の持つ知見・ノウハウを発信する機会を作れ、と言う意味である。
レベルはそこまで高くなくても良い。
何故なら、発信しない人間のレベルはいつまで経っても上がらないからである。
成長は人目や批判にさらされて、初めて生まれる。
いずれにせよ。
発信というのは、驚くほど周囲に観察されている。
こればかりは発信者になってみないと解らない事である。
インスタで延々とラーメン画像をアップしている者を見た事はあるだろうか?
何と、あんなのにも固定ファンは存在するのだ。
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重要なことなので、04章でも書いた事を繰り返す。
1,学習 (専門性の習得)
2,可視化 (専門性の明示)
3,マネタイズ (専門性の換金)
取得したスキル・パラメーターは可視化されなくては意味が無い。
オンラインで発信するというのは、最も簡単な可視化手段である。
(逆にオンライン発信も出来ないのなら、自身を可視化する事は不可能だ。)
ペンネームなどで身元を伏せても構わないので、まずは自分の卑小な成果を公開し続けて行こう。
「犬に餌をやりました。」
「ゲーセンでこんなゲームやりました」
「今日も新宿駅は混んでました」
本当にこの程度でも構わない。
下らない、と仰る方もおられるだろう。
だが、現代社会において下らない事とは、何も発信しない事である。
なので、極力多くのアカウントをジャンル毎に作り、同時に発信してみて欲しい。
それが第一歩である。
現代。
オンラインでアポを取り付けたりショッピングをする習慣は完全に定着した。
そんな時代になっているからこそ、受信では無く発信用のアカウントを育てる習慣を身に着けるべきであろう。
根本の話だが、知る者と知られる者ではそもそも身分が違う。
封建時代であれば、領主と領民。
産業時代であれば、資本家と労働者。
この現代であれば、発信者と受信者。
立場に差があり過ぎるのだ。
生き残る為には、何かのバリューある発信を行わなくてはならない。
怠れば死ぬ。
男が生きるという事は、ただ心臓が動けば良いということではない。
何者かにならねば、それは死んでいるのと同じなのである。
何故、異世界ラノベがこんなに流行するのか?
何者にもなれない人間が、英雄になることを追体験出来るコンテンツだからだ。
これを否定しない。
実にコスパの良い嗜好品だと思う。
だが、どうせなら追体験ではなく体験して欲しい。
発信すれば、モブから主役になれる。
嘘ではない。
その発信を見ている人間の中で、発信者は紛れもなく主役なのだ。
「誰でも発信可能な時代になったので活用しよう。」
という趣旨で申し上げているのではない。
「誰もが発信してる時代にそれを怠った者は死ぬ。」
と言いたいのだ。
まずは生き残る為にも、発信者に回ろう。
オンライン発信は何か一つの事柄に注力するよりも、複数のアカウントで同時並行的に発信し反響の良いものに絞って運用していくのが好ましい。
要は必要なのは切っ掛けなのである。
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「発信内容候補」
何を発信して良いか思い浮かない人に、簡単なテーマを例示してみる。
01,書評
読書家に推奨。
単に本を読むだけでなく、書評ブログや書評アカウントを開設してみては如何だろうか?
それこそなろう小説のレビューを呟くアカウントからはじめても良い。
要は発信者になる為の訓練なのである。
訓練なのでチープで構わない。
02,食事
人間は日々何かを食べて生きている。
なので題材には困らない筈だ。
騙されたと思って、食事を晒してみよう。
思わぬ発見や出会いが数%ある。
03,紀行
古来よりの超人気コンテンツ。
移動が多い生活をしているのであれば、是非発信する事をお勧めする。
04,DIY
日常的にものつくりをしている人向け。
大工などを本業にしている人にとってはハードルが低い筈である。
05,クイズ
人間は考えるのが好きな生き物なので、クイズを出題して反応を伺うのは、それだけで立派なコンテンツとなり得る。