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金の魔法。


 

 ──どうして……。

 

 どうしてここに、ラディリアスさまが……?

 

 

 

 驚きのあまり、わたくしは思わず

 後ずさってしまう。


 自分よりも高位なその存在に対して、

 わたくしのとったその行動は、けして

 感心できることではなかったけれど、今は

 状況が状況。


 わたくしが思い描いていた

 これから(・・・・)のわたくしの状況とは

 明らかに異なる今の展開に、

 わたくしの思考は完全に停止して

 しまったのです。


 何がいいのか悪いのか……なんて考える

 そんな余裕すらなくて、わたくしはまた

 1歩……と、後ろへと下がる。




 ──と、その瞬間……!



「!」


 運の悪いことに、地面から飛び出していた

 イチョウの木の根っこに、わたくしは

 全く気づかず

 足を取られたのでした。




 ──それは、あっという間の出来事でした。



 

「ひゃっ……」


 思わず変な悲鳴が、喉をついて顔を出す。

 けれど、どうする事も出来ない。



 

「!?……フィア!」

 

 


 ()の悲鳴に、ラディリアスに緊張が走る!


 うわっ、やばっ……!

 

 


 これから起こるであろう自分の悲劇を察知し

 俺は咄嗟に受け身を取ろうとして、

 そこでハッとする。


 いや、ちょっと待て。

 わたくし(・・・・)は今、侯爵令嬢でした──。


「……っ、」




 確かに、この世界での貴族令嬢でも

 護身術くらいは習います。


 かく言うこのわたくしも、それは例外ではなくて

 侯爵令嬢として(・・・・・・・)一応の護身術は

 習いはしたのです。


 けれどそれは正直言って、実用的ではない。

 帳面消しのような、護身術。



 だってそうですわよね?

 ご令嬢の方々には、必ず護衛騎士が付き添う

 ものですもの。例え万が一、命を

 狙われたとしても、その護衛が令嬢を守って

 くださるのですから、本格的な護身術なんて

 不要なのです。



 ……まぁ、襲われた方の命が無事に済むのか

 それとも命を落としてしまうのか……なんて、

 その護衛の方の力量に大きく関係してくるの

 ですが、そもそも普段が蝶よ花よと

 育てられているご令嬢の方々のこと。

 多少の護身術を習ったくらいで、どうこう

 出来るような、そんな状態には、

 ならないのが普通なのです。


 それに『護衛がいるから』などと言って

 護身術の授業なんて、適当にこなしている

 方々ばかりですからね?


 …………えっと、それで『何が言いたんだ?』

 ってことになるのですが、、、



 ……いや、だからね。貴族令嬢ってさ、

 とどのつまりが、運動神経ゼロの人間の方が

 格段に多いんだよね。

 

 そこを踏まえて見るとね、例えばこの俺。

 当然、女じゃない。


 ……それは知ってると思うけれど、じゃあね、

 女じゃないってことはどういう事かってなると

 筋力がそもそも違うわけなのですよ。

 男と女とでは。


 で、俺の筋力は、男のそれなわけです。

 ──当たり前だけど。



 確かに俺は小柄で女性的だよ?

 でも、いくら普通の男性と違って小柄だとしても

 男にはかわりはない。

 それなりの筋力は当然、持ち合わせている。


 そして、その俺がだよ? いくら侯爵令嬢(・・)として

 過ごしてるからって、何もかもが

 侯爵令嬢(・・・・)……なわけがない。


 前にも言ったけどさ、当然俺ってば

 フィデルと鍛錬もしているし、魔物の森って

 言われている西の森の討伐とかにも

 出ているわけで、……後ずさった時に

 木の根っこに足を取られたからって、

 コケる……わけないんだよ。本来なら(・・・・)


 いや、コケそうに(・・・・・)なったとしても(・・・・・・・)余裕で

 回避出来るハズなのよ。本当なら。


 でもさ。

 ……でもだよ?


 それって()だから出来ることであって、

 わたくし(・・・・)がそれやっちゃうと

 ダメだと思うのです。


「──」


 例えばわたくしが、日々どんなに運動神経が

 いいように日々振舞っていたとしても、

 倒れる時に俺なみ(・・・)の受け身を

 とってしまえば、騎士の資格を持つ

 ラディリアスなら、余裕でわたくし(・・・・)

 本当は俺だってこと(・・・・・・)に気づく

 んじゃないだろうか?

 

 そこを踏まえるとだよ? 俺……いや、

 わたくし(・・・・)は、ほどほどの受け身

 だけで、今の状況を回避しなくちゃ

 いけないわけなのです。



 …………そんな事、出来るのか?

 いえ……、わたくしには到底そんな事は出来ません。

 

 ()にコケていれば、手を出せばいいだけの

 話なのですけれども、今は明らかに後ろ(・・)

 倒れているのですよ……?

