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レッスルヒーローズ  作者: バルクルーバー
第三章 現代世界は騒動だらけ
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路上プロレスの大襲来

今回は動物園の路上プロレス!ですが、思わぬ乱入者も来ます!

 ひだまり動物園の路上プロレスは第2ラウンドに入り、レッスルヒーローズでのバトルロイヤル形式が行われていた。


「仕切り直しの第2ラウンド!今回はレッスルヒーローズオールスターズによるバトルロイヤル!更にひだまり動物園の喋るカバであるヒポゾウも参戦だ!」


 スリラーが宣言する中、朧丸はバック転をしながらソフィアの張り手攻撃を回避する。


「嘘!?」


「そのまま……タックルだ!」


「キャッ!」


 強烈なタックルがソフィアのボディに炸裂し、彼女はそのまま倒れてしまう。


「フォール!」


「1、2!」


 コロナがカウントをするが、ソフィアはすぐに返す。


「お返しよ!」


 ソフィアはすかさず朧丸を掴み、ボディスラムを決める。そのまま十字固めを決めようとするが、朧丸はすかさず抜けて強烈な肘打ちでダメージを与える。


「ぐほッ!」


(確かこの試合は誰かがスリーカウントを取るまで終わらないみたいだな。だったら思う存分暴れまくるぜ!)


