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VS氷の女王2

「アイシクルショット!」


 連続で氷柱(つらら)を飛ばしてくるリージア。

 しかし、俺は脚力を生かして強引にそのすべてをかわしたのだった。そして、徐々にリージアとの距離を詰めていく……

 いや、別に俺だって刀を持っている相手に接近などしたくないのだが、アイシクルショットは扇状に放たれる魔法なのだ。

 距離が近い方が避けやすいし、このあと俺が予想している最悪の展開になった際にも対処がしやすい。


「全部避けるとは思わなかった。でもこれなら……!」


 リージアは、今までよりも明らかに魔力を込めていた。


 ほら、最悪の展開が早速やってきた。

 今からリージアはアイシクルショットを放つ気だろう。

 そして、今からリージアが氷柱(つらら)を放とうとしているのは、前方180度に近い超広範囲。それをこの早さで行える魔力操作技術はさすがと言う他ない。

 だが、このまま大量の氷柱(つらら)が俺の全身を貫くのは絶対に嫌だ。


 俺はすかさず「前」へと飛び出した。

 詠唱が終わるよりも早く!


「ッ!! アイシクル――」


 リージアは魔法を放とうと手を前に突き出す。

 そして俺は、その突き出した手を思いっきり握ったのだった。


「――ショット!!」


 目を丸くして驚きつつも詠唱を終えたリージア。

 しかし、その手から氷柱(つらら)が放たれることはなかった。


 本来、手を握ったところで魔法が止まるなんてことはない。

 むしろ、至近距離で氷柱(つらら)を受けて大惨事になることだろう。

 しかし、俺なら違う。


 俺にとって大きなデメリットとなっている魔力ゼロの体質……

 だが、そのおかげで俺の体は魔力の流れを遮断することができるのだ。


 アイシクルショットは手の先に氷柱(つらら)を作り出して飛ばす魔法のようだが、氷柱(つらら)は手に直接生えているわけではない。手から少し離れた空中に氷柱(つらら)が生成されているのだ。ものを飛ばす魔法の多くは、飛ばすものが違えどそれは変わらない。

 そして、俺がやったのは、手と氷柱(つらら)の間に魔力を通さない自分の体を差し込むことで、氷柱(つらら)の生成を阻止するという芸当だ。


 実を言えば、授業の模擬戦闘でもこれを使えばそこそこ戦えるのではないかと思っている。しかし、授業では魔力抑制の腕輪をつけるため、俺の魔眼でも魔力の流れが見づらくなってしまっているのだ。それに、授業はあくまで魔法の力を見る目的での模擬戦闘だ。魔法以外の技術を使うのはルール違反という気がした。


 しかし、今回は魔力が抑制されていない上に、とにかく勝てばいいという状況だ。

加えて、相手は強大な魔力を持つ”氷の女王”である。

 どこを塞げばいいのかよく見えた。


作者である自分は、今まで数々の世界を救ってきた勇者です。

当然、【評価ptの数だけ戦闘力が上がる】チート能力を保持しています。

というわけで、広告の下にある☆☆☆☆☆より評価をしておいてください。

約束ですよ。

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