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レッスルヒーローズ  作者: バルクルーバー
第三章 現代世界は騒動だらけ
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決着と変わりゆく戦況

今回で四天王入れ替え戦、第三章が終わりを告げます!


最後の方で自身のとある作品のキャラが登場します!

 テツジとスグマの戦いは激しさを増し、設置されている蛍光灯も少なくなっていた。


「現在蛍光灯の数はあと5本しかありません!カギとなるのは電流爆破バット、爆破ミサイルとなります!」


 クラウニアの宣言にスグマは駆け出し、スイッチを押す。


「おっと、ここでスグマが爆破ミサイルのスイッチを押したぞ!このミサイルは四方から飛んできて中央に落ちて爆発を起こすぜ!」


(爆破ミサイル……確か10秒後に発射してくるな……なら、あれしかないな!)


 テツジはすぐに電流爆破のバットを取り、爆破スイッチを押す。


「おいおい!テツジも電流爆破バットのスイッチを押したぞ!まさかここで決着を着けるつもりか!?」


 テツジの突然の行動に皆がざわつく中、彼はそのまま電流爆破バットを振り回してスグマに当てようとする。


「させるか!」


 スグマは回避したと同時に、回し蹴りをしてテツジをダウンさせる。そのままスグマがコーナーに移動した直後、ミサイルが発射して倒れているテツジに襲い掛かってきた。


「テツジ!」


 ミカポンがテツジに向かって叫ぶが、ミサイルは彼に直撃して大爆発を起こしてしまう。誰もが目を閉じてガードしてしまい、爆風が辺り一面に吹いてきた。


「凄い爆発だ!テツジはどうなった!?」


 クラウニアの叫びの直後、ホンゴウが何かを察してすぐに立ち上がる。


「そこまでだ!もう決着は着いた!」


「「「えっ!?」」」


 全員が叫んだ直後、煙が晴れてテツジが仰向けに倒れているのが見えた。あれだけの爆発を喰らってしまったら動かなくなるのも無理ないだろう。


「テツジが……ピクリと動かない……」


「という事は……」


 スグマが察した直後、試合終了を告げるゴングが鳴り響いた。


「22分46秒。勝者、スグマ!」


「スグマが見事勝利!テツジを破り、新四天王だ!」


「うおおおおお!!」


 スグマの勝利の雄叫びが響き渡り、観客席からも歓声が響き渡る。その瞬間、蛍光灯と有刺鉄線も消えてしまい、ペルミラ達がリング上に移動する。


「スグマ!」


「本当に良かった……四天王になれたんだね……」


「おめでとう……!」


「ああ。ヘルバスやルータスもあの世で喜んでいるかもな」


 スグマは笑みを浮かべ、天井を見上げる。


(ヘルバス、ルータス。俺はついに勝つ事ができたぜ。お前等の仇は俺が取るからな)


 スグマが心の中でレッスルヒーローズを倒す事を誓う中、ミカポンがテツジに駆け寄る。


「テツジ……」


「負けちまったな……ザマァねえぜ……」


 テツジが悔しそうな表情で仰向けとなり、天井を見上げる。するとホンゴウがリングに上がってきた。


「スグマ、お前は今日から四天王だ。ペルミラ、ナターシャ、シャンリーについてはスグマと共に行動してくれ」


「ああ。レッスルヒーローズには仲間を倒された恨みがあるからな。やるからには倒すだけだ」


「そうか。失敗は許されないと思え」


 ホンゴウの忠告にスグマが頷いた直後、ホンゴウは倒れているテツジに視線を移す。


「テツジ。この試合の内容は分かっているな?負けたら公開処刑だと……」


「ああ……最初から覚悟しているさ……」


「そうか……では、すぐに始めるぞ!それ以外の奴等はリングから降りろ!」


 ホンゴウの合図で全員がリングに降りるが、ミカポンは動かないままだった。


「邪魔をするつもりか?」


「テツジを殺すならウチも殺せ!」


「駄目だ。お前は四天王の立場にいる。連れて行け!」


 ホンゴウが部下に対して指令し、彼等はミカポンを羽交い締めにして連行する。


「放せ!止めろ!」


「大人しくしてください!あなたは四天王の立場ですよ!」


 ミカポンはジタバタ抵抗するが、部下達は冷静に彼女を連れて出口へと向かっていく。


「そんなの関係ない!テツジ!デヅジィィィィィィ!!」


 ミカポンは涙を流しながらテツジの名を叫び、そのまま会場の外に追い出された。


(悪いな、ミカポン……俺はここまでだ……けど、俺の分まで生きてくれよ……)