 

 下手すれば俺、バク転しちゃうんですが?

 ……バク転する令嬢?

 いや、ダメだろ? 絶対……。


 

 えー……っと。

 これを、どうしろと?



 

「……」

 わたくしは、頭の中が真っ白になる。


 どんな時も、わたくしは気を許してはならない。

 だって男だってバレたら、とんでもない事に

 なってしまうから……。


 それは確かにそう。

 そんな事は、分かりきっている。

 

 分かってはいるけれど、なんなの?この状況は……?

 



 いるはずのないラディリアスさまが、今

 目の前にいらっしゃっていて、しかも

 無礼なことに後ずさってしまった。


 そしてそのせいで、持っていたカゴは取り落とすし

 なんと言っても無防備に後ろへ倒れようとしている

 今のわたくしの、この状況──。

「」


 色んな事柄がごちゃ混ぜになって、

 その全てがわたくしを混乱させる。



 

 正直、頭が回らない……。

 回るわけない。

 



「っ、」

 だけど、ここで諦めたら終わりだ!


 俺は頭をフル回転させる。


 どうしても、俺が男だってバレちゃいけない。

 となると、……となるとだよ?

 俺は常に……今のこの妙な状況下であっても、

『貴族令嬢の立ち振る舞いってどんなの?』って

 考えて、行動しなくちゃいけないわけだ。

 

 秘密がバレれてしまえば、一族は

 消えてなくなるんだから……!

 



「くっ……」

 倒れゆくその一瞬の間に、わたくしは

 色々なことを思い浮かべ、必死に考える。

 

 このまま受け身をとるのは、確かに簡単なこと。

 けれど、それだときっとやり過ぎる(・・・・・)

 

 わたくしが()の状況で、受け身を

 取るのは、どう考えても危険だ……!


 いやいや、でも待て待て。俺ってさ、

 ゾフィアルノ家の娘なんだよね。(正確には息子)

 ヴァルキルア帝国武門筆頭のゾフィアルノだったら

 例え令嬢であっても、受け身の時バク転くらい

 許されるんじゃないか?




 ──そんな風にも思った。




 それにラディリアスは、俺が西の森に探索に

 行ってた事だって知ってる……。


 ちょっとくらいは──……って。



 

「……」

 いやいやちょっと待て。

 やっぱりダメだって。


 俺は考えを改める。



 だって最近、俺って大人しく過ごしてるだろ?

 西の森騒ぎの後、『フィリシア』としてあの森には

 行っていない。確かに()は行ってたけど

 それは六月(むつき)としてだ。

 フィリシアとして最後に行ったのは、

 いつだったっけ?


 それに婚約破棄の為の理由づけとかで、

 ここ数ヶ月は、特にお淑やかに過ごしてた

 じゃないか。

 破棄が確定するまでは、それなりに慎重に

 行動した方がいいって、フィデルとも

 話し合って決めてたから……。





「……」

 だから不自然。


 あぁ、もう! 考えてる──暇なんてない!

 すぐに答え出さないと……!




 信じられないくらい高速で、俺の頭は

 フル回転してくれて、やっぱりここは、男と

 バレないように、大人しく倒れる方を選ぶべき

 ……と言う考えに落ち着いた。

 

 うん。このままコケるのが最善策だ。

 

 


「……」

 けれど、分かってはいるけれど怖い……。

 

 

 だって、後ろにコケてるんだよ!?

 いつ地面が背中に当たるか、分からない。

 そんな状況なんだよ?

 

 外だから木の根っこもボッコボッコ出ているし

 すぐに、すがりつけそうな物すらもない。

(掴めそうなのラディリアスくらい?──いや

 それは絶対嫌だ!)


 このままいくと、見事に転がるしか道は

 ないんだけれど、打ちどころが悪かったら

 最悪、骨が折れる──。

 

 

 

 

 

 ──『骨』……?

 

 

 

 コケて、骨を折る……?

 

 

 しかもこの場合、ものすごい確率で

 背骨だろ……!?

 



「っ」

 グッと息を呑む。


 それってきっと、めちゃくちゃ痛いに違いない。

 いや、他の場所の骨折っても痛いだろうけど

 背骨折ったら、それって『重症』って

 言うんじゃないだろうか……?



 倒れ込みながら、俺は青くなる。


 


 え? ちょ、……ちょっと待って?

 俺って背骨折って、寝たきりとかに

 ならないよね……?

 

 

「……っ、」

 寝たきりになった自分を想像して、俺は

 必要以上に体が強ばった。


 ひゅっと喉が鳴る。

 


 いやいやいや、俺は俺じゃない。

 今はフィリシアだ……っ!

 

 

 訳のわからない否定を自分にしながら

 わたくしは、自分を叱咤(しった)する。



 なにをしているのフィリシア!

