表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち  作者: テツみン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/71

第五十話 ボクしか知らない、勝利の方程式⑤

 クリスタルから現れたのは、またもやメイド服を(まと)った少女だった。

 彼女は目覚めると、いきなりエリオットの背後に回り、いつの間にか手にしているナイフを振り上げている!


「わっ! わっ! 待って! ボクはけっしてあやしい人物じゃないから!」

 慌てて、エリオットはその少女に声をかけるのだが――


「問答無用――」

 そう言って、ナイフを彼の首元に目がけて振り下ろす!


 パリンッ!

 乾いた金属音と同時に、彼女が手にしたナイフの刃は根元から折れた!


「なんと!?」

「だから、待ってと言ったのに――」

 エリオットはヤレヤレという表情を見せる。彼は反射器(リフレクター)という超レアな魔道具を装着しているので、攻撃がそのまま相手へ《《反射》》されてしまうのだ。


「あなどりました。次こそは――キャン!」


 エリオットが待つように要求したのにも関わらず、攻撃してきた少女型の機械人形。子犬のような悲鳴をあげて頭をかかえた。

 ガーネットがその機械人形の頭をたたいたからだ。


「これはお姉さま、一〇二千〇三五年ぶりです――あれ? タイマーがおかしな数字を示しています。故障でしょうか?」

「故障ではありません。なぜなら、私のタイマーも同じ値を示してします」


 ガーネットがそう説明すると、一回り小柄な少女――の姿をした機械人形――は、「なるほど――」とつぶやく。


「私は十万年以上、スリープ状態でいたということですね。理解しました」


 なんだろう、このシュールな会話は……

 そんなことをエリオットは考えながら、ガーネットに尋ねる。


「えーと、ふたりはお知り合いなのかな?」

「はい、彼女とは王宮内で一緒に働いていました」


 つまり、古代人が作った機械人形というわけだ。


「それにしては、現代語を話しているけど――」

「彼女は私の思考データを共有していますので、現代語を理解できます」


 マナによる思念通信により情報交換しているそうだ。


「わかったか、この無学野郎」と、ガーネットと一緒に働いていたという少女型機械人形は言う。

(なぜだろう、ボクに対してやたら攻撃的な気がする……)とエリオットは思うのだが――


 すると、またガーネットにたたかれ、「きゃん!」と声をあげる。


「痛いです。お姉さま」

「痛くありません。そもそも、私たちには痛覚がありません」

「そういえば、そうでした」


 彼女たちの会話にどう反応すればイイのか悩んでしまう。そもそも、マナによる思念通信で情報共有しているなら、音声による会話に意味があるのだろうか……なんて、考えてしまう。

(彼女たちなりの、コミュニケーションの取り方……と思うことにしよう)


 すると、ガーネットが――

「エリオット様は私のご主人です。これ以上、不敬な言い方をするなら、アナタを破壊します。それに、エリオット様は皇帝陛下の末裔(まつえい)でもあらせられるのですよ」


 そういえばそうだった……


「なんと! そうだったのですか! 陛下の血筋としては貧相な少年ですが、それなら致し方ありません。不審者対象から除外します」


 相変わらずトゲのある言われ方をされているのだが、まあイイか――と、気にしないことにして――


「それで、彼女の名前は?」

「ふん、聞いて驚け」


 名前で驚くもなにもないと思うが――


「私の名前は『No Name』……あれ?」

「もう、以前の名前は期限切れなんですよ」とガーネットは言う。


 そういえば彼女もボクが名前をつけたんだっけ――


「アナタも、エリオット様に名前をいただきなさい」そうガーネットは言うので、小柄な少女は不本意という表情を見せながらも――


「ふん、仕方ないです。私に名前をつける名誉を与えてあげましょう。貧相な少年」


 今度は、ずいぶんと上から目線だ。しかも、また「貧相な少年」と言われてしまう。


 すると、彼女はまたガーネットに頭をたたかれる。


「本当に破壊されたいのですか?」

「ゴメンナサイ、もうふざけません――」

「ハ、ハ、ハ……」


 さて、彼女の名前か――やはり、宝石からもらうかな?

 彼女は美しい青色のショートヘアなので――


「ラピスラズリはどうかな?」

「わかりました。いまからラピスラズリと名乗ります。ご主人様」

「エリオットでイイよ」

「わかりました、エリオット様」


 こうして、また一人仲間ができたのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