金婚式-エッセイ-
実話です。
先ほどまで、父様の誕生パーティーでした。
74歳になりました。
特上のお寿司(出前ですが。。。)、蟹、
母が漬けた山芋の糠漬け
酒はシングルの水割り。
ナッツやらのアテもありましたが、
無礼講。
姉夫婦と姪から
祝福のLINE電話。
取り留めのない時間。
父親は幸せ者です。
何者でもないから。
母はそうは行きませんでした。
母の人生の特性は
母を孤独にして
実際は壊れました。
僕も母のように壊れて、
障害者となりました。
だから父親と母親の
金婚式が観たい。
演出したい。
母の苦悩を笑う者を否定します。
母は壊れた事実を知りません。
あと6年。
いよいよ父と母は金婚式。
どうぞ何者でもない
父親のように
幸せを噛みしめてください。
追記 父は一般人であると言われると
昔からむくれます。
そんなところも父の一般性です。
全ての人はパーツでしかない。
あの特別な母でさえ。
(母は引退したシャーマンで
あることをここに記します。)
2021.8.8 櫻井良学