第二話 ボクしか知らない隠しダンジョン②
グエルの指示で火口に入ったエリオット。誰も手をつけていないエリアだけあって、アダマンタイトの鉱石を掘り出すことに成功した。
それでグエルたちが喜び、大声を出してしまう。だから、天災級の魔物、イフリートが彼らに気づいてしまった!
すると、グエルは暴挙に出た。なんと、仲間であるエリオットを火口に突き落し囮にすることで、自分たちだけでも助かろうとしたのだ!
「うわっ! うわっ! ぶべっ!」
グエルに蹴飛ばされ、火口の底まで転がり落ちたエリオット。それでも、なんとか意識があった。だが――
ゴーゴーと響く息遣いが聞こる。巨大な炎の怪物がエリオットを見下ろしていたのだ!
「うわっ!」
辺りを見渡すが、逃げ道も、隠れる場所も見当たらない。
このままでは、怪物に焼き殺される――
(死んでたまるか! 生きて帰るんだ! セシルの――妹が待つ家へ!)
何か、何か策は――すると、地面に割れ目が見えた。
「これって――間違いない、この下には空洞がある!」
エリオットはそう感じた。ココを叩き割れば、空洞へ逃げ込めるかもしれない。
(だけど――)
空洞がどのくらいの大きさなのか――そこまではわからない。小さな空洞だったら、結局、イフリートから逃げることはできないし、大きすぎても落ちて死んでしまう。
いや、崩落する岩に押しつぶされる可能性だってある。
迷っていると、イフリートの大きな腕がエリオットに向かってきた。アレに掴まれたら、その熱でカラダは蒸発してしまう!
「こうなったら、いちかばちかだ!」
エリオットは手にしたつるはしを思いっきり割れ目に突き刺した。
グシャァァァァッ!
あっという間に亀裂が広がり、真下の地面も崩れ出す!
「うわぁぁぁぁぁぁぁ――」




