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レッスルヒーローズ  作者: バルクルーバー
第一章 異世界からの戦士達
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屋敷での決戦

今回は屋敷での戦い。そして、戦いは新たな展開に入ります!

 屋敷内に入った朧丸達はそれぞれの戦いに入り、兵士達はHARUKA、ナツミ、アリアン、カルミナ、ベトラが立ち向かっていた。


「ストライクショット!」


 HARUKAの蹴りから放たれる波動弾は、二人の兵士の腹に直撃。彼等は前のめりに倒れてしまう。


「ナツミちゃん!」


「はい!連続マッハパンチ!」 


 HARUKAの合図でナツミの連続パンチが炸裂し、殴られた兵士は次々と倒れていく。


「援護は私に任せて!レインアロー!」


 カルミナはレインアローで兵士達に次々と直撃。あっという間に半数を倒してしまった。


「こいつ等、化け物だ!」


「誰が化け物よ!」


 兵士の一人が怯えてしまい、彼の発言にベトラがツッコミを入れる。


「失礼、美女達だった!降参するしかないだろ!」


「降参したら兵士の名折れは勿論、スグリュー様に何をされるか分からないぞ!」


「じゃあ、どうするんだよ!」


 兵士達の間で不協和音が響き始めた直後、ベトラが駆け出してドワーフアックスを強く構える。


「大回転斬!!」


「「「あぎゃァァァァ!!」」」


 ベトラが回転しながら斧を振り回し、多くの兵士達は切り裂かれながら倒れていく。


「残りはお願い!」


「了解!お願い、フレイヤ!」


 ベトラが召喚術で赤いドラゴンのフレイヤを召喚するが、何故か赤いロングヘア、頭にはドラゴンの角、服装は裸オーバーオール姿の竜人族となっていた。


「あれ?何時もならドラゴンなのに……」


 この光景にアリアンやベトラ達は勿論、兵士達もポカンとしていた。


「ドラゴンかと思ったら、まさかの美女!?」


「これはこれでありかも。写真を……」


「フレイム!!」


「「「んぎゃァァァァァァァ!!」」」


 フレイヤは怒りの炎を出して兵士達を黒焦げにしてしまう。兵士達はそのまま灰となって崩れてしまった。これによってここにいる兵士達全員は全滅したのだ。


「全く、とんでもない男達ね。写真を撮るなんて何考えているのよ」


 フレイヤが呆れながら腕組みをする中、アリアンが彼女に近付く。


「あなた、もしかしてフレイヤなの?」


 アリアンの質問にフレイヤは彼女に振り向き、そのまま笑顔を見せる。


「ええ。私はドラゴンと人間の姿に切り替わる事ができるの。それに私はこっちの方が似合うし、今後はこの姿であなたの隣にいるわ」


「本当!?これからも宜しくね」


 アリアンは笑顔でフレイヤに抱き着き、この光景にHARUKA達は微笑む。


「なんだかこうやって見ると姉妹みたいやね」


「はい。残るは奴隷救出と元凶を倒す事ですね」


「そうね。佳乃ちゃん達のところはどうなっているのか気になるし、ひとまず彼女達と合流しましょう」


「ええ!」


 HARUKA達はすぐに他のメンバーとの合流に向かい、その場を後にした。





 奴隷救出作戦は佳乃、すみれ、ボニー、キララの4人が向かっていて、地下室の中を慎重に歩いていた。因みにキララが先頭に立っている。


「確かこの先に……いた!」


 キララが指差す方を見ると、牛の女性獣人達が指揮官の男によって扱き使われて働かされていた。その様子からすれば人力で大きな機械を回していて、中には疲れて休んでいる者もいる。