 テツジは会場の外に押し出されたミカポンに対し、心の中でエールを送った。その直後、ホンゴウは彼を立ち上がらせ、そのまま天井に向けて天高くジャンプする。


「全員よく見ろ!これが俺の断罪の技だ!」


 ホンゴウの宣言に彼の方を見たその時、彼は空中でテツジを逆さまにし、両足で腕を真っ直ぐに固定。更には両足を肩に乗せてそのまま急降下し始めた。


「デスジャッジ!」


 テツジは頭から急降下されてそのままリング上に激突。その振動がリング上に伝わり、ホンゴウが彼から離れたと同時に仰向けとなった。


「凄い技だ……」


「あれがホンゴウ様の……」


 この光景に部下達は勿論、スグマ達も驚きを隠せずにいた。


「じゃあな……ミカポン……」


 テツジはそのまま目を閉じた直後、彼の身体は塵となって消滅してしまい、残ったのは狼の特典が入っている宝玉だけとなった。


「ミカポンに渡しておけ。彼の形見としてな」


「はっ!」


 ホンゴウは部下の一人に命じ、彼に宝玉を手渡す。


「今後はシュンリ、ユンリン、ミカポン、スグマの四人で行動する事になる。今後は彼等の指示に従って行動する様に!いいな!」


「「「はっ!」」」


 ホンゴウはその場にいる部下達に指示を出し、彼等は敬礼で返しながら忠誠を誓った。





「敗者には容赦なく……とんでもない野郎だ……」


 レッスルヒーローズの食堂でもこの光景は中継されていて、朧丸はホンゴウに怒りを感じた。


「ホンゴウはとんでもなく強い男だからね。今の僕達では勝てやしないよ……」


 ヒヨリは真剣な表情で意見を述べ、その内容に皆も納得する。


「悔しいけど、全くその通りね。今後は四天王達も立ちはだかるし、私達もレベルアップしないといけない。今のままでは後退するばかりよ」


「佳乃ちゃんの言う通りやね。四天王との戦いに向けてどうにかしないと!」


 佳乃とHARUKAもレベルアップする事を決意する中、シャニスとグレイアが皆の前に出る。


「確かにその通りです。シャンバラでもこの光景が映されていて、他のギルドもシルバリズムを倒す為に動き出しています」


「けど、それだけでは駄目。こうなると魔界の者達の協力も必要になります」


「「「魔界!?」」」


 シャニスとグレイアの説明に朧丸達は驚きを隠せずにいた。


「先程魔界の現在の王であるパンジャスと話をしましたが、同盟関係を結ぶのであれば実力を示せとの事。そこで……対抗戦で決着を着ける事になります!」


「対抗戦か……そうなるとメンバー厳選されますが、何試合予定されているのですか?」


「全部で7試合。その内容はこうなります!」


 朧丸の質問にシャニスがウィンドウで対抗戦の試合内容を見せる。その内容はこう書かれていた。



第1試合 シングルマッチ


第2試合 タッグマッチ


第3試合 6人タッグマッチ


第4試合 10人タッグマッチ


第5試合 ハードコアシングルマッチ


セミファイナル 8人タッグマッチ


メインイベント タッグマッチ



「なるほど。メンバーは18人選出される。つまり……約3分の1が選ばれるという事か……」


 説明を見た優里亜は納得の表情をしていて、朧丸達は冷や汗を流す。


「その通り。試合に関しては2ヶ月後に実施され、栃木にある宇都宮アリーナで行われます。最後まで諦めずに精一杯頑張ってください!」


「「「はい!」」」


 グレイアの指示に全員が敬礼して応え、そのまま訓練場へと向かい出した。


「グレイア……こうなった以上はもう争いは止めましょう。彼等は既に意気投合しているし、今後は共に協力し合う必要があるわ」


「そうね。今までの事は終わらせて、共に戦いましょう。そして、シャンバラとこの世界を守り通す為に……」


 シャニスとグレイアは握手を交わし、今後の事を話し合う為にその場から移動した。





 その夜、シルバリズムのアジトにあるミカポンの部屋では、彼女が天井を見上げながら何かを決意している。その手にはテツジの形見である狼の特典が入った宝玉を持っていた。


(テツジはいない……もう……こんな組織で戦う気力もない……ウチに残されているのはこの宝玉のみ……)