 今の今まで、令嬢として頑張ってきたのではないの。

 たかがコケることに、なにを躊躇(ためら)うと

 いうのでしょう?

 

 

「……っ、」

 けれどわたくしは、ひどく恐ろしくなって

 ギュッと目をつぶる。

 

 コケて擦りむくなど、前世ではよくあった事。

 今更どうって事などありません。

 

 ……けれど擦りむくだけでは、済まないかも

 しれないのです。恐ろしくて当たり前。

 もしかしたら、恐怖の背骨骨折が

 待ち受けている……?

 

 

 ゾッとしたけれど、他に手なんてない。


 いやいやいやきっと、俺の背骨なら

 この程度の衝撃くらい、耐えてくれるに違いない。

 

 だって俺、毎日鍛えてるし。

 牛乳飲んでるし。カルシウムも

 ちゃんと摂ってるし。睡眠だってバッチリだ。

 柔軟性だってかなりのものだと思っている……!

 

 ………………。

 

 

 

 けれど、出来る受け身をあえて取らない……

 というこの状況が、わたくしには辛くもある。

 必要以上に身を強ばらせ、襲い来るだろう

 衝撃に覚悟を決めました。

 



 あぁ。もう、なんなんだよ。

 



 どうしてこうも、俺は、俺の自由を

 奪われなくちゃいけないんだ……?


 自分の身が危険な時くらい、思う存分

 自分守ったっていいじゃないか……。

 

 


「……」


 

 考えると泣きたくなった。

 だってそうだろ?

 

 今まで女として過ごしてきたけど、

 本当の俺は女じゃない。

 

 

 本当は俺だって、男として生きていきたい。

 それなのにその自由は、未だに手に

 入れることすら叶わない。


「……うっ、」

 

 ……あぁ。もういっそ、消えてしまいたい。

 

 

 誰の目からも触れられない、西の森の

 奥地にでも投げ捨ててくれればよかったのに。


 あれはメリサだったっけか?

 ずっと前に流行ったって言ってた、西の森に

 子どもを捨てる妙な秘術。


 初めて聞いた時には信じられなかったけれど

 今なら言える。

 俺だったら、『捨てられたかった』って──。



「……」

 それは、子どもの時に実際捨てられた

 メリサ相手には絶対言っちゃダメなことだって

 分かってる。


 だけど、そう思わずにはいられない。


 もしかしたら、そこに俺の自由が

 あったかも知れないから……。



 ……そんな、ひどい想いさえ溢れてくる。



 

 今の俺なら、どんな所だって

 生きていける自信がある。

 

 だからもう俺のことなんか、ひと思いに

 捨ててくれたって構わないんだ。


 ……もう、どうなってもいいんだ──。

 




 ギュッと目をつぶり、俺は本気でそう思った。

 そう……願った。


 


 もう、苦しかった。


 自分が自分らしく生きていないことが

 こんなにも辛いことだなんて、思いもしなかった。

 

 ただ、転がるだけ。

 

 

 たったそれだけの事が、もう耐えられない。



 今迄だったら、多分出来た。

 なんの迷いもなくコケたって思う。

 痛いって言って泣いたに違いない。



 だけどもう、ダメなんだ。



 なんでダメになったんだろう?


 考え方が変わったんだろうか?

 面白がって今まで女装していた自分が情けない。



 ……どうして、こんな風に思うように

 なったんだろう?


 こんなんじゃ、なかったのに……。




 何もかも、平気だったのに──!




 

 ……確かに、色々思うことはある。


 だけど今は、覚悟を決めなくちゃならない。

 諦めにも似た溜め息をつき、俺はギュッと

 目をつぶる。


 それから俺は、襲い来るであろうその衝撃に

 身を固くして待った。




 だけど──


 ──衝撃はこなかった。


 

 

 

 



 

 ──ふわ……っ。

 

 

 

 

 

「──え?」

 

 

 俺は一瞬、目を見張った。

 何が起こったのか、理解できなくて

 息をすることさえ忘れた──。



 

 体が……浮いている……!?

 

 



 

 実際倒れ込む選択を俺はしたけれど

 想像していたような衝撃は

 襲っては来なかった。


 地面と俺の間に、なにか別の物体(・・)

 突如、現れた。

 



「え? な……に?」

 



 何が起こったのか……なんて分からない。

 予測していた衝撃とは全く異なる感覚に

 俺は恐る恐る『下』を覗き見る。



 な……んだ? これ。


 キラキラ……金色の




 粒子──?





 

「……」


 キラキラ光るその小さな粒子は、見た目は

 とても儚げで、壊れてしまいそうなくらい

 繊細だった。

 

 けれどそれなのに、触れてみるとそれ(・・)

 とてもしっかりとしていて、難なく俺を

 支えてくれている。

 

 それに──とても、柔らかい……?


