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レッスルヒーローズ  作者: バルクルーバー
第二章 花咲くロベリアの革命
31/48

再会と勝利の宴

今回で第2章も終わりです!

「只今戻りました!」


 神殿内では朧丸達がロベリアから帰還し、メルが真っ先に駆け付けて佳乃に飛び付いた。


「お帰りなさい、佳乃さん!無事で良かったです!」


「メルは佳乃の事が大好きね」


「はい!私にとっては命の恩人ですから」


 すみれが苦笑いする中、メルは満面の笑顔で応える。


「今回の任務も大変でしたね。ロベリアでの革命騒動に転生者達が加担していましたが、無事に撃破成功で何よりです!」


「ありがとね、レイミ。それはそうと皆もレベルアップした?」


「はい。私達もクエストに出動してレベルアップしましたからね。何時でも大丈夫です!」


 ナツミの質問にレイミはグッドサインで応えたその時だった。



「今回の任務も素晴らしかったよ、朧丸」


「その声……まさか!?」



 朧丸は声のした方を見ると、天井に足を着けているヒヨリがぶら下がっていた。


「ヒヨリ!」


「ヤッホー」


「えっ!?朧丸が言っていたあのヒヨリちゃん!?」


 ヒヨリの姿に皆が驚く中、キリカも姿を現してヒヨリを掴んで地面に着地する。


「朧丸さんですね。ウチの幼馴染が迷惑を掛けてすみません!」


「痛い痛い!謝るから頭抑えないで!」


 キリカはヒヨリの頭を下げながら朧丸に謝罪するが、頭を下げられているヒヨリは痛さでバタついていた。


「まあまあ。別に大丈夫だから……で、君は?」


「私は工藤霧香。ヒヨリとは幼馴染でキリカと呼ばれています。私達は転生者ですが、貴方方と同じくシルバリズムを倒す者です」


「えっ!?転生者なのにシルバリズムを倒そうとしているのん!?」


 キリカの自己紹介にHARUKA達が驚く中、ヒヨリは頭を抑えながら前に出る。


「うん……僕達はシルバリズムのリーダーであるホンゴウという男と因縁があるんだ。生前僕達を殺したからね……」


「殺された!?一体何があったのか説明して」


「それは私が説明します」


 ヒヨリの説明にボニーが追求し、キリカが代わりに説明し始める。


「あれは数ヶ月前、私達は生前高校から帰る途中でした。その時に車が停まってホンゴウとその仲間が私達を攫い、森の中で縛られた直後に射殺されてしまいました」


「そんな事があったなんて……」


 キリカの説明にボニー達が言葉を失う中、シャニスがある事を思い付く。


「ホンゴウについてですが、聞いた事があります。彼は仲間達と共に人を殺した後に突然雷に打たれて死亡。邪悪な神によりシャンバラに転生した後、シルバリズムを設立して思い通りのままにしています」


「邪悪な神……じゃあ、シルバリズムを倒してもその神を倒さない限り、戦いは終わる事はできないみたいね……」


 シャニスの説明にキララは真剣な表情で推測する。シルバリズムを倒しても黒幕である神を倒さない限りは、戦いは終わらないだろう。


「確かに悩んでも仕方が無いよ。シルバリズムも今回の敗戦を受けてショックを隠し切れないし、僕達も本格的にシルバリズムを倒す必要がある。僕達がここに来たのは朧丸達と共に戦う事を決意したんだ」


「私はヒヨリの付き添いだけど、あなた達と共に戦うわ。仲間が増えれば勝てる確率も上がるしね」


 ヒヨリとキリカは朧丸達と共に戦う事を説明し、彼等は驚きを隠せずにいた。


「という事は……仲間になってくれるのか!?」


「うん。これから宜しくね」


「ああ、宜しく頼む!」


 朧丸とヒヨリはハイタッチを交わし、シャニス達は微笑んでいた。


「ところで転生した神様はどんな人なのですか?」


「ああ。確かグリスという神様に転生してくれたんだ。神様は大分弱っていたけど、最後の力を使って僕達に特典を与えて転生させてくれたんだ。彼は死んでしまったけど、その分を兼ねてシルバリズムを倒すだけでなく、元凶の邪悪な神を倒すと決意したからね」