「よし。休憩は必ず取ってゆっくり休め。無理はするなよ。必ず交代はしておくように」


 指揮官の男が指示する中、ボニーはすぐにこの光景を見て内容を確認する。


「人力での電力発電みたいね。ここは私が!」


 ボニーは銃を構えて狙いを指揮官に定める。


「喰らいなさい!」


 ボニーの銃弾が指揮官に襲い掛かった直後、彼はバリアを出してガードした。


「バリアで防いだのなら……」


「私が行くわ!」


 キララが素早く動き出し、指揮官に襲い掛かる。


「フレイムナックル!」


 炎の拳が指揮官に襲い掛かるが、彼は平然としていた。


「ギガシールド!」


「グッ!」


 なんと指揮官は大きいシールドで防ぎ、キララはその衝撃で弾き飛ばされて尻もちをついてしまう。


「転生者!?」


「そうだ。俺は指揮官のクニシゲ!盾の特典を持つ指揮か……おわっ!?」


 クニシゲが歩き始めて自己紹介をしたその時、何故か置いてあったバナナの皮に滑って転んでしまう。


「転んだ……」


「馬鹿?」


 佳乃達だけでなく、牛の獣人族達もポカンとしてしまうが、クニシゲはすぐに立ち上がる。


「いつつ。悪いところを見られたが、邪魔をするなら容赦はしない。この盾の力で倒してくれる!」


 クニシゲは左腕に盾を出現させ、更には形を変化していく。鏡のような盾となり、悪魔の角の装飾も施されている。


「デビルカウンターミラーだ。さあ、どっからでも掛かって来い!」


 クニシゲが盾を構えながら前進したその時、床にあるスイッチを踏んでしまう。


「「「あ」」」


 すると3本の槍が天井から降ってきてしまい、その内の一本がクニシゲの頭に刺さってしまった。


「何故だ……」


 クニシゲはそのまま倒れて消滅し、残ったのは盾と金貨だけとなった。


「……シルバリズムって……馬鹿な人もいるんだ……」


「まともな人はいるのはいるけど……」


「こんなバカは初めて見たわ……」


 すみれ達がポカンとする中、佳乃は金貨と盾を回収し、盾は粒子化して彼女のスピリアに入った。


「これでよし。もう大丈夫よ」


 佳乃は笑顔で牛の獣人族の皆に声を掛け、彼女達は安堵の声を漏らす。


「ありがとうございます!私達はあの指揮官に扱き使われていて本当に助かりました!なんとお礼を言えばいいのか……」


「カリンとカレンの仲間がここにいると聞いたからね。後で彼女達にも会わせてあげる」


「本当ですか!?何から何まですみません!」


「気にしないの」


 ペコペコ頭を下げる女性に、佳乃は彼女の頭を撫でる。


「私、メルと言います。今から皆で着替えてきますので」


 メル達はそのまま奥の部屋に行き、すぐに着替え始める。


「これでこっちは任務完了。まさか相手が馬鹿な奴だとは思わなかったわ」


「強いかと思ったら自分の仕掛けた罠にやられてしまった。何処から何処まで馬鹿なのよ……」


 ボニーがため息をつく中、すみれは天井を見上げる。


「残るは朧丸達だけね。彼女達が着替えたら、すぐに合流しないと」


「そうね。無事に成功すると思うし、私達は私達で頑張らないと!」


 佳乃の決意にすみれも笑顔で頷き、朧丸達の元へと向かい出した。





 朧丸、ジャンヌ、詠春、マスターラビット、エリザベートの5人は、スグリュー達がいる部屋の前に辿り着き、詠春がその扉を強く叩き壊した。


「貴様等!」


「アンタがスグリューとピエール・コーションか。話は聞かせてもらった」


 朧丸はスグリューとピエールを睨みつけながら、コツコツと前進してくる。


「貴様等!私を敵に回してタダで済むと思うな!」


「タダでは済まされないのはアンタの方だ。増税、賄賂、更には暴動も起きているし、市民の皆もアンタのやり方に迷惑している。何をやらかしたらそんな事になったんだ?」


「ぐっ……うるさい!私の勝手だ!」


 朧丸の質問にスグリューが反発する中、更に朧丸はピエールを睨みつける。


「ピエール。アンタは生前ジャンヌを魔女と決めつけて火刑にし、自らはフランス人でありながら、イギリス側に付いていた。祖国を裏切ってまでそこまでするとは……飛んだ外道だな!」


