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ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち  作者: テツみン


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第二十五話 ボクしか知らないSSRアイテム④

「さて、それではマナの使い方を練習しましましょう」


 ある程度、魔道具(アーティファクト)と鉱物を収拾したエリオットたち。古代の宝物庫から退出すると、スケルトンなどアンデットが出没する古代王宮の廊下だった洞窟へ移動した。


「昨日、全滅したはずなのに、またスケルトンが湧いているよ」


 他の魔物と違い、スケルトンなどアンデット系は一定の場所に湧いて、そこからほとんど移動しない。なのに、昨日と同じ場所にスケルトンがいる。つまり、『復活』しているということだ。


「この辺りの《《マナ》》はとても濃いので、それだけ再生が早いのでしょう」

 そう、ガーネットは推測を述べた。


 それはともかく、マナを使った魔法の練習をすることになる。

 実は昨日も少しだけやってみた。だけど、なかなかコツが(つか)めない。


 そもそも、アスタリア大陸の魔導士が行う魔法と、古代人が使用していた万物に宿る《《マナ》》を利用した魔法では、その概念が大きく違うそうだ。


「それじゃ、またやってみるね」


 一昨日、ガーネットから教えてもらったのは、「話しかけるように、魔法を発動する――」というモノだ。


「マナよ、炎となり、前進せよ!」


 いわゆる詠唱魔法である。詠唱は『気持ちを集中させる』くらいの意味しかなく、つまり、《《格好だけ》》――というのが、大陸では常識になっていた。

 なので、魔導士は『ファイアボール』など魔法名だけを口にするのが一般的だ。


 自分の体内にある魔力だけを使用するなら、その考えで充分らしい。しかし、万物に宿るマナを利用する場合、それらに語りかけて動いてもらう必要があるようだ。


 そのための、詠唱なのである。



 詠唱を唱えると、なにかザワザワとした感覚に陥る。すると、火の玉が現れた――のだが、その大きさは人差し指の先くらいである。


 ボンッ!


 と音がしてすぐに消えてしまった。


「うーん、やっぱりムズイ……」


 何かを感じ取れてはいるのだが、それが具体的なイメージにならない――そんな、歯がゆい気持ちだ。


「マナは反応しています。もう少し練習すれば、きっと、魔法が使えるとようになると思います」


 そう、ガーネットは言ってくれるのだが、エリオットはまだ半信半疑だった。


(いずれにせよ、ボクは人前で攻撃魔法を使うことができないし……)


 孤児であるエリオットは王国の市民権を持たない。王国の市民でなければ攻撃魔法の習得は許されない。それがこの国の決まりだ。


「ついでに、その魔道具(アーティファクト)の効果も確認しましょう」


 ガーネットがエリオットの左腕に()めたブレスレットを指差す。

 反射器(リフレクター)という相手の攻撃を反射するアイテムだ。


「うん、わかった――」

 そうは言ったモノの、本当に反射器(リフレクター)が機能するのかドキドキする。


「では、スケルトンを呼び込みます」

 ガーネットは手をスケルトンの群に向けた。


「あ、ちょっとま……」


 まだ、心の準備が……と、言いたかったのだが、すでにガーネットはスケルトンに向けて、魔法と思われる光の玉を撃ち込んでいた。


「キィィィィッ!」


 奇声をあげて、スケルトンが向かってくる。


「うわっ!」


 あっという間に囲まれた。相手は最弱のアンデットであるスケルトンだとしても、武器を持たないエリオットでは勝負にならない。

 スケルトンが剣を振り上げると、エリオットはたまらず頭をかかえてしゃがみ込んだ。


「うわぁぁぁぁっ!」


 そんななさけない悲鳴をあげてしまうのだが、次の瞬間――


 グシャァッ!


 攻撃したスケルトンの腕――というより骨が、粉々になって飛び散った。自分自身で打ち込んだチカラの反動に耐え切れなかったのである。



「本当だ――攻撃されたのに痛くない」


 それからも、スケルトンは自分の攻撃で破壊されていく。見ているとシュールであり、滑稽でもある。


「なんか、笑っちゃうんだけど――」


 すると、ガーネットから、「今度はエリオット様も攻撃してみてください」と指示がある。


「えっ? どうやって?」

「殴っても、蹴っても、体当たりでもイイです」


 なるほど――と思い、スケルトンを蹴ってみた。


 バキッ!


 相手の攻撃だけでなく、こちらから動いてもリフレクターの効果はある。つまり、攻撃のすべてが相手のダメージなるのだ。


「ハ、ハ、ハ――やっぱり、痛くない」


 蹴ったり、素手で殴ったりしたら、自分も痛いのが当たり前である。なのに、魔道具のおかげで、全てのダメージが相手だけに加わる。つまり、相手は二倍のダメージを受けるというわけだ。


 それからも、殴ったり、体当たりしたりと、いろいろやってみるウチに、いつの間にかスケルトンが全滅していた。


「なんか、スゴいアイテムを手に入れちゃったな……」


 こうして、苦も無くスケルトンからドロップした魔石を拾い集める。


「明日になれば、スケルトンが再生するでしょうから、また魔石が手に入りますね」


 なんか、『魔石の畑』みたいだな……なんて、思ってしまうエリオットだった。

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