10 兄視点
土日書けなくごめんなさい。
今回は兄視点です。
名前は、決まっていませんが…(;´Д`)
名前を決めるのは苦手です。
妹が生まれた。
5歳違いの可愛い妹だと思った。が、妹は生まれた時以外泣かなかった。
可愛いから気味が悪いに変った。
父様と母様は、『可愛い』だの『天使』だの言っているけど、妹は一人でりぶつくさと独り言を言ったり、変な暗号のようなものを書いていた。最初はただの落書きかと思ったが、今では、もっと恐いものだったんじゃないかと思っている。(ただ文字を書いていただけである)独り言はなんかの呪文なんじゃないのか···と。(ただの独り言でである)父様と母様は騙されてるんだ!
······と思っていた時期があったなぁ
というのは、俺が7歳の時、妹は俺の誕生日の時に···ぬいぐるみをくれたのだ!
そう···今ここではぬいぐるみが流行っているのだ。
あのクリんとした目!
フワフワとした触り心地!
最高である。
だが俺はクラウン家次期当主だ。
そんなもの欲しいと言ったら笑われてしまう。
だから言い出せずにいた。
だが妹はなんと、くれたのだ!しかも手作り♬
(2歳で裁縫···天才である)
あの喜びを忘れはしない!!
(···ぬいぐるみ一つで大袈裟である)
それから妹は大切なそれはもう可愛い俺の天使だ。
それに妹は博識だ。
俺も知らない、母様や父様ですら知らないことをよく知っていた。
それは妹が3歳の時のことだ。
母様のお茶会に妊婦さんが来た。
そこで俺と妹はお腹を触らせてもらったりなどしていた。
とても優しかった。
その人は
「今咳が止まらなくて···」
と言っていた。
その言葉に、お茶会に参加した人たちが
「それは大変ねぇ大事な体なのに」
と口々に言っていた。
「ええ、そうなの。でも今、医師に勧められて鬼灯の葉を食べているの。最近発見されたんですって。よく効くらしいのよ」
その言葉に妹の顔の色が変わった。
眉間に皺をよせ、確認をした。
「···ほおずきってあのあかいらんたんみたいな···?」
「そうそう、それよ」
リーゼロッテの変化には気がつかず、妊娠さんは普通に答えた。
するとリーゼロッテは、青かった顔をさらに青くし、絶句していた···ように思う。
そして、急に声をあらげた。
「なっ···いますぐやめてください!」
「どうしたの?リーゼロッテ」
妹の様子にただ事ではないと思ったようだが、状況をつかめてなった母様はそう聞いた。
「···ほおずきはたしかにちんがいざいや、りにょうやくになりますが、にんぷさんはたべてはだめなのです···あるかろいどおよびひすとにんをふくむのでりゅうざんのきけんがあります」
「「「···」」」
みんな口をあけて驚いていた。
そしてまた、驚くと同時に不思議だった。
何故最近発見されたとされる植物について詳しく知っているのか。
一体妹は何者なのだろうか。
そう考えたとき、少し頭に声が響いた気がした。
――あいつは『特別』だから
と。
きっと気のせいだろう。
そうして詳しく調べると、妹の言う通りだったようだった。
妹はすごい。
だがその妹は家出をした。
『おとうさま、おかあさま、おにいさまへ
しばらくいえをあけます。
さがさないでください。
リーゼロッテ』
こんな手紙を残して。
家は、あわただしくなった。
だが、1日たつと、妹は戻った。
服は、血だらけで胸元には、穴が開いていた。
そして後ろには、
黒いオーラを放った美男と
白いオーラを放った美女が立っていた。
それを見て、屋敷の中から悲鳴があがったのは、
言うまでもないだろう。




