表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち  作者: テツみン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/71

第四話 ボクしか知らない隠しダンジョン④

 巨大な魔物が立ち上がると、すぐにエリオットを見た。


「見つかってしまった!」


 そう声にする間に、イフリートの口が開き、彼に向けて高熱のブレスを吹きかけてきた!


「うわっ!」


 慌てて、クリスタルのうしろに隠れたエリオット。クリスタルがブレスを遮ってくれたおかげで、なんとか避けられた。しかし――


 クリスタルに無数のヒビが入ってしまう!


 パリン!


 大きな音を立ててクリスタルの破片が飛び散った!

 エリオットは腕を前に出して顔に当たる破片を防ぐと、改めて前を見る。


「えっ……?」


 そのまま、しばらく絶句してしまった。なぜなら――


「お、おんなのこぉ!?」


 彼の前に立っているのは、黒と白のエプロンドレス――俗にメイド服――を(まと)った少女だった!


 そ、そんなまさか――クリスタルの中から女の子が出てきたなんて――


 その少女は正面のイフリートを確認したあと、今度はうしろを振り向き、エリオットを見ている。


「……………………」

 彼女は何か話しかけている。だが、エリオットたちの話す大陸語とは違う言語のようで、何を言っているのかわからない。


「えっ? 何?」

 

 すると、今度は彼女が近づいてきて、いきなりエリオットに抱きついた!


「――!?」


 突然のことで、エリオットのカラダは硬直してしまう。なにせ相手は女の子、それもかなりの美少女だ。柔らかい女性の肉体が服を通してでもハッキリと感じ取れた。


「――言語中枢とシンクロできました。私の言葉が理解できますか?」

 少女の声だ。今度は大陸語で話しかけてきた。


「――えっ?」

「わかりませんか?」


 彼女は首を(かし)げている。


「わかる……わかるよ!」

 慌てて応える。


「そうですか……」と、メイド服を纏った少女は、無表情のまま、エリオットから目を逸らすと、巨大な炎の魔物に向けた。


「天災級モンスター、イフリートと認識しました。排除しますか?」

 彼女はそんなことを言ってくる。


「排除って、アイツを倒すということ?」

「――はい」


 やはり、無感情な言い方をされる。


「何を言っているんだ!? イフリートだよ! 騎士団を総動員しても倒せなかった怪物だよ! さすがにムリだって!」


 そう相手を(いさ)めるのだが、彼女は改めてイフリートを見た。


「問題ないと思います」


 問題ないって……


 この少女は自分が何を言っているのか、わかっているのか?


「それで、排除いたしますか?」と、再びたずねてきた。

「いや、排除できるなら、してほしいけど――」とエリオットは半信半疑で応える。


「――わかりました」


 すると、少女はエリオットから離れる。イフリートの方向へ歩き出すと、今度は走り出した!


「ちょ、ちょっと!」

 引き留めようとしたのだが、彼女はもうイフリートの懐まで潜り込んでいる!


「えっ? は、速い!」


「ギャァァァァッ!」

 イフリートが奇声をあげると、メイド服の少女に向けて高熱のブレスを浴びせた!


「アブナイ!」

 エリオットがそう言い切る前に、彼女はブレスの中に……

 いや、次の瞬間、彼女はジャンプしてイフリートのアゴに蹴りを加えていた!


 グシャァァァァン!


 少女の蹴りで、イフリートは横転し、激しい音が響く。地面も揺れ、エリオットは立っていられずに、尻もちをついてしまった。しかし、自分のことを気にしてなんかいられない。


「ウソ……でしょ?」


 目の前で起きていることが、エリオットには理解できなかった。

 キラ火山のダンジョンが現れて五十年――それまで、多くの冒険者や騎士団が挑みながら、まったく歯が立たなかった怪物が、どちらかといえば華奢(きゃしゃ)な少女の《《蹴り》》にダメージを受けているのだ!


 仰向けに倒れたイフリートの上に少女は乗り上げ、今度は拳でイフリートの顔を何度も殴っている。その動きが高速すぎて、彼女の手が何本にも見えていた。


「な、何が起きているの?」


 外見はふつうの少女。なのに、どうしてそんなに攻撃力がある?

 いや、そのまえにイフリートの上で熱くないのか?

 なぜかメイド服も燃えていない……


 もう、何がどうなっているのか、理解が追いつかない。

 そして――


「ギャァァァァァァァァッ!」


 イフリートが奇声を発したと思ったら、次の瞬間、蒸発するようにイフリートの胴体が四散した――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