「うぐ……貴様さえいなければ……貴様さえいなければ……!!」


 ピエールはガントレットを装着し、そのまま拳を打ち鳴らす。


「貴様は私を何もできない教皇だと思ったら大間違いだ!シルバリズムの奴等からプロレス技を教えてもらったのでね」


「へ!?ピエール、もしやプロレスを習っていたのか!?」


 ピエールの説明にスグリューが混乱する中、朧丸が腕を鳴らす。


「なら、やるべき事は……プロレスで決着を着ける事だな」


「そうだ。その方が望ましい。スグリュー殿、貴殿も参加させてもらいます」


「へ!?私もなのか!?あまり知らないのだが……仕方がないか」


 スグリューはため息をついた後、渋々参加する事にした。


「タッグ戦となるが、パートナーはどうするつもりじゃ?」


「ジャンヌで行きます。彼女、ピエールとは因縁があるので、その決着を着ける為にも参加した方がいいと思います」


「なるほど。ジャンヌ、お主は?」


 マスターラビットは朧丸の説明に納得し、ジャンヌの方を見る。彼女は既に戦う態勢に入っていて、朧丸の隣に移動する。


「私も同じ意見です。戦う覚悟はできています!」


「うむ。では、この二人で勝負じゃ!」


 マスターラビットの宣言にピエールとスグリューは頷く。


「会場についてはすぐに案内するとしよう。転移発動!」


 ピエールは自身の周りに大きな魔法陣を発動させ、朧丸達と共にとある場所に転移した。





「……ここは!?」


 朧丸が目を開けた途端、そこは平べったい山の麓だ。しかも、その中央にはいつの間にかリングが設置されている。


「山岳での試合会場だ。それに、君達の仲間もいる」


 ピエールが指差す方を見ると、朧丸達の元に向かっていた佳乃達も、この場所に転移されていた。


「あ、朧丸!」


 朧丸の姿に気付いた佳乃達は、すぐに彼等の元に移動する。


「佳乃姉ちゃん。その様子だと皆無事なのか!」


「うん。メルちゃんとその仲間達は先にシャニス様の元に転送しておいたよ」


「メルちゃん……ああ。奴隷の名前だな」


 佳乃の説明に朧丸は納得した後、リングの方を向く。


「俺は今からジャンヌと共にプロレスの試合に向かう。相手はピエールとスグリュー。奴等は何をするか分からないが、必ず勝ちに向かう!」


「私は信じている。頑張って!」


「おう!」


 朧丸は拳を突き上げ、すぐにリングへと向かい出す。


「ジャンヌ、頑張って!」


「ええ。必ず勝ちに向かうわ!あのピエールは私の手で倒すと決めているから!」


 ジャンヌもリングへと歩み寄り、すぐに服を変え始める。なんと彼女はリングコスチュームを用意していて、その姿に佳乃達は驚きを隠せずにいた。


「いつの間にコスチュームを!?」


「シャニス様が用意してくれました」


「私達は今のままでも十分かもね」


 佳乃達が苦笑いする中、スグリュー達がリング内に入っできた。


「準備はできたかね?このプロレスリングこそ、貴様等の最後だ」


「それはやってみなければ分からない。必ずあなた達を倒す!」


 ジャンヌはスグリュー達を指差して宣言。朧丸も同意してドラゴンリングインをする。


「こちらも準備はできた。さっさと始めようぜ」


「いいだろう。誰かゴングを鳴らせ!」


「任せて!」


 ボニーがいつの間にか置いていたゴングを鳴らしたと同時に、プロレスでの戦いが幕を開けたのだった。

次回は待ちに待ったプロレス勝負!果たしてその結末は如何に!?

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― 新着の感想 ―
[良い点] ついにリングが出てきましたね。 本格的なプロレスバトルが楽しみです(^^)
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