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レッスルヒーローズ  作者: バルクルーバー
第四章 魔界軍との対抗試合
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代表選出!選ばれし戦士達

今回から新章がスタートします!

 四天王入れ替え戦が終わってから1ヶ月後、朧丸は練習を終えて神殿内部に一番乗りに来ていた。


(やるべき事はやった。後はどの様に選出されるかだ……)


 朧丸が真剣な表情で考える中、後ろからエヴァが彼に抱き着いていた。彼女の頭には赤いバンダナが着用されている。


「エヴァさん!」


「どうやら緊張しているみたいね。こういう場合はリラックスして落ち着いて」


「わぷっ!?」


 朧丸はエヴァの方に身体を向かされた直後、彼女の胸の中に頭を埋められてしまった。


「勘弁してくださいよ。俺、こういうのは苦手で……」


「良いじゃない。それにあなたを見ると私の弟を思い出すから」


「弟?エヴァさん、弟さんがいたのですか?」


 朧丸はエヴァに弟がいる事に疑問に感じ、彼女に質問する。


「うん。私が長女で7人の弟・妹達がいるの。彼等はモスクワにいるからね。一番上の弟がモスクワで木こりとして家族を支えていて、一番下が……高校二年生ぐらいかな」


「凄い大家族ですね。けど、レッスルヒーローズに入る事に反対されていなかったのですか?」


「あっさり許可したわ。有名なレスラーになって欲しいって」


「マジですか……」


 朧丸が唖然とする中、佳乃も姿を現す。彼女は髪をロングツインテールにしてリボンを着用しているが、オーバーオールは相変わらずだった。


「エヴァさん!何やっているのですか!?」


「あら、佳乃も来ていたの」


「私だってスキンシップしたいのに!」


「佳乃姉ちゃん!?」


 佳乃は頬を膨らましながら朧丸の背中に飛びつき、エヴァは彼女も抱き寄せる。


「あなたも私と同じね。可愛い妹みたい」


「確かエヴァさんは弟さん達がいると聞いたけど、モスクワにいるみたいね」


「彼等も頑張っているし、私もしっかりしないとね」


 エヴァが微笑んだ直後、ボニー達も姿を現す。ボニー、詠春、キララも服も変えてイメージチェンジしていたのだ。


「これで全員揃ったな」


「ええ。後はシャニス様とグレイア様ですね」


 そしてシャニスとグレイアが姿を現し、壇上に上がって全員の方を向く。


「では、これよりメンバー選出を発表します。各試合毎に出場選手を選びますので、相手の情報も伝えます」


「つまり、相手によって選ばれるという事か……それで、対戦相手も決まっているのですか?」


「ええ。では、まずは第1試合からよ」


 朧丸の質問にグレイアが答え、カリンがウインドウを起動して第一試合の対戦相手の映像を見せる。


「まずは第一試合。魔界軍からラクシュミー・バーイー。インドの女王でイギリスと戦った実力者です。その人と戦うのは……エリザベートです!」


 シャニスから呼ばれたエリザベートは前に出て一礼をする。


「相手はインドの英雄だけど、必ず勝つわ!」


「あなたの活躍を信じています!」


 シャニスの励ましにエリザベートは頷き、ウインドウに対戦カードが映し出される。



第一試合 シングルマッチ20分一本勝負

エリザベート VS ラクシュミー・バーイー



「続いては第二試合となるタッグマッチ。魔界軍からは八百屋お七とリュドミラ・パヴリチェンコが相手。彼女達に立ち向かうのはHARUKAとナツミの二人となるわ」


 グレイアの説明にHARUKAとナツミが前に出る。


「ナツミちゃん、ウチ等で勝とう!」


「はい!」


 それと同時にウインドウにも対戦カードが更新される。



第二試合 タッグマッチ20分一本勝負

HARUKA&澄川ナツミ VS お七&リュドミラ・パヴリチェンコ



「続いては第三試合の6人タッグマッチ。魔界軍からはセネガルの転生者のアニー・サンゴール、ウクライナの転生者のジュリアナ・ボンダー、メキシコの転生者であるマリアナ・ロドリゲスとなっているの」


「メキシコとなると、ルチャドールの戦いを仕掛けてきますね」


 グレイアの説明にくるみは真剣な表情で呟く。


「その通りです。対抗するメンバーは……ボニー、キララ、詠春です!」


 シャニスに呼ばれた三人は前に出て一礼をする。


「やるからには絶対に勝ちに向かうわ!」


「私も格闘術で頑張るのみ!」


「皆で力を合わせれば怖くありません!」


 三人の意気込みにシャニスは頷き、ウインドウの対戦カードも更新される。



第三試合 6人タッグマッチ20分一本勝負


ボニー&キララ&詠春 VS アニー・サンゴール&ジュリアナ・ボンダー&マリアナ・ロドリゲス



「第4試合は10人タッグマッチ。魔界軍についてはオーガ族のフリーダ、ダークエルフのナタリー、人間のエルベス、狼の獣人族のヒューラン、アメリア・イアハートとなっています。その人達に立ち向かうのはツバサ、リサ、くるみ、アリアン、アリンの5人です」


