第2話 士官学校 1
二作目書き始めたのに早速恋愛小説書きたくなったんです。
どうしましょうか?
短編だけ今度上げましょうか。
「失礼します」
「入れ」
呼び出され、先程の会議室に戻る。やはりここは居心地が悪いな。圧が凄い。出来る事なら早くここから出たい。
「お前を呼び出したのは他でもない、この士官学校へ編入してもらいたいのだ。期限は半年から一年程度。卒業すれば兵長に進級できる。行って来い」
「分かりました」
「この私、ガルド少佐の名で編入申請を行うからな。くれぐれも問題は起こすなよ」
「はい!」
この世界に来てもまた学校かよ…。ただ、一年の勉強で兵長になれるって、かなり見返りはでかくないか?兵長と言えば、分隊の指揮官になれる。つまり、十人程度を指揮することができる。上手く行けばエリートコースだな!
「出発は再来週になるだろう。編入に試験はないが、勉強はしておけ」
「はい」
はっきり言ってあの少年は異常だ。まさに天才と言えるタイプの者だろう。1200mの的を射抜くのには、確実に狙撃銃の訓練を一年は受けないと当たらない。そもそも取り扱いが難しい狙撃銃を500mの的に当てるだけでも素人には難しい筈なのにな。
彼には小隊程度を持ってもらいたいと思っている。支援部隊は戦場の要になる事がある。支援部隊の質は重要だが、裏方であるため、希望者が少ない。彼の様な優秀な人材を支援部隊に回す事で、配属希望者を増やしたいと思っている。
「少佐!流石に入りたての者を士官学校に行かせるのは、かわいそうではありませんか?」
「大丈夫だ。彼なら、やれる」
「そうでありますか…」
彼には期待している。年齢は気にしていない。15歳ではあるが、あの腕前は本物だ。軍の世界は弱肉強食。強さが正義。後は人の上に立つ才能があるかどうかだ。
ただ、正直なところ、軍人としての才能があれば、その者を上に祭り上げ、頭が切れる者を補佐に回せばいいだけだ。彼が頭も切れればそのまま上に立て、イマイチだったとしても誰かを補佐につけるだけ。上に立てることは決まっている。
士官学校編入も兵長につける為だけの過程だ。今は戦争中。軍人はいれば居るだけ良い。出来る限り早く戻ってきてほしい。