0話 思い出す光景
夢を見た。
13年前、あの人たちに捨てられた日を、
「......から捨てるんだよ!こんなガキ!!こんな男なんざいらん!俺の息子なら...を...できるんだよ!!」
「でも、あの子は」「うるさい!!!!早く殺すべきなんだよ!」
あの人は、常に俺の罵倒を母さんや妹に言い続けてた。
母さんも妹も「気にしないで」と言っていた。
俺はそれに、その心に甘えていたのかもしれない。だから、あの人は、
俺を刀で切った
異変に気付いた母さんたちが来なければ死んでいただろう、だが俺は父親に切られたことで、この家や父親、使用人から嫌われていると知った。思った。考えた。冷静になって考えれば父親以外は好きでいたって分かったのに、
誰も信じられなくなった俺は、母さんや使用人たちから逃げた。
誰も来ないような、禁じられた場所まで..
場所が変わった、俺は多くのモンスターの大群に襲われていた。だが、当時3歳の小柄な俺は捕まる事なく逃げ続けていた、いや運良く逃げ切れていた。
1日が過ぎた時、俺の前に【何か】は現れた。【何か】はモンスターではなく地獄からやってきた悪魔と言える程の異形だった。
俺は走って逃げようとしたのだが、あえなく追いつかれ1撃をもらった、【何か】の1撃はモンスターごときの攻撃しか知らなかった俺には筆舌表し難かった、あえて表すならまさに神の1撃だった。隕石が落ちてきたかのようなクレーターが出来た攻撃を俺は左腕を犠牲にしながらも避け辛くも生き残れた。
俺は痛みにのたうち回りそうだったが、この痛みを与えた【何か】に対する
狂気が上回り気にしていなかった。
おそらく俺はその時笑っていたと思う。
また場面が変わった。俺は満身創痍だった。手は血に汚れ足元には多くのモンスターの死骸が積まれている。死骸の中にはあの【何か】の姿もあった。
しばらくして大きなベルの鳴る音と『……様の、こ……クリアをか……報酬……を開始します』というのが聞こえた。疲れが何故か一気に押し寄せてきたから俺はすぐに深く眠りについた。その時、女の人に俺は『おめでとう御座います。貴方は……に成りました。』そう言われた気がした。
作者より
小説家になろう初投稿なもので至らない点などがあるかも知れません。こういう人出して欲しいとか、こういう展開好きーとか色々教えて頂ければ幸いです。
作者は不定期投稿にならないように頑張りますので応援のほどよろしくお願いします。