「えっ!?私もですか!?」


 くるみまで選ばれた事に驚きを隠せず、優里亜が彼女に近付く。


「くるみ。確かに不安になるかも知れないが、お前ならやれると信じている」


「お嬢様……」


 優里亜の激励にくるみは前を向き、すぐに気合を入れる。


「私、諦めずに立ち向かいます!お嬢様の為にも絶対に勝ちます!」


「その意気だ!」


 くるみの決意に、優里亜はグッドサインでウインクをした。


「私達も頑張らないとな」


「どんな種族であろうとも、負けられないから!」


「くるみさんに負けずに頑張らないと!」


「選ばれたからには責務を果たし、頑張らないと!」


 ツバサ達も気合を入れ、再びウインドウの対戦カードが更新された。



第四試合 10人タッグマッチ30分一本勝負

神風ツバサ&リサ・サンダーマン&三上くるみ&アリアン&パク・アリン VS フリーダ&ナタリー&エルベス&ヒューラン&アメリア・イアハート



「残るは後3試合……誰が選ばれるかね……」


 佳乃が冷や汗を流しながら次の対戦カードに注目する中、ウインドウの画面に次の対戦相手が映し出される。


「第五試合。魔界軍からはイギリス人転生者のイヴリン・ウィリアムズ。ハードコアを得意としています。そこで、この試合にエヴァを出します!」


 シャニスと宣言の直後に朧丸はある事を思い出す。


「そう言えば、横浜大会でハードコアの試合をした時、エヴァさんが大活躍だったな」


「そうそう。武器の扱いが得意なのは勿論、パイルドライバーで私を倒したからね。彼女ならやれると思うわ」


 朧丸とケリーナの説明に皆も賛同する中、エヴァは前に出て拳を打ち合わせる。


「選ばれたからには必ず勝つわ!ハードコアなら私に任せて!」


「お願い致します!」


 シャニスからの一礼にエヴァは頷き、新たな対戦カードが決まった。



第五試合 ハードコアシングルマッチ無制限一本勝負

エヴァ・ベロノゴフ VS イヴリン・ウィリアムズ



「残るは2試合。セミファイナルは8人タッグマッチですが、魔界軍に関しては偉人達が相手となります」


「偉人達はゼノヴィア、シャルロット・コルデー、マタ・ハリ、クレオパトラです。彼女達の相手をするのは佳乃、ヒヨリ、すみれ、アナスタシアよ!」


 シャニスとグレイアの説明に佳乃達が前に出る。


「相手が誰であろうとも、負けないんだから!」


「私も覚悟を決めておかないとね」


「僕も本気で立ち向かうよ!」


「ストライクウォリアーズの名に賭けて、絶対勝つわ!」


 四人の意気込みと同時に、対戦カードも映し出される。



セミファイナル 8人タッグマッチ30分一本勝負

古川佳乃&ヒヨリ&城山すみれ&アナスタシア VS ゼノヴィア&シャルロット・コルデー&マタ・ハリ&クレオパトラ



「残るはメインですが、魔界軍側からの要求で10人タッグマッチに変更となりました。そこでこちらも三人追加したいと思います」


 シャニスからのいきなりの報告に、朧丸達は驚きを隠せずにいた。


「でも、なんで魔界側から要求が?」


「どうやらレッスルヒーローズと戦いたいという二人がいます。これがその写真です」


 ウインドウの画面が変更され、二人の女子高生の写真が映る。


「まずは星野つばめ。シャンバラとはちがう異世界から帰還した女子高生であり、テクニックを得意としています」


「俺達とは違う世界を経験した者なのか……もう一人は?」


「もう一人は春川美香。ミカポンがイメチェンして普通の女子高生となったわ」


「「「へ!?」」」


 グレイアの説明に朧丸達は一斉にポカンとしてしまう。


「テツジが亡くなってからどうなったかだけど、つばめとの出会いでイメチェンしたみたい。性格も優しくなったし」


「星野つばめか……一度戦ってみたい者だな」


 べトラの説明に優里亜は感心しながら頷く中、グレイアは壇上から降りて彼女に近付く。


「その事だけど、あなたも入っているから」


「おお、そうか。で、相手はどうなっているのだろうか?」


「相手はパンジャス、つばめ、美香、魔族のアミラ、インド人の転生者のプリヤ・ハーサンです。それに挑むのは優里亜、朧丸、ジャンヌ、ラン、メリアスの5人となります」


 シャニスの説明に優里亜は朧丸達の方を向く。


「お前達と共闘できる日が来るとはな。やるからには勝ちに行くのみだ」


「どの敵も手強そうだけど、諦めないから!」


「私も諦めずに頑張ります!」


「メインに立つからには成功しないとね!」


 優里亜達が意気込む中、朧丸はウインドウの対戦カードに視線を移していた。


(この戦いこそ、同盟の成功を占う事になる……どんな相手が来ても……絶対に負けられない!)


