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おしゃれ

 おばあちゃんは、最近元気がありません。

 髪の毛は、ぼさぼさ。

 服は、いつも同じ。

 お化粧もしていません。

「はぁー、なんにもいいことがないわ」

 おばあちゃんは、お茶を飲みながら、ため息をつきました。

 そのとき、風が窓をたたきました。

 外をみると、きれいなアゲハチョウがとんでいます。

「まぁ、きれいね」

 おばあちゃんは、窓をあけました。

 ひらひらとアゲハチョウが入ってきました。

「おばあちゃんも、おしゃれしたらいいのに」

 そう言って、はねをひらっとはばたかせると、

あらふしぎ。

 おばあちゃんは、きらきら光る黒いドレスを着ていました。

「にあう にあう」

 アゲハチョウが、にっこり笑います。

「ほら、お化粧もしてみよう」

 また、アゲハチョウが、ひらっとはねをふりました。

 おばあちゃんのほっぺが、ほんのりオレンジ色になりました。

「ヘアースタイルもかえようよ」

 アゲハチョウが、またまたはねをふりました。

 おばあちゃんの髪が、ポニーテールになりました。

「素敵だよ」

 アゲハチョウが、おばあちゃんのまわりをひらひらとんでいます。

「そうかい。でも、こんなにシワがあったらおかしいんじゃないかい?」

 おばあちゃんは、鏡をのぞいて言いました。

「シワは、おばあちゃんの勲章じゃないの。気にしない 気にしない」

 アゲハチョウに言われて、おばあちゃんは、ちょっとうきうきしてきました。

 おばあちゃんは、きれいなティーカップに紅茶をいれて、部屋にはお花を飾りました。

「アゲハチョウさん、ありがとう。おしゃれすると気分もあがるわね」

 おばあちゃんとアゲハチョウは、ティータイムを楽しんでいます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] いいお話の童話でした(^^) いくつになってもきれいであってほしい。 そんな願いがあるような作品でした(^^) [一言] 良かったら私の作品も読んで頂けると嬉しいですm(_ _)m
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