遺失術を復活させる
「この本は遺失術の魔導書です。」
「は?残念だが不採用だ。その本は...。」
「『ミミックブック』だとおっしゃりたいのですよね?」
《ミミックブック》...本に擬態した魔物。本を開くと正体を現し、襲いかかってくる。
「なんだ、分かってんじゃねぇか。何でさっきは魔導書だなんて...。」
「いえ、これが遺失術の魔導書であるのは間違いありません。同時に、ミミックブックでもあります。」
「ど、どういうことだ?」
「普通の本と同様に、封印を外して本を開けばミミックブックとして襲いかかってくるでしょう。ですが、この魔導書の本体は本ではありません。こちらです。」
俺は、本の表紙に飾られている、宝玉を示した。
「どなたか、ナイフを貸して頂けますか?」
俺は受付嬢からナイフを借り、宝玉を本から外した。その途端、本は崩れさった。
「これが、この魔導書の正しい封印の解き方です。」
持っている宝玉から、遺失魔法の知識が直接頭の中に流れこんでくる。...俺は【空間術Lv1】を修得した。
「魔法に詳しい方が、この宝玉を研究すれば、遺失術...【空間術】を復活させることが出来るでしょう。」
...俺だけは、【達人】のおかげで簡単に覚えられるけど。
「凄い...大発見だ。ひょっとしたら、他のミミックブックにも同じ物があるかもしれないし、遺失術の復活なんて、国家レベルの大事業になるぞ。」
「いえ、今回の本がたまたまそうだっただけで、大多数は普通のミミックブックのようです。で、試験は合格でいいですか?」
「もちろん、文句無しで合格だ。就業条件は後で交渉しよう。それと、今回の功績も国と相談の上で褒賞しよう。」
こうして俺は鑑定士になった。
《カラル・アルナンド》
年齢...15歳
職業...鑑定士
〈ステータス〉
レベル1
HP...15
MP...10
力...10
器用さ...10
体力...10
素早さ...10
魔力...10
生命力...10
精神力...10
攻撃力...35
防御力...20
〈装備〉
鉄製の長剣
旅装束
〈所持能力〉
称号...【転生者】
祝福...【解析】
スキル...【達人Lv-】【剣術Lv1】【盾防御Lv1】【受け流しLv1】【格闘Lv1】【身体強化Lv1】【火術Lv1】【水術Lv1】【生活魔術Lv1】【空間術Lv1】【博学Lv1】【農業Lv1】