↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

59/64

リージアVSバリウスVSユウタ 2

 俺の目の前で閃光が爆ぜる。


 音とともに突如目の前に現れたのはバリウスだ。

 一切目で追えないほどの高速移動。


 バリウスは近距離から魔法を打ち込むべく、すでに魔法を準備している。


 魔眼がなければ、何が起こったか分からぬままやられていたであろう速度だ。


「サンダー」


 バリウスが手をかざし雷を放射する。


 しかし、すでに俺はその魔法の射程の外へと逃れていた。

 バリウスが使った魔法はリージアの氷柱(つらら)を相殺したものと同じ、放射状に広がるが射程の短い稲妻だ。

 事前に察知していれば、避けることも不可能ではない。


「まさか、この一撃が避けられるとはね」


 バリウスが話しかけてくる。


「初見で僕の攻撃に対処できたのは、これまでに第一席のマクガフィンくんだけだったんだけどね……。さすがはユウタくんだよ!」


 バリウスが楽しそうに話しかけてくる。


 だが、俺はこのチャンスを逃す気はない。

 高速移動を回避するために後ろに下がったとはいえ、俺の魔法が決め手になり得ない現状では、距離は詰めたほうが有利だ。

 会話の途中で踏み込んで、バリウスが反撃で使う魔法を遮断することで隙を作り、そのまま武術で決める……!


「これは僕も本気でやらな――」


 少し卑怯な気もするが、バリウスが喋っている途中に踏み込む!


 ザッ!


 大地を蹴り、バリウスとの距離を一気に詰める。


 あと2歩踏み込めば魔力遮断の間合い……!


 だが、そこで俺が見たのは、バリウスの身体を覆うように展開される魔力。

 これは、リージアに接近された際に使った、身体からの放電魔法だ!


「サンダー」


 バリウスの身体から放電が起こり、周囲一面に電撃が走る。


 かろうじて踏みとどまり、事なきを得たが、これ以上踏み込んでいたらただではすまなかっただろう。


 ……完全に俺の作戦ミスだ。

 バリウスの魔力操作速度は尋常じゃないほど早く、そして、隙もない。


 近づけば放電され、遠ざかれば高速移動によってより対処が難しくなる。


「魔法は撃ってこないのかい? 君が武術を使うのは知っているからね。今回はしっかりと魔法の実力を確かめさせてもらうよ」


 バリウスは、あくまで俺の魔法の実力を見たいようだ。


 もちろん、あの時と違って魔法を使えないわけではないのだが、バリウスに通じるとは思えなかった。


「アイシクルショット!」


 そのタイミングでリージアがバリウスに向かって魔法を放つ。


 バリウスの注意から外れていただけあって、発射されている氷柱(つらら)の数は今までにないほど多く、広範囲を攻撃している。


 あれ?これ、俺もヤバイな。


「ロックウォール!!」


 俺は地面に手を当てて岩の壁を作り出し、氷柱を防ぐ。


 ロックウォールは防御魔法の中でも扱いやすく、初歩的な魔法であるが防御力の高い強力な魔法として知られる。

 魔力を纏った硬質な岩壁で防御を行うこの魔法は、物理的な衝撃でも魔法的な攻撃でも対処が可能な魔法だ。


 その分、目の前に壁を立てることで視界が悪くなるという欠点が存在するが、その欠点を補って余りある防御力を誇っている。


 氷柱を防いだ俺は、すかさずロックウォールを解除して状況を確認した。


 バリウスは……やはり無傷。

 高速移動で氷柱が当たらない範囲まで移動を行っている。


「素晴らしい魔法だ。だけど、やはりリージアくんの決定力になっているのは、その氷の刀を使った攻撃のようだね。刀が届かない相手に対してどう戦うか、考えておいたほうが良いかもしれない。きっと、フレイアくんにもそうして負けたのだろう?」


 リージアが苦い顔をしている。

痛いところを突かれたという自覚があるのだろう。


「大丈夫、君はまだまだ伸びる。魔法使いというのは、ひとつの出来事を越えて一気に強くなる事例もあるからね。でも……」


 バリウスが右手をリージアへと向ける。


「そのために、一度挫折を味わっておくことも必要だろう」


 バリウスの周りにこれまで以上の魔力が渦巻く。

 明らかに攻撃魔法を放つ気だ!


 リージアもまたそれを感じ取ったのか、防御の準備を整える。


「サンダーストライク」

「アイスシールド!」


 轟音とともにバリウスの手から放たれたのは、直線の稲妻だ。


 空気を震わせるその一撃を、リージアは目の前に作り出した氷の盾で受ける。


「くっ……!」


 しかし、氷の盾はあっさりと破られた。

即座にリージアは氷の刀を使って受け止め、バチバチと閃光がほとばしる。


 バリウスの稲妻とリージアの氷の刀の力は拮抗しているようで、リージアはなんとか受け止めている。


 しかし……


「サンダーストライク」


 バリウスはさらにもう一発、同じ魔法を放った!


 先程よりも早さに重きを置いており、威力は低いように思えるが、リージアは今動ける状態ではない。


「……ッ!」


 かろうじて一発目の稲妻を受け止めきったリージアだが、そこから二発目の稲妻を対処するには、僅かに時間が足りなかった。


 バリバリバリバリ!


 左脚を稲妻に貫かれ、無言でリージアがドサリと倒れ込む。


「……さて、あとはユウタくんの実力を見せてもらおうか。リージアくんのことなら心配要らないよ。しばらくの気絶ですむ程度に威力は調整したからね。まぁでも、巻き込まれると問題だから、隅に寝かせておこう」


 いつの間にか、バリウスはリージアの元に移動をしている。

 バリウスはリージアを抱えると、隅へと移動させる。


「それじゃあ、始めようか」


 そう言うと、バリウスがこちらに向き直る。


 ここからの戦いが本番だ……!


作者である自分は、今まで数々の世界を救ってきた勇者です。

当然、【評価ptの数だけ戦闘力が上がる】チート能力を保持しています。

というわけで、広告の下にある☆☆☆☆☆より評価をしておいてください。

約束ですよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。