2ー27 ハーピークィーン
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今回ちょっとえちい。
ロード、またはクィーンの名を冠する魔物は総じて強い。
例えばゴブリンロード。本来ゴブリンの脅威度はF、戦闘経験の無い大人でも充分に対応出来る程の強さでしかないが、ゴブリンロードの脅威度はC、統率力もさることながら、個体としての戦闘力も高く一般的なD級冒険者でも太刀打ち出来ない。更に言えばゴブリンロード率いるゴブリンの集団は数の多さと統率された動きのせいで脅威度はB、なんとレッサーデーモンと同じ脅威度である。
そしてハーピークィーンだが、やはりその戦闘力は侮れず、脅威度はBとなっている。因みにハーピーの脅威度はE、力はオーク程でもないが、飛行能力と風の魔法を使ってくるので厄介だ。
そんなハーピークィーンを生け捕りにするのは討伐するよりも遥かに難しいのにどうやって……
「タスケテ……モウ、ヒドイコト、シナイデ…………」
ハーピークィーンは泣きながら懇願する。顔も愛らしいが声も綺麗だ。てかよく見ると男と同じ金属製の首輪を着けているな。
さて、どうしたものか。
「あんた、何者……ってか、その黒髪、最近何かと噂の魔王の子かい!? 上の連中はどうした!?」
赤いドレスの女が尋ねる。顔は決して悪くは無いのだろうが厚化粧であまり好みじゃない。ドレスも些か下品に見える。
「上の連中? あの二人ならのしてきた。んで、ここで何やってんのかな? ま、大体予想はついたけど」
大方この男(首輪を着けている事から恐らくは奴隷だろう)にハーピークィーンを性的に暴行を加えていたのだろう。
「ちっ、全く使えないねぇ。おい、この魔王の子を叩き潰せ」
「おぐぉ」
女が男に命令する。猿轡を噛まされているので何を言ったのか分からない。しかしこれで俺のとるべき行動は決まった。この男を無力化し、ハーピークィーンを助け、女を取り抑える。
まあ、どう考えてもこの女の方が悪者なんだろうけど。あと男は殺さないでおく。単なる奴隷だろうし無理矢理命令されているだけだろうから無為に殺す必要も無いだろう。
「うごぉぉぉぉぉぉぉ!」
男が俺に突進してくる。直線的な動きなので俺はあっさりと身をかわす。そして男は盛大に壁に激突、なんとも痛そうな音がする。が、男は何ともないような感じで俺目掛け再び突進する。単調な動きなだけに避けるのは容易いのだが、あれだけ派手に壁にぶつかりながらも全く平気というのはおかしい。
「この男はね、元からタフでね、ああやって壁にぶつかっても平気なのさ。それにクスリで痛覚を麻痺させている。ちょっとやそっとの攻撃じゃ全然効きやしないよ」
女が嫌らしく嗤う。痛覚を麻痺、ねえ。痛覚が無いのは決して良いことではない。それを教えてやろうか。
俺はベレッタを取りだし構える。そして男の膝を撃ち抜く。
俺に向かって突進してきたところで、膝を撃ち抜かれバランスを崩し転倒するも、すぐさま起き上がり突進しようとして――こけた。
男は痛覚が麻痺してるから分かっていないのだろうが、膝は完全に撃ち砕かれており、本来なら歩くことも儘ならないのだ。まだ片方しか撃たれてないから辛うじて立つことは出来るのだが、俺に向かってくる様なことは出来ないだろう。念のため片方の膝を撃つ。これで立つことすら出来ない。何とかして立ち上がろうとするも膝に力が入らないからすぐに転倒してしまう。
これで男を無力化した。これで鎖に繋がれたハーピークィーンを助ける事が出来る。
ハーピークィーンに近寄る。小振りだが手に収まる位の程よい大きさの可愛い胸とか、桜色の先っちょとか、何も生えてない秘密の所とか、まあ色々と見えてはいけない所が丸見えになってしまっている。精神衛生上大変よろしくない。主に俺が。