 朧丸が心の中で拳を握りしめながら決意を固め、その様子を見ていた優里亜も頷いた。



メインイベント 10人タッグマッチ30分一本勝負

朧丸&優里亜&ジャンヌ&ラン&メリアス VS パンジャス&星野つばめ&春川美香&アミラ&プリヤ・ハーサン



「これで選ばれしメンバーは全て揃いましたが、残りはペルミラ達の野望を防ぐ事に専念して。彼女達は魔界軍を滅ぼそうとしていますし、この作戦のリーダーはアイラに務めさせてもらうわ」


 グレイアからの説明にアイラは一礼をする。


「任せてください。必ず責任を果たしてみせます」


「お願いね」


 アイラが一礼した直後、ヒヨリが彼女に近寄る。


「優里亜さんと一緒になれなくて残念でしたが、彼女、多くの女性達から人気があるのでしょうか?」


「そうなのよ。優里亜はモテるからね……」


 アイラはため息をついた後、そのまま身体から黒いオーラを出してしまう。


「悪い虫がつかないように頑張らないとね……」


 アイラの黒い笑みに鳥達が逃げてしまい、強い風が吹いてしまう。


「アイラさんって、ストライクウォリアーズの中では一番怖いのですか!?」


「そうそう。あの人はドレスを着ただけで新種の敵に見えてしまうからな……」


 メリアスの質問にエミリーがため息をついたその時、アイラが彼女を殴り飛ばす。


「ともかく、選ばれたからにはやるしかないわ。おまけにペルミラまで来るからには、彼女達を始末しなければいけないからね」


「ケリーナの言う通りね。出られないのは悔しいけど、ペルミラ達を倒す為に専念しないと!」


 ケリーナとメイファンの意気込みに皆もやる気を上げながら意気込みを入れる。


「ウチ等は朧丸達のセコンドでサポートするで」


「ええ。雅達はそちらに専念してくれた方がいいと思います」


「私もヒヨリが心配だからセコンドに着きます。それに彼女が何か騒動とか起こしそうですし」


 キリカはヒヨリをジト目で見ていて、他の皆も彼女に視線を移す。


「大丈夫だから!騒動を起こさないから!」


 ヒヨリが頬を膨らましながら反論する中、朧丸はパンジャスとプリヤの映像に視線を移す。


「ん?どうしたの?パンジャスとプリヤの映像を見て?」


 佳乃とエヴァが朧丸の様子を見て彼に近付く。


「ああ。プリヤに関しては興味ありそうだが、パンジャスはもしかすると……俺と同じ性格をしている可能性があり得るんだ。もしかすると……この試合は彼との決着戦になるかもな」


 朧丸はパンジャスの姿に冷や汗を流す中、佳乃はジト目で彼の方を見る。


「まさか彼女に興味あるんじゃないよね?」


「違うから!そんなんじゃないから!」


 朧丸が必死に慌てる中、エヴァはプリヤの方に視線を移す。


「恐らく彼女も手強いかもね。イヴリンも魔界では最強クラスと言われているわ」


「この対抗戦は一筋縄ではいかないという事か……今頃魔界でも……この対抗戦に向けて頑張っているだろうな……」


 朧丸は真剣な表情で、魔界の事を思い浮かべていた。





 魔界でも対戦カードが決まり、この情報をパンジャス達が見ていた。


「なるほど。これはいい対戦カードばかりだな。恐らくこの戦いは一筋縄では行かず、誰が勝ってもおかしくない」


「ええ。戦う覚悟は最初からあるのでしょうか?」


 プリヤからの質問にパンジャスは頷く。


「そうだ。我々との同盟に相応しいのか、この対抗戦で決着が着けられる。見せてもらうぞ、レッスルヒーローズとストライクウォリアーズの戦士達よ!」


 パンジャスの叫びにプリヤ達は一礼し、雷の音が鳴り響いた。

対抗戦の対戦カードも決まり、いよいよ戦いは本格的に。


今後の展開に注目です!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 新章ありがとうございます!ヾ(*´∀`*)ノ✨️ エヴァさん大家族。いっぱいのきょうだいたちの応援あれば無敵ですね。 それぞれ決まっていざ対抗戦。白熱の予感!!楽しみにしておりますm(*_…
[良い点] 魔界軍との対抗戦ということで、メンバーが発表されましたね。 多人数のタッグマッチがどうなるのか、楽しみです。 [一言] ついに新章に入りましたね。楽しみにしています。
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