AI出力+人力による加筆修正
設定を食わせてAI出力(リテイク有)から、広すぎる行間を埋めたりAI構文そのものだったところを修正してみたもの。
指示は以下の通り。
web小説の異世界恋愛ジャンルの小説を書いてくれるでしょうか。
主人公:エリー=ローズ
公爵令嬢 いわゆる悪役令嬢、迫力美人
ヒーロー:ルーイ
隣国(名前は決めていないので付けてください)の皇太子
当て馬:ウィルソン
第二王子 主人公エリー=ローズの婚約者
不倫女:ミリア
ウィルソンを略奪
見た目や言動は守って上げたくなる系とか小動物系の可愛い見た目
ストーリー:
いわゆるざまぁ系で誰からも守って上げたくなる系ヒロインと婚約者が所謂悪役令嬢に婚約破棄して、ざまぁされる話を書いてください。
8,000~15,000字くらいでお願いします。
シチュエーションやヒロインの職業(聖女、学生、下位貴族、平民、最近父に引き取られた庶子どれでもOKですし、複数の設定を合わせてもOK)
王都リュミエールの夜会場は、甘い香水とざわめきに満ちていた。
その中心に立つのは、赤薔薇を思わせる濃紅のドレスを纏った一人の令嬢――エリー=ローズ・ヴァレンシュタイン。
薔薇を名に持つ公爵令嬢だった。
ヴァレンシュタイン公爵家の長女。
王国随一の名門に生まれ、完璧な教育と気品を備えた令嬢というのが、少し前までの彼女の評価だった。
だが今、彼女の評価は微妙に変わってきている。『冷徹な悪役令嬢』と。
感情を表に出さない切れ長の瞳、凛とした物腰、誰にも媚びない態度。
常に己を律し、合理的かつ冷静に物事を判断する。家のため、婚家のために。
熱のない目でみつめられると、心の奥底まで見透かされそうになる氷のような碧い瞳。
それが『冷酷』、『高慢』と誤解され、いつしか彼女は冷徹で冷酷な悪役として語られる存在となった。
婚約者が第二王子――後の王妃にならずとも王家に嫁ぐのだから、普通の貴族家に嫁ぐよりも一層、私情を挟まないように努力した結果というのは、エリー=ローズにとって皮肉な話だった。
(……今夜で、すべてが終わる)
エリー=ローズは悟っていた。
彼女の正面に立つのは、婚約者である第二王子ウィルソン。
そしてその腕に縋りつくように寄り添う少女ミリア。平民のため姓はない。
小リスを思わせる大きな瞳、淡い色の髪、守ってあげたくなるような華奢な体つき。
彼女は半年前、地方の神殿から王都へ呼び寄せられた『聖女候補』。
緊張して身体が強張っているようだが、生まれてから一度もこういった場に立ったことがないのだから仕方がない。
ウィルソンはそう思っていないみたいであるが。
「エリー=ローズ・ヴァレンシュタイン公爵令嬢」
ウィルソンが声を張り上げる。
夜会場の視線が、一斉に二人へと注がれた。
「本日をもって、私は君との婚約を破棄する」
ざわり、と場の空気が揺れた。
それを見越していたかのように、ミリアが小さく肩を震わせる。
「ウィルソン様……そんな、わたしのせいで……」
「違うミリア、君は何も悪くない」
王子はそう言って彼女を庇い、エリー=ローズを睨みつけた。
(……とうとうウィルは引き返せない一線を越えたのね)
婚約者として愛情があったのかはわからない。
だが幼馴染として、同志としての情は確かにあった。
たった今、消えてしまったけれど。
「エリー=ローズ、君はこれまでミリアを虐げ、聖女としての務めを妨害してきた。冷酷で嫉妬深い君に、王妃の座は相応しくない」
突然の断罪だった。
周囲の貴族たちは同情と好奇の視線を第二王子ウィルソンとミリアに、そして非難の目をエリー=ローズに向けた。
だが――。
「……以上ですか?」
エリー=ローズは静かに問う。
