鑑定所を作る
この世界の通貨は、銅貨・白銅貨・銀貨・小金貨・金貨で、物価の差異はあるが日本円にすると概ね、銅貨=十円、白銅貨=百円、銀貨=千円、小金貨=一万円、金貨=十万円に当たる。
ちなみに、国から出た遺失術鑑定の褒賞金は、金貨100枚だった。数年は食うには困らないな。
鑑定士としての契約条件。
鑑定所での鑑定料は一件につき、銀貨一枚。
また、鑑定した結果が金貨一枚以上の高額だった場合、その10%を追加徴収出来る。
依頼があれば、出張鑑定も実施する。俺個人の一日借り切りとなり、金貨一枚で請け負う。
一日の売上の10%をギルドに納める。その変わり、ギルド内のどこでも好きな場所に鑑定所のスペースを作って良い。また、ギルド併設の宿に下宿可能。必要な道具はギルドから貸し出してくれる。まぁ、道具と言っても、机一つと椅子二脚あれば充分なのだが。
俺はギルド併設の酒場内の一角に鑑定所を構えることにした。普通は受付の脇なんかに構えるのだが...。
俺が鑑定士という職業を選んだのは、五つの理由がある。
一つ目は当然、金。二つ目は俺のステータスを上げる道具や装備品を探す為。三つ目は冒険者達のスキルを盗み見て習得する為。四つ目は俺のステータスを上げるのに役に立つ能力を持つ人材を探す為。五つ目はそれらの情報を得る為。
これらの条件を満たすのに、酒場が最も都合が良いと判断した。