 朧丸はソフィアを掴んで何処かに向かってしまう。


「おっと!ここで朧丸がソフィアを連れて移動するぞ!けど、レフェリーのコロナや他の選手達は既に移動しているけど……」


「「は!?」」


 スリラーの実況に朧丸とソフィアは驚きを隠せずにいた。


「彼奴等、プロレスの試合なのは分かっているけど……わざわざ動物を見に行く馬鹿が何処にいるんだ!?」


「しょうがないわよ。もしかすると気に入った動物のいる場所に行ってるかも知れないし」


 ソフィアの説明に朧丸も考えながら推測する。


「ありかもな……よし!探しに行かないと!」


 朧丸が決意を固める中、後ろにあるクマの檻の中ではエヴァが両手を広げていた。


「何やってるんですか、エヴァさん!?」


「あっ、朧丸。私、ロシアンベアーと言われているから……」


「だからといって、檻の中に入る馬鹿が何処にいるんですか!クマに喰われてしまいますよ!」


「でも、クマ達は私を拝んでいるけど……」


 エヴァが指差す方を見ると、何故かクマ達が一斉に彼女を王として拝んでいたのだ。


「嘘だろ!?」


「エヴァはロシアの怪力一で、男性や大きな樽、更にはトラックまで担いで投げ飛ばしてしまうからね……」


「いや、怪力にも程があるから!トラックまで投げ飛ばしてしまうなんて異常過ぎるだろ!」


 ソフィアの説明に朧丸がツッコミを入れ、エヴァはクマの檻から出て行った。





 シロクマとペンギンのいる北極・南極エリアでは、佳乃、イリス、すみれ、アルトス、ペルコ、アロアが戦っていて、イリスのカポエイラキックがペルコに炸裂する。


「うわっ!」


「ペルコ!」


 ペルコは倒れてしまい、アルトスが駆け寄ろうとするが、イリスのブラジリアンキックを腹に喰らってしまい、腹を抑えて倒れてしまう。


「凄いキック!」


「ブラジリアン柔術だけでなく、カポエイラも得意だからね。格闘技大会では敵無しだから!」


 イリスのキックが佳乃に襲い掛かるが、彼女は回避したと同時にイリスの足首を掴む。


「えっ!?」


「お返しよ!」


 佳乃はそのままイリスを投げ飛ばしてしまい、すみれがイリスを掴んでパワーボムを決めてしまう。


「フォール!」


 すみれがフォールするが、レフェリーはいなかった。


「あれ?レフェリーがいない!」


「きっと何処かにいるに違いないかも!探しに行こう!」


 佳乃とすみれは探しに向かい、イリス達は起き上がる。


「いつつ……今のは効いたわ……早くレフェリーを探しに向かわないとね……」


 イリスはアルトス、ペルコ、アロアを起こさせ、レフェリーを探しに向かい出した。





 さて、コロナのいる場所ではメイファンと詠春の連携攻撃が炸裂しまくり、ケリーナとカルミナが攻撃を受けていた。


「メイファンさん、やりますね」


「詠春さんもですよ。このままガンガンやりましょう!」


 メイファンと詠春がやる気を出す中、キララとボニーはパンダを見ていた。


「可愛くて癒やされちゃうな……」


「今、プロレスだけど……」


 すると詠春が攻撃を止め、敵の気配を察する。


「どうしたのですか?」


「何者かがこちらに来ます!」


「「「!?」」」


 詠春の危機感の反応に全員が攻撃を止めたその時、魔法陣が展開されて閔妃が姿を現す。


「なるほど。あなた達がノクス様を倒したレッスルヒーローズか……」


「何しに来たの!?」


「決まっているでしょ?あなた達を倒しにね!」


 閔妃の宣言と同時に、40人の大男達が一斉に姿を現した。しかも筋肉質で手強そうな奴等ばかり。


「やはりこうなるみたいね……」


 キララが冷や汗を流した直後、朧丸達が次々と駆け付けてきた。


「キララ、これは一体……」


「恐らくゴッドレジェンズのノクスを撃退した事で、閔妃達が報復しに来たわ!しかもその数は41人!」


「やはりか……なら、路上プロレスどころじゃないかもな!」


 朧丸達が戦闘態勢を取る中、フンドも駆け付けてきた。


「私も手伝おう!仲間達が倒れるのは見たくないのでね」


「助かる!こうなると数は丁度。一対一しかないかもな!」


「そうね。やってしまいなさい!」


 両軍は一斉に飛び出し、それぞれの相手に立ち向かい始めた。


「ここで試合変更!41対41の路上プロレスに変更だ!」


「レッスルヒーローズとゴッドレジェンズ。果たしてどうなるのかに注目です!」


 スリラーとインパクトの実況と解説も響き渡り、先手は屈強な男がエヴァに襲い掛かる。


「そこ!」


 エヴァは男の手を掴み、そのまま背負い投げで地面に叩きつける。


「まだまだ!」


 エヴァは男を両手で軽々と掴み、そのまま逆さまにして頭を地面に叩きつけた。


「私、トラックや何でも投げられるけど?」


 エヴァの宣言に男達が震えた直後、リサが男の顔面に強烈な蹴りを炸裂。男は一撃で倒れてしまった。


「さあ、皆!攻撃開始よ!」


「はい!メイファン!」


「ええ!」


 詠春とメイファンは同時にジャンプし、強烈な蹴りの態勢に入る。


「ダブルクンフーキック!」


 2つの蹴りが男の首筋に強烈な一撃を放ち、詠春達が着地したと同時に男達は倒れてしまった。


「私もやるわ!」


 イリスも空中からのかかと落としを決め、見事一撃でノックアウトを決める。


「後に続くわよ!」


「「「おう!!」」」


 エリザベート達も後に続き、次々と男達に襲い掛かる。


「怪力なのはエヴァだけじゃないわ!」


 ベトラも負けじと敵を両手で持ち上げ、そのままブレーンバスターで倒してしまう。


「なかなかやるじゃない」


 その様子を見たエヴァが微笑む中、ケリーナがジャンプからの手刀で敵の首を切り裂き、着地したと同時に倒してしまう。


「この程度ね。」


 ケリーナが手を叩いた直後、カルミナ、フレイヤも強烈なバックドロップで倒してしまう。


「私達を甘く見ないでよね!」


「そうそう!」


 カルミナ達の立ち向かう姿に美奈子、明華、ミリアはお互い顔を見合わせる。


「オールワールドレスリングから移籍したけど……皆の活躍は世界レベルを超えているかも……」


「そうですね。だったら私達も!」


「うん!」


 美奈子達も駆け出したと同時に、襲い掛かる3人の男達を蹴りで倒してしまう。


「なら、俺も!」


 朧丸も負けじと跳躍したと同時に、回し蹴りで男の一人をダウンさせる。


