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羊飼いと羊

メリーの本名は

メルル アルファド スカイリー

スカイリー家の長女で、お嬢様だ。

スカイリー家とは、世界の鉄鋼商品98%の製造、販売を手掛ける第三次大戦直前に生まれた家系である。

生まれつき一度も挫折せず、望むもの全てを手にし、逆らえば消され、寵愛を受ければその恩恵に授かれる。

ファンタジーでいうところの王族だ。

もっとも政治的権力は所持していないが、製品の研究という名目の軍隊を所持している上もしスカイリー家から製品を受け取れなければその国は「絶対に」戦争にも勝てず文明も発展しない。それがスカイリー家だ。

俺がメリー(メルルとスカイリーでメリー)と出会ったのは高校生になった頃だ。

高校では入学直後、俺が新入生代表として適当な言葉を並べていたときに

「貴方はやる気がないのですか!」

全校生徒が体育館に集まり、保護者や教師もいる状況、誰かがそう言い放った。

俺の喋った内容はこうだ。

「この高校は去年優秀な先輩が抜けている

だから部活で勝てないだろう。

だが今年の新入生をざっと調べるとなかなか良さそうな顔ぶれだった。

だから今年の新入生には期待していい。」

言葉は選んだが、概ねこんな内容だ。

…あとで輝井ちゃんに聞くと、一部の頭の弱い生徒(輝井ちゃん含む)には理解できなかったらしいから、まあそこそこ言葉は選んだわけだ。

もっとも入学成績3位さんの逆鱗に触れたらしいが。

そしてその入学式で俺とその言った金髪ロングは口論していた。

舌戦と言ってもいいかもしれない。

「俺はやる気がないけど、新入生みんなはやる気あるし俺一人やる気なくてもいいだろ」

「全員の力で頑張ればより良い結果が出る」

「俺はそれには賛同できない。というかあの程度のテストなら…どうせおまえお嬢様だろ?お嬢様なら英才教育(笑)受けてるんだから余裕だろ?なんで5教科でたった494点なんだよw草生えるw w w w w w w w」

「それではやる気無しで498点を取ったと?」

「当然だろ。やる気出せば500以上しかあり得ない」

「そんな人がいれば有名ではない筈がありません!」

「あ、俺のこと知らないならそれでいいや」

教師「君たちやめなさい!」

「だが断る」

「いいえ、もう少し話させて頂きます!」

教師「学校辞めさせるぞ!」

「別に他のとこでも呼ばれてたとこあるしいいけど」

「それは…って呼ばれていた?一般市民の貴方が?」

「一般(笑)流石お嬢様。金持ち以外は全員一般市民ですかww」

「さっきから無表情ですが私を侮辱しているのですか!?でしたらお望み通りスカイリー家の力で

「家の力に頼るしかない子羊ちゃん(笑)おうちで先代社長に俺のことを聞いてみろ、まあお前が悪いと言うだろうなw」

「その態度で話している貴方の方が悪いに決まっていますわ!」

と話していたとき

「見苦しいですよ、マルル」

似た声だったが、話し方や落ち着き様から大体予測できた。

「だってお姉様!スカイリー家を侮辱する者には制裁を下さなければ!」

「お姉様ってことは、やっぱりそこの子羊ちゃんの飼い主…じゃなくてスカイリー家の長女さんか。」

「はい。メルル アルファド スカイリーと言います。この度は妹がすみません。」

やっとまともに話が…



その時、体育館が凍りついた(空気がって意味で)

なんと、妹ですら制服なのに、メルル アルファド スカイリー(以後しばらくメルル)はドレスで出ていた。

「…学校ってなんの服来て来るか知ってる?」

「中学はドレスでしたが、違うのですか?」

ここで入学式の記録は終わっている。

その問題発言により口論する気も失せた俺は席に戻り、(マルル)は姉に何故ドレスなのか、と言うために会場を抜けていったため入学式は後日やり直された…らしい。

まあ3人抜きでやったらしいから仕方ない。

そして初日、廊下を歩いていると

「あーっ!!」

「うるさいぞ子羊。」

「子羊ではなくマルル!マルル あるふ

「入学式以来ですね、徒徒(かつと)様。」

「お姉さまセリフ被せないで!」

「よっメリーさん」

「…メリー?もしかしてお姉様のこと?」

「羊飼いだからな。」

「私を子羊と呼ぶのはやめなさい!」

「なるほど、お上手ですね。」

「お姉様も認めないで!」

「うるさいぞ子羊。蝿の方がいいのか?」

「なんで蝿なのよ!」

「…低脳乙」

「マルル、うるさいとは五月蝿いと書くのですよ。」

「そ、そうですの…そういえば聞いたことが

「俺に嘘をつけるとでも?」

「う、嘘ではありません!というか私は貴方に話すことなどありません!」

「話しかけたのそっちだけどな」

「そ、それは…」

なにかを言おうとするマルル、だが

「あ、かっくんどうしたのー?」

空気の読めない輝井ちゃん登場!

「次物理いかないと怒られるよー?」

「おけ、じゃあな子羊ちゃん」

「あ、お待ちなさい徒徒(かつと)!」

無☆視

「では、私たちは別のクラスですので。」

「お姉様はどっちの味方ですの!?」

「徒徒様の味方です。」

「裏切られた!」

これがメリーとの…

うん?マルルなんて知らない?

うん。まあなんとなく居たけど気にする価値もないかなって。

結局、アアルの呼び出した基準てなんなんだろうな…

まあその後友好的な交流により、メリーと仲良くなったのでした。

ちなみにマルルは俺の事嫌ってるみたいで突っかかってきては論破されたりして怒りながら帰っていく、の繰り返しだった。

イイヤツダッタカナー?




俺の歴史


生まれる

幼稚園(2~3歳途中まで)

大学(3~5歳途中まで)

すこし家にいた

中学(12~15歳)

高校(15~)

転生(17歳)

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