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03 剣もらいました。

「これは···剣?」


――そう、剣だよ。僕が作った、ね。


「普通の剣とどう違うの?」


――神が入ってる。


「···ごめん。理解できない」


――まぁ、持ってみなよ。


そう言われたので私は、その剣をもった。


――そしたら、試しに『炎』って言ってみてくれる?


「···『炎』」


「!」


すると剣から炎がでてきた。


比喩はない。

また、私が持っている剣から炎がでてきたはずなのに、熱くなかった。


「···熱くない、よ?」


――それはそうだよ。そういう風に作ったんだから。

それに操れるのは『炎』だけじゃないよ。『水』や、『天候』なんかも操れるようにしてあるんだ。まぁ、『自然』を操れるって考えてくれればいいよ。


「神が入っているっていうのは?」


――ん?あぁ、だからそれは自然をあやつる神々が入っているってこと。


「···神々···ってことは一人じゃない?」


――うん。さっき君が出した『炎』は火の神が君に力を与えてる。


「フーン」


――じゃぁ、もうそろそろ君をの次元に返すよ。

ちょっと説明すると、君はこの次元で死んだ。つまり肉体を持っていないんだ。

だから君には元の次元でもう一度赤ん坊からやり直してもらう。


「···赤ん坊から?···じゃぁ


――大丈夫。記憶はそのまま残しておくよ。封印もしない。


「違くて···この剣どうすんの。女の人の体から剣持った赤ん坊がでてくるのはおかしくないの?」


――おかしいよ。···君が持っている常識は通用するから安心して。それで剣の話だけどその件に対しても問題ないよ。

 その剣、体にしまえるから。


···体にしまえる?


「い、意味が分からない」


意味がわからないのは私だけじゃないはずだっ!

全員意味がわからず固まってるよっ!


――···ま、まぁやってごらんよ。


「どうやって!」


今、全国の人とハモったと思う。


――あぁ~。じゃあ手のひらを上にして。

 それから、剣を自分の手のひらに置いて、押してごらん。


···つまりこの剣で自分の手のひらを刺せ、っと?


「OK。やってみよう」


そう言いながら私は、手のひらにあった剣をおもいっきり押した。貫通するぐらい、だ。

別に大げさに言っているわけじゃない。




それなのに、私の手か血が出ることはなかった。

痛みもない。

なぜなら、剣が私の中に入ったから。

理解できないだろうか。

だが事実であり、それ以外表現のしようがないからだ。

単に私に語彙力がないだけかもしれないが。

その剣は私のてを貫通することはなく、私の体に刺さるようにして入っていったのだ。


――これの持ち主は、その身に力を宿すことができるんだよ。

つまりいちいち剣を出さなくても力が使えるってこと。

剣を出したい時は、入れた場所に手をかざせばいい。

そうすれば鞘がでてくるから、その鞘を持って引っ張れば、剣がでる。


私は、その通りにやってみた。

出た。

そして私はまたしまい、そしてまた出す。

気持ち悪いけど面白い。


――気に入ってくれたようでなによりだよ。

あ、あと具現化もできるよ。一人ひとり神が出てくる。

まぁ、それは、あっちで中に入っている神々に教わればいい。


「わかった」


――それじゃあ元の次元へ返すよ。


「うん。お金持ちに転生させてね」


――あはは。りょーかい!面白いところに転生させてあげる。

それと、あっちの次元では冒険者とか魔法使いとかいるから楽しむといいよ。

いってらっしゃい。


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