「フェェェン! ヤダ、ヒドイコト、ヤダァ……」
顔をくしゃくしゃにしながら泣きじゃくる。
「大丈夫、そんなことしないから」
俺はハーピークィーンの頭を優しく撫でる。
「……エ?」
俺は鎖を銃で……いや、危ないかな。ウィンドカッターで鎖を切断する。
その気に成れば鉄格子さえ切断するという、もう威力がウィンドカッターではないとナビーさんからも言われたが、普通はウィンドカッターで鎖切れないからな。
だったらワイズ率いるルミナス教団に捕らえられて、牢屋に入れられた時に使えばあっさり脱獄出来ただろうと思うかもしれないが、あそこで抵抗してもルミナス教を敵に回すだけならまだしも世話になった人達にも被害が及びかねなかったからな。それに逃げ切れたとしても、例え白でもルミナス教が黒と言えば黒になる、歪んだ正義が罷り通るこの国で、ユフィ達を連れてどう逃げながら生きていけば良いのか。どう考えても危険で守りきる保証が無いのだ。まあ、終わったことだしそれはさておき。
両手両足全てに繋がれていた鎖を断ち切る。これでこの娘は自由だ。そう思っていたのだが、甘かった。
「ア、アリガトウ。アリガ――」
「その男を押し倒して犯せ」
女がそう言うと、ハーピークィーンが俺を押し倒した。
「アア、ヤダ、ヤダァ。カラダガ、カッテニ……イヤァァァァ!」
「お生憎様だったねぇ。アレはアタシの奴隷でねえ、アタシの命令には絶対服従なのさ。例え頭で拒んだとしても身体はアタシの命令に従う、そうなってるのさ」
不覚をとった。同じ首輪を着けている時点で考慮すべきだったのだ。
「ヤダァ、ムリヤリスルノモ、サレルノモ、イヤア!」
ハーピークィーンが絶叫する。
「アッハハハ! 別にアイツでなくともいいんだよ。お前が相手でも妖鳥の潤滑液は採れるんだ。このままここに繋いでアレの相手をさせてやるよ。良かったねえ、好きなだけ交わることが出来て」
女がけたたましく嗤う。この女、ドSもいいところだ。確かにこんな可愛い娘と致せるのは嬉しいが、だからといって彼女の意思を無視してしたくはないし、飼い殺しとか冗談じゃない。
ハーピークィーンが俺のズボンを脱がそうと、と言うか鉤爪で破こうとする。俺を押し倒す力といい、この娘存外力が強いな。
「ヤダ、カラダ、カッテニウゴカナイデェ!」
そんなハーピークィーンを俺は強く抱き締める。強く抱き締める事で逆にズボンを脱がす、破くことが出来なくなる。
鎖帷子の上からでもしっかりと胸の膨らみを感じられる。それに柔らかい。息子が非常にヤバイことになってしまったがズボンを履いたまま致すことは出来ない。
「こうすれば脱がすことも破くことも出来ないだろ」
「デモ、アタッテ……」
「そりゃ、君みたいな可愛い娘に抱きついてるんだからしょうがない。哀しい男の生理現象だよ……それよりもあまり抵抗してくれるなよ。『安息の眠りへと導け。スリープ』」
「エ? ア……」
ハーピークィーンに『スリープ』をかける。催眠術と同様、精神魔法Lv1で使える魔法だ。名前の通り相手を眠らせる魔法である。
ハーピークィーンの瞼が徐々に閉じてゆき、そして眠りに入る。下手に抵抗されると効かないので抵抗しないよう伝えたが、上手くいってホッとする。
「さて……」
俺はハーピークィーンを起こさないよう、そっと抜け出す。
「ちっ」
女が部屋の奥にある扉から逃げようとするが、俺からすれば動作が遅い。女の手を掴み、首もとに手刀を当てる。所謂当て身だ。
「ぐっ」
あっさりと意識を手放した女を、俺はロープでガッチリと縛りあげるのだった。
ソーマの貞操は守られた=未だ童貞。