「よし!こっちはどうだ!」


「私達も終わりました!」


 アリアンが手を挙げる方を見ると、男達はばったりとのびて倒れていて、残るは閔妃だけとなった。


「そんなバカな!あっという間に男達を?」


 閔妃が予想外の展開に驚く中、ヒポゾウがズンズンと彼女に近付き始める。その様子はかなり怒っているみたいだ。


「君達さ……僕の仲間を倒そうとするなんてどういう事かな?」


「邪魔するなら容赦しないわ!」


「それなら……これでどうだ!」


 ヒポゾウは渾身のタックルで閔妃を弾き飛ばし、彼女は受け身を取って起き上がる。


「私はそう簡単に倒れはしないわ!」


 閔妃はすぐにヒポゾウを掴んで持ち上げようとするが、なかなか重くて持ち上げられない。


「ならば!」


 閔妃は跳躍したと同時にかかと落としをヒポゾウの頭に叩き込んだ。


「ヒポゾウ!」


 ヒヨリが叫んだと同時に、ヒポゾウは仰向けに倒れそうになってしまう。


「いくらデカい身体でも、頭を喰らえば……」


「確実に倒されてしまうかも知れないわ……」


 キリカとランが冷や汗を流したその時、ヒポゾウがなんとか耐えていた。


「しぶといわね!」


 閔妃が飛び出したその時、ヒポゾウが彼女を掴んでそのままパイルドライバーの態勢に入る。


「あれはパイルドライバー!」


「はっ!」


「キャッ!」


 強烈な一撃で閔妃は失神してしまい、そのままヒポゾウがフォールを取る。


「1、2、3!」


「決まったー!!ヒポゾウがプロレス初参戦で見事勝利!新たな大型ルーキーの誕生だ!」


 ヒポゾウが両腕を上げて勝利を実感する中、佳乃達が笑顔で駆けつける。


「ヒポゾウ、カッコ良かったよ!」


「ええ。本当に最高だわ!」


「私、思わず拍手しました!」


「見事やで!」


 佳乃達がヒポゾウに抱き着いて褒める中、朧丸、HARUKA、ナツミ、アリンもヒポゾウに近付く。


「ヒポゾウ。いきなり初参戦で勝利を取るとは凄いじゃないか!」


「ウチ、本当に感動したわ」


「私もです。もう、ヒポゾウはプロレスラーとして活動するのもありかも!」


「そうね。あなたはどうするの?」


 ナツミの提案にアリンも同意する中、ヒポゾウは彼女達に視線を移す。


「プロレスの楽しさを実感したし、僕も共に戦うよ!まだまだ不慣れなところはあるけど、宜しくね!」


「ああ!宜しくな、ヒポゾウ!」


 朧丸とヒポゾウは握手を交わし、拍手の嵐が鳴り響く。これによってヒポゾウはプロレスラーとして活動する事になったのだ。


「ヒポゾウはプロレスラーに転向する事を決意!これからの物語に注目です!」


「ええ。レッスルヒーローズの未来は明るいですね」


 スリラーとインパクトはレッスルヒーローズのこれからを信じ、動物園での戦いは終わりを告げたのだった。





 その後、閔妃はジャンヌが捕らえて捕虜となり、男達は既に消滅していた。


「閔妃についてはオクチョンさんが話を聞かせてください。同じ韓国人ですし、その方が効率が良いと思います」


「そうね。燕山君達の動向も気になるし、色々情報収集しておかないとね」


 ジャンヌの提案にオクチョンは頷き、朧丸達も同意する。


「恐らくゴッドレジェンズは黙ってないだろうな……次に向けて何かをするに違いません」


「そうね。今後がどうなるかね……」


 オクチョンは夕暮れの空を見上げ、今後の事を気にしていたのだった。





 ゴッドレジェンズでは閔妃が捕虜とされた事に騒然となっていて、燕山君は怒りで震えていた。


「ヒポゾウ……この屈辱は忘れん……だが、今は……戦力を整える為、暫くは行動を控えておけ」


「「「はっ!」」」


 燕山君の命令に兵士達は一礼し、彼等はその場を後にした。





 それから翌日、この時の出来事がニュースに掲載され、ドリームバトルズでも話題となっていた。


「なるほど。動物園か……これはありかもな」


 菊原が感心する中、二人のレスラーが彼に近付く。


「ボス。HARUKAの奴、レッスルヒーローズに入ってから強くなっているじゃねえか」


「ああ。もう、お前達よりも遥かに超えているみたいだ……それに、レッスルヒーローズでは新ユニットも設立しているみたいだぞ。エンタースターズとしてな」


「そうか……なら、やるべき事は一つだ。俺と黒松で……HARUKAと戦う!」


 一人のレスラーの宣言に、菊原はコクリと頷く。


「それならシャニスにも伝えておかないとな……藤本景吾(ふじもとけいご)黒松俊哉(くろまつとしや)がHARUKAと戦う事になる……ボルケーノマテリアルズ内での戦いは避けられないだろう」


「後はHARUKAさんのパートナーですが……恐らくあいつを使うでしょうね。実力を伸ばしている忍者、朧丸を」


 黒松の予測に菊原はあるアイデアを思いつく。


「じゃあ、パートナーはあいつにしてカードを組むとするか」


「「へ!?いきなり!?」」


「善は急げだからな。あとは話し合って決めておくべきだ。朧丸は絶対やるだろうし」


((ああ、納得……))


 藤本と黒松は菊原の提案に驚くが、彼の説明に改めて納得したのだった。





 その事についてはレッスルヒーローズ内でも伝えられていて、朧丸は俯いているHARUKAの方を向く。


「HARUKAさん、とうとうこの時が来ましたね」


「うん。藤本さんと黒松君と戦うのは辛いかも知れない……けど、ウチはもう覚悟を決めているから」


「なら、俺も最後まで付き合います!」


 HARUKAは前を向いて決意を固め、朧丸も同意する。それと同時に彼女の最大の試練も始まりを告げられようとしているのだった。

ヒポゾウはプロレスラーとして活動を決意!しかし、その一方では新たな戦いが起こります!


HARUKAの最大の試練はどうなるのかに注目です!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 動物園での路上プロレスはなかなか無いシチュエーションなのでいいですね。ゴッドレジェンズ乱入してきて更に乱戦になってびっくりしました。 [一言] 女性キャラにもちゃんと攻撃するのはいいと思い…
[良い点] ヒポゾウーーーーーー!! 素晴らしい。素晴らしいぞ君は。才能開花ではありませぬか!!
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