 詠春の質問にヒヨリが説明したその時、シャニスがその神様の事について思い出す。


「グリス……実は彼……私の友人でした」


「「「ええっ!?友人!?」」」


 シャニスの衝撃発言にその場にいた全員が驚いてしまった。


「はい。彼は同じ神様で良き理解者でした。しかし、とある戦いで死んでしまったのは悲しみましたが、彼は素晴らしい転生者達を残してくれた。今度は私があなた達と共に戦います。死んでしまった彼の分までも」


「はい。私達も尽力します」


 シャニスの説明を聴いたキリカは、片膝をついて忠誠心を誓い一礼。ヒヨリも彼女と同じ行動を取った。


「それじゃ、今日はロベリアの革命終焉とヒヨリとキリカの歓迎会を兼ねて宴をしましょう。既に舞台は整っています!」


 シャニスが手を指す方を見ると、アンジェ達が既に会場をセッティングしていて、大量の料理がずらりと並んでいてバイキング形式となっていた。


「凄い料理!こんなにもあるなんて!」


「丸焼き肉、魚料理、果物、お菓子が沢山ある!」


「しかも、色んな料理があるなんて凄い!」


 豪華な料理にアリアン達は驚きを隠せず、彼女達は指定の席に座り始める。


「俺も行くとするか」


 朧丸も指定された席に座ると、隣にはヒヨリと佳乃がいた。


「隣同士だね。ラッキーだよ」


「まさか佳乃姉ちゃんとヒヨリの隣になるとはな」


「意外な事もあるし、オーバーオールも可愛くて似合うね」


「えへへ。お気に入りですからね」


 佳乃に褒められたヒヨリは照れ臭く言った直後、ジャンヌが手を叩く。


「それでは、宴を始める前にシャニス様からの開会宣言です」


 ジャンヌの司会の直後にシャニスがマイクを取る。


「皆様、お疲れ様でした。今回のロベリアの戦いでジャコバンズを滅ぼして革命を終わらせ、転生者の一人であるヘルバスを倒した事は見事な功績です!」


 シャニスの宣言に朧丸は立ち上がって一礼する。


「更に皆様もレベルアップで成長しましたし、今日は精一杯楽しみましょう。では、乾杯!」


「「「乾杯!!」」」


 皆は飲み物が入ったグラスをぶつけ合い、飲み干した後、雑談したり食事を取りに向かったりしていた。


「皆、楽しんでいるな。さてと、俺は料理を取りに向かうか」


 朧丸は席を立ってトレーにお皿を載せた後、色んな料理に視線を移し始める。丸焼き肉やフライドポテト、和食やエスニックなど豪華な料理のオンパレードだ。


「俺は丸焼き肉とフライドポテト。後はサラダも必要だな」


 朧丸は丸焼き肉とフライドポテトを大皿に載せ、小皿にレタス、千切りキャベツ、コーン、玉葱を入れて粉チーズとフレンチドレッシングをサラダの上に掛けた。


「後は……チーズハンバーグと……ん?」


 更にチーズハンバーグを大皿に載せたその時、タイ料理のブースに多くのスイーツが並んでいるのが目に見えた。どれも見た事ない物ばかりで、どれにするか悩んでしまいそうだ。