静かに、凪いだ水面のようにただ一言。
そのたった一言がざわめいた場を瞬時に静謐の中に戻す。
「な、なんだその態度は!」
「確認しただけです。事実誤認が多いもので」
エリー=ローズは広げていた扇をゆっくり閉じ、一歩前へ出た。
「まず申し上げます。ミリア様を虐げた覚えはございません。むしろ私は聖女候補としての生活費、衣装、教育係の手配をすべて公爵家の私費で賄ってまいりました」
「そ、そんなの……!」
ミリアが涙目で首を振る。
「王家からの指示だろう! 自分の功績のように言うな!!」
自主的な行いではない。命令されたから仕方なくやっていただけ。
あたかも自分の功績のように言うなという訳だった。
「エリー=ローズ様はいつも冷たくて……わたし、怖くて……」
「冷たかったのは事実です」
エリー=ローズは、続くミリアの言葉にも即答した。
「私は、貴女を『聖女候補』として扱っていましたから。友人でも妹でもありません。職務として、距離を保っていただけです」
職務という言葉を強調しながら説明した。
あくまで仕事上の――未来の王子妃として、国の宝である聖女を支援していただけ。
私的な付き合いをするような相手ではないのだと説明する。
「では次に。聖女としての務めを妨害したとのことですが……」
エリー=ローズが合図すると、控えていた老執事が書類を差し出した。
「これは、王宮神殿に提出された報告書の写しです。治癒魔法の失敗、祈祷の未達成、儀式の欠席。すべて、ミリア様ご自身の記録です」
ミリアと距離を置いていたエリー=ローズにはできないことだった。
基本的に、人を介した付き合いしかしていない。
たまにミリアがエリー=ローズの元に突撃してくるから、二、三言葉を交わすだけの関係なのは、神殿の関係者や王宮の関係者なら誰でも知っていることである。
「そ、そんな……!」
ミリアは蒼白になり、ウィルソンの袖を掴んだ。動揺が激しい。
「ウィルソン様、違うんです……わたし、体調が……」
「体調不良を理由に夜会や茶会へは頻繁に参加なさっていましたね」
エリー=ローズの声は淡々としていた。
「なお、聖女候補としての適性審査は、三日前に終了しています。結果は――不合格です」
凪いだ水面に小石が投入された。
波紋が広がるように、動揺は小さなざわめきとなり、徐々に大きくなっていく。
「ば、馬鹿な……!」
ウィルソンが声を荒げた、その時だった。
「エリー=ローズの言う通りだ」
低く、威厳ある男の声が会場に響いた。
空気が一変した。
再び場に静寂が戻る。
現れたのは、黒と金を基調とした儀礼用軍装姿の青年。
鋭い蒼が厳しい眼差しでウィルソンを見ている。
貴族たちは新たな登場人物を、固唾を呑んで見守った。
「ルーイ……!」
ウィルソンの唇が名を紡ぐ。
ルードヴィヒ・フォン・アルディア。
それが新たに現れた青年の名だった。隣国であり宗主国でもあるアルディア帝国の皇太子が正体である。
ウィルソンとは幼いころから交流があり、ルーイと呼ぶ相手。エリー=ローズとも親交がある。三人は幼馴染の関係だった。
アルディア帝国。
軍事・魔法・経済すべてにおいて、この王国を凌ぐ大国である。
ルーイはその皇太子。無下に扱う訳にはいかない。
たとえ友人であっても、公の場では敬意を持って接する必要があるのだ。
「私は、エリー=ローズ公爵令嬢に正式な求婚のため、本日参上した」
「な……!?」
ウィルソンは言葉を失った。
同時に、会場に衝撃が走る。
驚きすぎて誰も声を出せないでいるうちにルーイの話が続く。
「彼女は三年前より、我が国の魔導研究顧問として非公式に協力してくれている。聖女候補ミリアの能力についても、帝国側で調査済みだ」