 それ(・・)は、信じられないくらいに

 優しくふわりと、俺を包み込んでくれている。

 


 

 ──えっ、と……これは、なに?

 


 

 これはもしかして、ラディリアスの……魔法

 ……と言うやつなのだろうか?

 



 驚いて、俺は瞬きをした。

 

 昨日の誕生会の夜会で初めて見た

 ラディリアスの魔法。


 確かあれも、金の粒子が飛び散っていたのを

 思い出す。

 

 あの時の魔力と、とても似通ったその魔力に

 俺は少なからず動揺する。

 



 これが、お前の魔力……なの──?


 

 

 婚約者をしていたのに知らなかった。

 何も知らなかった、知ろうとさえしなかった

 目の前の、友人でもあり婚約者でもあった

 ラディリアスの事。


 それなのにお前は、俺を助けるの?


 自分の自由のために、お前の気持ちなんか

 そっちのけにして、逃げようとした俺を──?



「……」

 やましい気持ちでいっぱいだった。

 有り得ないって思った。


 令嬢が習う社交辞令とか、行儀作法とか

 そんなのを抜きにして、俺って

 とても失礼なことをラディリアスに

 してしまったんじゃないかって反省した


 確かに男同士だから、結婚なんて出来ないよ?

 だけどラディリアスは俺が男だって知らない。

 純粋に、自分の婚約者になった相手を

 気遣っていただけだ。




 ──それなのに、俺ときたら……。






「……」

 俺の心は、申し訳ない気持ちはいっぱいになる。

 思わずラディリアスを見上げたんだ。


 ごめん。

 俺、身勝手だった──って。



 

 そう思って。

 そしたら──

 

 

 

 

「ひぅ……」

 思わず変な声が漏れる。

 


 見上げればそこに、心配したような

 ラディリアスの顔が、物凄い近さで見えたから。




 近っ!

 近い、近い近い近いぃぃいぃぃ……っ!!


 

 俺は驚いて目を見張る。

 完全に固まった。


 もう、それこそ目が飛び出るかと思った!

 

 息が……いや、心臓が止まるところだ。

 

 

「……っ」

 ゴクリと唾を飲み込んで、少し仰け反る。

 そうしないと顔がラディリアスに

 当たるかも知れないって思ったから……。


 

 ち、近い。

 明らかに俺が動揺しているのに、

 ラディリアスだってその事にきづいている

 はずなのに、何故なのかラディリアスは

 俺から離れようとしない。


 

 ……いや、だから顔が近い! 近すぎる!!

 近過ぎて、思わず『素』の自分が出て

 隠しきれないことに動揺する。

 



 ……やば。このままだとバレる──!

「……っ、」



 

 俺は慌ててうつむいた。

 バクバクと激しく心臓が鳴る──。


 

 胸が……、

 胸がめちゃくちゃ痛い……っ。


「──っ、」



 顔をしかめ、胸を押さえると、ラディリアスは

 そんな俺を見て真っ青になった。


 

 

「フィ……フィア? どこか痛いのか?

 もしかしてケガをしてしまった?

 私に、見せて──?」

 


 目の前のラディリアスは、俺に怪我がないか

 ひどく狼狽(うろた)えながら、体の隅々を

 目視で確認しようとする。

 

 

 ひぁ……っ、ちょ、どこ見て──っ!

 



 わたくしは思わずドレスの裾を押さえました。

 真っ赤になって、身を(よじ)ったのです。

 

 

 ホントなに? なんなの……っ。

 

 怪我を確認しているだけなんだろうけど

 とにかく近い……。

 明らかに近過ぎて、逃げることもままならない。

 

 毛穴が見えるんじゃないかと思うほどの

 ドアップに耐えられなくて、わたくしはひどく

 狼狽(うろた)えることしか出来ないでいる……。

 

 

「ラ、ラディリアスさま……っ!」

 

 

 思わず出た素の自分(・・・・)を覆い隠し

 慌ててラディリアスから目をそらす。




 落ち着け。

 落ち着け俺……っ。

 



 俺はぎゅっと目をつぶり、必死に平常心を

 取り戻そうとする。

 


 けれど焦りが邪魔をして、上手くいかない。


 ドキドキと激しく波打つ心臓が、ひどく

 痛くてかなわない。思わず目が潤んだ。

 もう、いい加減にして欲しい……。

 

『素』が出た上に、これほど至近距離。

 そうなると、(つくろ)いようが

 ないじゃないか……。

 

 俺は涙目で震えるように、息をついた。

 早くラディリアスから離れたかったんだ。


 

 

 

   ┈┈••✤••┈┈┈┈••✤ あとがき ✤••┈┈┈┈••✤••┈┈



     お読み頂きありがとうございますm(*_ _)m


        誤字大魔王ですので誤字報告、

        切実にお待ちしております。


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