1ー4 ユーフォリア・クリスト
なかなか話が進まない……文才なくてご免なさい。
2018/10/30
クライスとスピキオの一人称を変更しました。
どうしてこうなった?
どうしてこうなった!?
はい、大事なことなので二度言いました。助けた相手に剣を突きつけられるとか、不条理にも程がある。殺されるのは勘弁なので両手を挙げて降参のポーズをとる。
剣を突きつける金髪碧眼の少年が言った。
「魔王の子! 貴様何が目的だ!!」
「あの……」
「勝手に喋るな!」
何だよこいつ。全然話しになんねー。残りの騎士の内1人は馬車を色々調べている。残りの3人は、俺の事を警戒している様だ。それは分からんでもないが、この金髪小僧は敵意むき出しだ。誰かこいつと代わってくれませんかね。
「……」
「何を黙っている。やはり魔王の子は悪そのものか」
何で黙ってるだけで悪認定されちゃってるの!? てか喋るなって言ったのお前だろうが!
「えーと……」
「自分は喋るなと言ったぞ!!」
もうこいつの頭どーなってんの!?
「まあいい。何を企んでようが関係ない。貴様は邪悪なる存在、ここで死――」「いい加減にしなさい!!」
金髪小僧の不穏当な発言を可愛らしい声が遮った。
声の主を見ると、あの盗賊に襲われそうになってたプラチナブロンドの女の子だった。翠色の瞳の可愛い女の子だ。身長は155cm位、年の頃は10代半ばだろうか。着ているドレスは胸元を破かれ、手で隠している。その胸は隠してても自己主張が激しい。有り体に言えば巨乳だ。
「このような格好で失礼します。先ずは彼の非礼について謝罪を。そして助けてくれたことに感謝を」
と、女の子は頭を下げた。
「な、こんな奴に頭を下げる必要は……!」
「よせ、クライス。それにお前は隊長の俺を差し置いて何をしている?」
「くっ、分かり……ました…………」
そう言うと金髪小僧は後ろに下がった。俺を睨みながら。
「不愉快な思いをさせてすまんな。俺はルドルフ、こちらのユーフォリア様の護衛隊の隊長を務めている」
「は、はあ……」
と生返事をしてルドルフさんを見る。20代半ばか、全体的に身体がデカイ。ムキムキマッチョなのだろうな。というか……顔とか声とか聖○士○矢のア○オリアに似てるな。
まあ警戒は解いてないみたいだけどな。それに気付いた女の子(ユーフォリアだっけ?)が
「ルドルフさんも。何もそんなに警戒しなくても」
「しかし……いや、確かに我等を救ってくれた者に対する態度ではないな。重々すまぬ」
と頭を下げるルドルフさんに対し、
「いえ、見ず知らずの人間を警戒するのは当然のことかと」
「そうか、そう言ってくれると助かる」
と、警戒を少し弛めるのだった。
「では改めまして。私はユーフォリア・クリストと申します。先程は助けていただき誠に有難うございます。え、えーと……」
「あ、俺はそう」「魔王の子の名前など聞く必要はない!」
ま・た・お・ま・え・か、金髪小僧。
なんか俺に恨みでもあるの? つかさっきから魔王の子って言ってるけど何なのそれ。
「クライス!……すみません、先程から何度も」
本当にな。もうクライスに対しての友好度は0どころかマイナスだわ。いや攻略する気はないけど。
「それで、もしよろしければ貴方のお名前をお聞かせ願えませんか?」
「ああ……ソーマだ」
「ソーマ様……不思議な響きのお名前ですね」
「酔っ払いそうな名前ってか?」
神の酒なだけに。
「?」
…………伝わらなかったか。
「ところで、ソーマ様はこれからどちらに?」
どちらにって言われても、何処にも行く当てがないんだが。そもそもここが何処なのかも分からんし。
「もしよろしければ、一緒にどうですか?」
「それは、此方としても願ったり叶ったりだけど……」
チラリとクライスを見るが、流石に声を出さないが……露骨に嫌そうな顔してるな。ルドルフさんや他の騎士、メイドさんは任せるって感じだろうか。いや馬車を見てる人は分からんが。
ところでメイドさん、クライスを思いっきり睨んでるが、俺にはニコリと微笑んでくれた。メイドさんの中では俺とクライスの評価がどうなってるのかちょっと知りたい。
まあ、それはそれとして、断る理由もないので、
「それじゃあ、お願いしてもいいかな?」
「はい! 此方としてもとても心強いです。宜しくお願いしますね、ソーマ様」
そう言って彼女は俺の手を握った。両手で。
「「「「「あ」」」」」
そう、つまり、今まで隠していたものが、モロ見えになりまして。ぽよん、とか、ぷるん、とかそんな擬音が聞こえるような、とても素晴らしいものがお見えになりまして。はい、綺麗な桜色の先っぽもバッチリと。
「え?」
何のことか今イチ分からなかったユーフォリア様も、それはそれは大層素晴らしいお胸が露になった事に気が付きまして。
「い、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!!!!」
バッチィィィィン!!