 ミカポンは手にしている宝玉に視線を移し、そのまま涙を流してしまう。


「……よし!」


 ミカポンはすぐに涙を拭いて決心し、とある行動を始めた。





 それから翌朝、シルバリズム内では大変な騒ぎとなっていた。それは、ミカポンがシルバリズムを脱走してしまい、机の上には脱退届まで置かれていたのだ。


「やはりか……テツジを殺した俺を憎んでいるのも無理ないだろう……」


 ホンゴウはクラウニアからの報告に冷静に判断しているが、スグマ達は驚きを隠せずにいた。


「まさかミカポンが脱走して脱退とは……どうやらこいつは大事だな」


「四天王は今後どうなるのですか?」


 シュンリの質問にホンゴウはペルミラの方を向く。


「ペルミラ。お前が四天王になれ」


「私ですか?」


 ホンゴウからの指令にペルミラは驚きを隠せずにいた。


「そうだ。お前は魔界を襲撃した功績を持っていて王を殺す事に成功した。お前ならやれると信じているが、やってくれるか?」


「やります!」


「「即答!?」」


 ペルミラはホンゴウからの質問に即答してしまい、シャンリーとナターシャがツッコむ。


「で、今後はどうしますか?」


「2ヶ月後に宇都宮で対抗戦が行われる。その日に魔界軍の奴等を倒す作戦を実行する。この任務についてはペルミラが担当となる」


「魔界の生き残りがまだいるとなると、根絶やしにする必要がありますね。必ず成功します!」


 ペルミラの宣言にナターシャとシャンリーも彼女の隣に移動する。


「私達も戦います!」


「ルータスとヘルバスの仇を討つ為にも!」


「宜しい。頼んだぞ!」


「「「はっ!」」」


 ペルミラ達が敬礼した直後、ホンゴウはシュンリ達にも視線を移す。


「シュンリに関しては我が領土であるジャルバル国の反乱を収めてくれ。現段階ではマンガル・パンディー率いるセポイコンバッツが優勢となっている」


「了解!」


「ユンリンは浅間山にいるゴッドレジェンズと交渉し、同盟を結んでくれ。彼等と組めば力になるだろう」


「はい!」


「スグマはシルバリズム内の戦力を整えるため、部下達の指導を頼む」


「おう!」


 ホンゴウはシュンリ達に命令を下し、彼女達も敬礼しながら応える。


「クラウニアは引き続き情報提供、他に関してはいつも通りだ。では、解散!」


 ホンゴウの宣言と同時に、彼等はそれぞれの持ち場に移動し始めた。





 ミカポン脱退のニュースは朧丸達の耳にも届いていて、彼等は河川敷でこの事を話していた。


「シルバリズム内でも新たな動きが起こった以上、今後の戦いが激しくなるだろう」


 優里亜の推測に朧丸達も頷く中、カルミナは青空を見上げる。


「シャンバラの各地でもシルバリズムに次々と反発するギルドが続出しているし、最近では私達に負けじとプロレス団体を立ち上げているギルドもあるわ」


「シャンバラではギルド=プロレス団体となっているのね……」


 カルミナの説明にメイファンは苦笑いをしてしまい、ケリーナ達も同意する。


「まあ、俺達がプロレスでシルバリズムを倒しまくっているから、他のギルドでもプロレスをしようと続出したのだろうな……」


「こうなったのは私達に責任があるかもね……」


 朧丸と佳乃の推測に、すみれ達は気まずそうな表情をする。


「でも、プロレスがあるからこそ、シャンバラは面白い。その点についてはあなた達のお陰でもあるからね」


「リサの言う通りね。私も色んな人達と戦いたいし、魔界でプロレスもありだと思う。このレッスルヒーローズに来た事は後悔してないから!」


 リサとエヴァの笑顔に朧丸も笑みを浮かべる。


「そうですね。俺達は俺達でできる事をしっかりやらないとな。シルバリズムとゴッドレジェンズを倒すのは勿論、俺達のプロレスを有名にする為にも!」


「その通りだ。すぐにランニングに戻るぞ!」


「「「おう!」」」


 優里亜の合図と同時に、彼女達はランニングに戻り始めた。


(2ヶ月後に行われる魔界軍との対抗戦は勿論だが、その大会への出場権の座を掴み取らないと出場できない。何が何でも……最後まで諦めずに掴み取るのみだ!)


 朧丸は心の中で思いながら、スピードを上げて走り始める。それを見た佳乃達も負けじと彼の背中を追いかけ始めた。





 ある雨の日の夕方、公園でミカポンはびしょ濡れになりながらベンチに座っていた。しかもその目には涙が流れていた。


「テツジ……」


 ミカポンが雨の空を見上げたその時、傘を差している一人の少女が彼女に近付く。


「大丈夫?」


「う、うん……ウチを助けてくれるの?」


「困った人は見過ごせないし、それにあなた転生者だよね?」


「へ?ウチの事を知っているの!?」


 少女がミカポンを転生者だと見抜き、ミカポンは驚きを隠せずにいた。


「私も異世界に行っていたから分かるの」


「そうなんだ……あ、私はミカポン。本名は春川美香(はるかわみか)だよ!」


 ミカポン改め美香が自己紹介した後、少女は彼女に笑顔を見せる。


「私は星野(ほしの)つばめ。異世界から帰ってきた戦士だよ!」


 つばめはそう自己紹介した後、美香を連れて何処かへと向かったのだった。

ブレイブハーツのヒロインである星野つばめがレッスルヒーローズに参戦!


ミカポン改めて美香と共に行動します!


レッスルヒーローズのキャラ紹介をした後に第四章に入ります!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 第三章完結おめでとうございます! 新四天王誕生っすねぇ!!スグマさあああん!!(゜ロ゜*)(゜ロ゜*) そんでもって、負けちゃったテツジさん……すんげえやべえの食らって。ホンゴウさんマジで…
[良い点] ブレイブハーツのつばめさんが参入するとは・・・驚きました [一言] ホンゴウは北斗の拳のラオウみたいに 圧倒的なカリスマ性が感じられるボスですね ただ強いだけじゃ無かったのがよかったです
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