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飲み屋で俺の隣に座った、“美女が俺の事が好きだと言いやがった!”

作者: 七瀬






飲み屋で俺の隣に座った、“美女が俺の事が好きだと言いやがった!”



嘘みたいな話だが、今まで俺が生きてきた人生の中で、、、。

“一番綺麗だと思った女性ひとに、俺は好きだと言われる!”

最近、よく行く飲み屋のカウンター席で一人でチビチビ飲んでいると?

俺の隣に若くて美人の女性ひとが座った。

俺はチラチラその女性ひとを見ながら、チョビチョビ酒を飲んでいると?

その女性ひとから俺に声をかけてきて、こう言ったんだ!



『“お一人で飲んでるんですか?”』

『・・・あぁ、まあ。』

『良かったら? 私と一緒に飲みません?』

『えぇ!?』

『・・・嫌じゃなかったら。』

『喜んで! 俺も話し相手になってくれる人が欲しかったので!』

『良かった。』






・・・なんか意外な出会いに、俺は少し戸惑いながらもそれより先に

こんな美女に話しかけられた喜びの方が勝っていて。

お酒も普段よりも随分と飲んでいたと思うし、それでも酔うと?

こんな美女と出会った事までが、夢のように感じてしまうと想い、

俺は必死に酔わないようにトイレに行っては、何度も顔を洗っては喝を入れた!

もうこんな美女に出会うチャンスはないとまで、この時の俺は思っていたしな。

それに彼女にいいところを見せたい俺は、どんだけ飲んでも酔わない強い男を

演じていたんだ!




『“お酒強いんですね?”』

『あぁ、まあね。』

『私は少し酔っちゃったみたいで、良ければ家まで送ってくれませんか?』

『えぇ!? い、いいですよ!』

『良かった、家は歩いて10分ぐらいの所なんで! 歩いて行きましょ!』

『はい!』





彼女がそう言ってから数分後に、店を出て二人で夜空を見上げながら

ゆっくり歩き他愛無い話をして、彼女の家まで俺は送った。

この時間は俺にとって天国に想うぐらい、それはそれは幸せな事で。

まるで夢でも見てるかのような、そんなあっという間な時間だった!

それと? またあの店で会う約束も彼女としてその後、俺は一人で家に帰る。





 *




・・・3日後。

俺はまたいつもの飲み屋に来ていた!

今度は彼女と約束した待ち合わせの日にちと時間にココに来たんだ。



『遅くなってごめんなさい。』

『別にいいよ。俺も今来たところだし!』

『良かった!』

『じゃあ、何飲む?』

『生ビールでいいわ!』

『すみませんー! 生ビール2つ!』

『あいよー! 生2つね!』

『“私、涼介さんの事、好きになっちゃったかもしれない!”』

『・・・えぇ!?』




・・・こんな早い段階で、“彼女が俺の事、好きとか言ってきやがった!”

マジかよ! 俺、どんな顔して彼女の顔見ればいいんだ?

急に、そんな言葉ブッ込まないでくれるか!

照れて、何にも話せないじゃないか!



『“ひょっとして? もう酔ってる?”』

『えぇ!?』

『“顔が真っ赤だし!”』

『“あぁ、胃に何も入れてない状態で飲んだからかな?”』

『ちゃんと食べてから飲まないと、、、!』

『ごめんごめん!』




・・・まあ、ああいうしかないよね!

俺に急に好きとか言っておいて、照れない男はいないと思うよ。

“君みたいな美人な女性ひとに好きとか言われたら? 顔も赤くなるわ!”

そんな事を俺は思いながら、彼女と顔を合わせながら飲む酒は格別で!

こんなに美味い酒は久々だった。




『涼介さんが良ければ、たまにこうやって私と飲んでくれますか?』

『えぇ!? も、勿論!』

『良かった。』

『俺も嬉しいです!』

『そんな風に言ってくれるの、涼介さんぐらいですよ。』

『何を言ってるんですか、こんな美人な女性ひとに好きとか言われたら?

誰でも、そう言うでしょ!』

『えぇ!?』

『・・・あぁ、い、いや、俺酔ってんのかな?』

『そんな風に思ってくれてるんですか? 私は自分の事、美人とか想って

ないので! 涼介さんにそう言ってもらえて嬉しい!』

『俺でよければ、いくらでも言いますよ。』

『ありがとう。』

『・・・・・・』






・・・彼女との時間は、俺にとってなんて幸せ事なのだろう。

俺と彼女との時間が長くなる事で、自然の流れで“俺達は付き合う事にもなり!”

でも? 付き合って彼女が俺に今まで言わなかった事を一言ったんだ。



『“ごめんなさい、今まで涼介さんに言わなかった事があるの!”』

『えぇ!? な、何?』

『“私の顔ね! 整形なんだ!”』

『せ、整形!?』

『“元の顔は、本当はこうなの!”』




・・・彼女が見せてくれたのは、“彼女の昔の一枚の写真。”

まさか? 整形前の彼女の写真を見て、俺は混乱する!

写真の彼女と俺の目の前に居る彼女は “顔がまるで別人だったからだ!”

もし? 整形前の彼女と俺は会っていたら? 

間違いなく付き合ってはいなかっただろう。

昔の彼女の顔は、美人には程遠い顔に俺は鳥肌が立った!

でも? 俺は今の彼女が好きだ!

“顔もそうだけど、彼女の性格も俺は好きだから!”

彼女が今の自分が好きならそれでいいよ!

俺も今の彼女が大好きだ! だから整形なんて今の俺には関係ない話だな。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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