01,ビジネスを保有する
異世界ラノベには「社畜」が多く登場する。
ブラック企業の従業員を主人公にした作品は非常に多い。
(ラノベ購読層を考えれば自然だろう。)
現世でブラック労働を強いられていた者たちが、転移や転生でその苦役から解放される。
そんな内容だ。
逆に、転移先で賃金労働者として一生を終える作品は珍しい気がする。
大抵の主人公は冒険者や行商人や小領主になって、自由気ままに暮らしている。
大切な事は、組織から自立した主人公を描写した作品が非常に多く、またそれらが支持されているということだ。
当然である。
勤め人よりも、自立した事業家の方が起伏に富み充実した人生を送れるのだから。
なので、マニュアルの1番目で
「自分のビジネスを保有せよ」
と書かせて貰う。
貴方が自分の人生を主人公として楽しんで生きるには、自分のビジネスで生計を立てるのが一番手っ取り早い。
それ一本で生計を立てるのが困難でも、人生で一度は自分の才覚で稼いでおく事を推奨する。
「自力で稼いだことがある」
という実績こそが、男に自信を与え自己肯定感に繋がるからだ。
他人の為だけに働いている人生は下らない。
ラノベの中にしか自由が無いのは、あまりにも不幸ではないか。
私はこの現状に一石を投じたい。
『貴方もビジネスを持てる。』
と、そう主張するのである。。
勿論、今すぐ脱サラせよと言っている訳ではない。
(しても良いが)
100円。
何でもいいから自力で100円を稼いでみて欲しい。
要は、「給与所得ではなく事業所得を稼ぐ」という事だ。
こういう話題になると、真っ先にせどりとアフィリエイトに話が及ぶ。
それに嫌気がさして去って行く者も多い。
同感である。
私だって、せどりやアフェリエイトの話は聞き飽きた。
情報商材への誘導パターンもさもしくて嫌いだ。
だが、一度はそういう鼻で笑われる体験をしておく事を勧める。
そういうレベル1の段階をちゃんと経験していないと、後々身の程知らずな挑戦に追いやられて詰む。
よくリストラされたサラリーマンがラーメン屋を開業して半年持たずに廃業しているだろう?
あれはビジネスのレベル1を経験した事が無いのに、店舗経営&飲食提供というレベル5くらいの難事に挑んでいるから失敗しているのだ。
今、雌伏している貴方は、将来の為にレベル1のビジネスを経験しておいて欲しい。
立派な事はまだしなくて良い。
ポイ活とかタイミーとか、まずはああいうのを経験して…
※そして、その詳細を紙に書いて残しておくこと。
大抵のラノベが面白いのは『ステータスがオープン』出来るからである。
つまり自分の実力や進捗が可視化される。
だから成長への期待が持てて、意欲をそそられるのだ。
それに引き換え、現実はステータス画面が開けないので下らない。
濃霧の中を行軍させられるようなものである。
ささやかな小商いを起ち上げ、その詳細を記録する事は、貴方の人生を飛躍的に面白くさせる。
人間は観測されて初めて主役になれるのだ。
最初は観測者が自分自身でも良い。
まずは現実世界でのささやかな冒険(小商い)を記すこと。
それが貴方の人生を激変させる革命である。
人生を楽しむコツはシンプルである。
「自分のビジネスを持つこと。」
これさえ理解し実践していれば、後の99個は読む必要すらない。
繰り返す。
「自分のビジネスを持て。」
それを怠れば、貴方の人生は今の延長(しかも下降し続ける)を辿る。
自分のビジネスを持て。
ラノベなど読んでいる暇があるのなら、ビジネス書を濫読しよう。
少なくとも100冊読めば、ビジネス書の程度がどう低いかを理解する事が出来る上に、少しだけ現世に詳しくなれる。
ありもしない異世界に詳しくなるより、そちらの方が多少は健全なのである。
・せどり/アフェリエイト/ポイ活/タイミーなどの一般的に低レベルとされる小商いを実践する。
・その経緯を出来るだけ詳細に記録し、その記録の余白部分に感想や発案を書き連ねていく
・ビジネス書を100冊読む (ラノベが読めてビジネス書が読めないという事はない。)