ガン見しちゃてた俺は思いっきりひっぱたかれましたとさ。
☆★☆★☆★
「あー、こりゃ駄目っすわ。たいちょー、車軸がひん曲がってて動かねっすわ」
馬車の具合を見ていた騎士がそう言った。青い髪に糸目長身痩躯の、チャラそうな青年だ。
「そうか、仕方ない。馬車は捨てていくしかありませんな、ユーフォリア様……ユーフォリア様?」
ユーフォリアは羞恥心からか、顔を真っ赤にしてしゃがんで泣いていた。尤も、晒してしまったのは彼女自身なのだが。俺も事故とはいえ見ちゃった事は悪いと思ってるよ。
――本音は?
眼福でしたありがとうございます。
――…………
ナビーさんの沈黙が痛い。
兎も角、流石にそのままの格好では眼福……もとい、目の毒なのでハーフコートを取り出し、メイドさんに手渡した。それを察してくれたメイドさんは軽く頭を下げ、銀髪ポニーテールの女騎士と共にユーフォリアを男衆の目の届かないとこに連れて言った。
入れ替わる様に青髪チャラ夫が話しかけてきた。
「よっ、ジュニア」
「誰がジュニアだ。ソーマだ。てか何だよジュニアって」
「悪ぃな、名前知らないもんで。魔王の子、魔王ジュニア、だからジュニア。ま、助けてくれてありがとよ、俺っちはスピキオ。宜しくな、ジュニア」
「だからジュニアはやめろ、チャラ夫」
「チャラ夫……おぉ、何かよく分からんが俺っちにピッタリな気がする。よし、じゃあチャラ夫って呼んでくれ」
軽いな。ま、最初っから敵意むき出しで突っかかってくるよりかは遥かにマシだけど。
「で、お嬢の……見たんだろ、どうだった?」
……返答に困る。
着替え終わったユーフォリアがこっちに来た。ドレスは駄目になったのだろう、脱いで直にハーフコートを着ている。下から覗いている白のストッキングが艶かしい。
「そ、その……先程は失礼しました。助けていただいた方にあの様なことを……お詫びに私が出来る事なら何でも言ってください」
何でもですと!? そんなこと言ったらおっぱい見せてとか言っちゃうよ。
「あ、う……そ、ソーマ様がお望みでしたら」
とユーフォリアが顔を真っ赤にしながら着ているコートに手をかけようとする。って何で俺の心読まれてんの!?
――口に出してましたが。
「な、なーし! 今のなーし!! 脱がなくていいから!」「えー、俺っちもお嬢のおぱーい見たいっすよー」
慌てて服脱ぐの止めたけど、つか黙れスピキオ! ほら、クライスがめっちゃ睨んでるから。
「あ、あの、別にソーマ様になら見せても……」
ユーフォリアも爆弾落とすなー!!