「朧丸、何を悩んでいるの?」


 すると隣にヒヨリが近付き、上目遣いで朧丸を見つめる。


「ああ。デザートをどれにするか悩んでいて……」


「なんだ。それならこれがオススメだよ」


 ヒヨリはタイ料理のスイーツの中からとあるスイーツをトレーに乗せる。それはココナツもっちりパンケーキのカノムバービンだ。


「パンケーキの中でも美味しいって噂なんだ。僕も食べてみたけど、美味しかったな」


「じゃあ、俺もそれにするよ。教えてくれてありがとな」


「いえいえ」


 朧丸はカノムバービンをトレーに載せ、佳乃も同じ料理をトレーに載せる。


「佳乃姉ちゃんもそれにするのか?」


「うん。気に入っているからね。それよりもフルーツは選んだ?」


「あっ、すっかり忘れていた!」


 朧丸は慌てながらフルーツエリアの方に向かい、この光景に佳乃とヒヨリは思わず微笑んでしまう。


「朧丸は時々慌ててしまう事があるし、その分は支えていかないとね」


「そうですね。僕もお手伝いします」


「お願いね」


 佳乃とヒヨリは次の料理を取りに向かおうとしたその時、すみれとキリカが彼女達に近づく。


「和食だけど、マグロの寿司があったわ!」


「ウニやイクラ、玉子やたらこもあります!」


「本当!?取りに行こっと」


「僕も!」


 佳乃達は寿司コーナーに向かい出し、キララ、アリアン、ボニー、エリザベート、詠春、ベトラ、カルミナ、フレイヤの8人は焼き肉エリアに来ていた。


「焼き肉は初めて見たけど、どれも美味しそうね」


「全て焼かれているみたいだけど、どれにしようかな……」


 キララが悩む中、ボニーはカルビとタン塩を選ぶ。


「早っ!」


「この2つがオススメだからね」


「私もそれにしようかな?」


「私はロブスターです!」


「私は焼き野菜です」


「私もそれにするかな」


「私は骨付き肉!」


「私はワインでも取りに行くわ」


 キララ達が焼き肉を選ぶ中、エリザベートは一人でワインを取りに向かう。


「おすすめは……あら、HARUKAとナツミも来ていたの」


 なんとHARUKAとナツミもドリンクコーナーに来ていて、エリザベートは二人に声を掛ける。


「エリザベートさん、私はソフトドリンクを取りに来ました」


「ウチはファジーネーブルを選んだ」


「私は赤ワインにするわ。それよりも、今回の任務は朧丸が大活躍だったみたいね」


 エリザベートが朧丸の事を話すと、HARUKAとナツミもその話に頷く。


「まさかムーンサルトプレスを繰り出したのは驚きましたよ。もしかすると彼ならプロレスラーよりも凄い存在になれるかも……」


「ナツミちゃんの言う通りかもね。けど、朧丸はまだまだこれから。色んな経験をして強くなって欲しい。真の忍者レスラーになるにはまだ遠いけど、ウチ等は彼のこれからを信じとるで」


 ナツミとHARUKAはパイナップルなどのフルーツをもう一つの小皿に入れている朧丸を見ながら、今後の展開を期待していた。彼ならシャンバラの救世主になれるだけでなく、新星レスラーとしての活躍もできるだろう。


「そうね。私達も負けずに頑張らないと!」


 エリザベートも新たな決意を固め、最高級のワインをグラスに注ぎ、朧丸もドリンクコーナーにやってきた。


「お疲れ様、朧丸!あなたは酒を飲まないの?」


「あまりお酒は飲めないので、ファジーネーブル一杯ならいけるかなと思います」


 エリザベートの質問に、朧丸はファジーネーブルをグラスに注ぎながら、苦笑いで応えた。


「ウチと一緒やね。今夜は色々お話しような。朧丸の事をもっと知りたいし」


「俺も同じです。丁度席も向かい側ですし、色々お話しましょう!」


「うん!」


 朧丸達は席に戻って佳乃達と合流し、食べながら楽しくお話をした。

 こうして楽しい宴会は真夜中になるまで楽しく続いたのだった。





 さて、シャイニングウィングスが宴会騒ぎしている頃、南方の孤島の中央にある神殿では、女性達がスクリーンの映像を見つめていた。

 スクリーンにはシルバリズムのデータだけでなく、朧丸達のデータも映されていた。


「シルバリズムのトップランクの一人が倒されていた事で、組織内は大混乱。今じゃトップランクの入れ替え戦も頻繁に行われているわ」


「それにしても、異世界に転移したのは私達だけではなかったですね。優里亜お嬢様、いかがします?」


 メイドの女性は隣りにいるアーバンサムライの女性である藤倉優里亜に声を掛け、彼女は立ち上がってスクリーンに視線を移す。


「同士がいてくれる事はありがたい。私達は私達のやるべき事をやるのみだが……あの忍者は一度戦ってみたい」


「そうですか。私もあのメイドとは戦ってみたいですし、対抗戦もありかも知れませんね」


「ああ。何れにしても出会う時は必ず来る。今はその時を待つのみだ」


 優里亜は皆に呼びかけ、他の皆も一斉に頷いた。

 朧丸と藤倉優里亜。この二人が出会う日もそう遠くはない。その出会いは果たして何を齎すのだろうか……

次章に入る前に間章を投稿します。お楽しみに!

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― 新着の感想 ―
[良い点] ホンゴウも転生者だったんですね。そして、彼を転生させた邪悪な神がいると。ラスボス候補登場ですね。藤倉優里亜さんたちも戦ってみたいと言ってるってことは、朧丸たちとプロレスするんですね。楽しみ…
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