言い終えると冷ややかにミリアを見た。
「結論から言おう。彼女に聖女の資質はない。ただの、魔力を微量に持つ平民だ」
「そんなことは……!」
ミリアはその場に崩れ落ちるのを、寸前で留まった。
腰を抱かれていたのが幸いした。
急に体重を乗せられても、ウィルソンが耐えられる程度に身体を鍛えていたのが良かったのだろう。
そうでなければ二人して無様な格好を貴族たちに晒したのだから。
「そしてウィルソン第二王子。貴殿がエリー=ローズ嬢の情報を帝国外へ漏洩しかけた件、証拠はすでに揃っている」
「な、何の話だ!」
自分に向いた矛先に、慌てふためく。
同じく参加している貴族たちにも動揺が広がった。
国の後継者という一点においてルーイとウィルソンは同じ立場ではあるが、格の違いは歴然としていた。
二人の違いが国力の差に繋がっているのかもしれないと、観客となった貴族たちは思った。
「婚約者の地位を利用し、彼女の研究成果を横流ししようとしたな?」
証拠は挙がっていると、冷めた目をしながら補足する。
ウィルソンは――――――完全に詰みだった。
「よって、帝国は王国へ正式に抗議する。同時に――」
ルーイはエリー=ローズの前に跪き、その手を取った。
「エリー=ローズ。私の妃となってほしい」
ウィルソンの身体に鳥肌が立った。
返答が国の命運を分けるのを、肌で感じたのだ。
「……お受けいたします」
エリー=ローズはこの場で初めて柔らかく微笑んだ。
硬く閉じた蕾が花開いた瞬間だった。
◇◆◇
その後、ウィルソンは臣籍降下という形で辺境へ追放された。
本来、王領の中でも良い土地を与えられるか、高位貴族に婿入りする。
だが彼に与えられたのは山間の日当たりが悪く痩せた土地。爵位こそ伯爵と高位のものであったが、体面を保つのは難しく、王都に出てきて社交を行うのは、数年に一度が限界だろう。本人にやる気があればだが、恥を晒すだけの結果が目に見えているから、二度と王都に足を踏み入れないかもしれない。
ミリアは聖女を詐称した罪で、神殿から永久追放となった。彼女にかかった費用――生活費や家庭教師の給金などは、すべて彼女自身の借金になった。公爵家で用意した一流の人と物は、到底平民が返せるものではない。
近い将来、身体を売るようになるのは、想像に難くなかった。
誰からも守ってもらえると思っていた少女は、誰にも守られなくなった。
――一方。
エリー=ローズは夜会の翌日にはアルディア帝国に向かった。
薔薇の公爵令嬢は、帝国の皇太子妃になったのだ。
「君は悪役令嬢なんかじゃない」
そう囁くルーイに、エリー=ローズは静かに答える。
「ええ。私はただ、与えられた責務をこなしただけ。冷たいと言われても、そういう仕事だっただけですわ」
孤高に咲くよう仕向けたのは第二王子。
本来、慈しまれ大切に守られるべき存在だった。
なのに一人きりで立つしかなかったのは、ウィルソンがミリアに懸想をしたから。
王家の使用人たちは実に主人に忠実だった。
公爵令嬢という高い身分にも関わらず、あっという間にエリー=ローズは蔑ろにされた。
それでも凛としていなければいけなかった。
ヴァレンシュタイン侯爵家のため。
ひいては母国のために。
薔薇は、踏みにじられるために咲くのではない。
選ばれる者の手に、誇り高く咲くためにある。
エリー=ローズは皇太子の側で咲くことに決めた。
自分を慈しんでくれる、最愛の元で――。
5割ほど加筆したら、多少はAIっぽさが消えましたが、やはりAI小説の域を出ませんでした。
次話は設定を食わせただけのもので、リテイク無、未修正。
読みにくいので興味がある方だけどうぞ。話の筋は変わっていません。




