旅立ち
「父さん、お願いがあるんだけど…。」
翌朝、俺は父にこう切り出した。
とりあえず、父のステータスを確認してみる。
《レイサム・アルナンド》
年齢...40歳
職業...農民(元戦士)
〈ステータス〉
レベル40
HP...300
MP...125
力...140
器用さ...100
体力...150
素早さ...60
魔力...30
生命力...130
精神力...75
攻撃力...140
防御力...152
〈装備〉
麻布の服
〈所持能力〉
称号...タンク
スキル...【剣術Lv5】【盾防御Lv5】【受け流しLv3】【格闘Lv2】【農業Lv3】
...ほう、父さん結構強いんだな。全然知らなかった。
「お願い?どうしたんだ、突然。」
「俺、成人したから、町に行って仕事を探そうと思うんだ。」
「仕事?仕事って、お前何が出来るんだ?農業の軽い手伝い以外、今迄何もしたことないだろ。」
説明が面倒くさいので、軽く嘘をつく。
「昨日、神様からお告げがあってね。鑑定が出来るようになったんだ。それどころか、翻訳とか、通訳なんかも。」
「神のお告げ?馬鹿馬鹿しい。」
「いえ、その子の言ってることは多分本当よ。」
お、母さんが援護してくれた。
《アンジェラ・アルナンド》
年齢...35歳
職業...農民(元魔術師)
〈ステータス〉
レベル38
HP...180
MP...300
力...50
器用さ...120
体力...80
素早さ...150
魔力...250
生命力...85
精神力...130
攻撃力...50
防御力...82
〈装備〉
麻布の服
〈所持能力〉
称号...隠者
スキル...【火術Lv5】【水術Lv5】【生活魔術Lv3】【博学Lv1】【農業Lv3】
ほうほう、やっぱり結構強い。
「生活魔術の【能力参照】を使ったら、その子のステータスに祝福とスキルが増えてた。この魔法では内容迄は分からないけど...。」
《能力参照》...生活魔術。対象のレベルと、祝福、スキルの数が分かる。
「成人した時に、祝福やスキルが覚醒することは稀にあることよ。その子にもその現象が起きたんじゃないかしら?」
「父さんと母さんのステータスを教えるね。今迄聞いたことなかったから、それで証明出来るよね?」
俺は先程【解析】で見た、父さんと母さんのステータスを告げた。さすがに、父さんも信じざるを得なかった。
「もう一つお願いがあるんだけど。父さんと母さんのスキルを使ってみせてくれないかな?道中の護身に使えるかもしれないから。」
「別にいいが、スキルは長年修練を積んで修得出来るものだぞ。見ただけで覚えられるようなもんじゃないぞ。」
「それも大丈夫。見たものを覚える、そういうスキルを身につけたんだ。」
こうして、俺は旅に出た。
《カラル・アルナンド》
年齢...15歳
職業...農民の長男
〈ステータス〉
レベル1
HP...15
MP...10
力...10
器用さ...10
体力...10
素早さ...10
魔力...10
生命力...10
精神力...10
攻撃力...10
防御力...12
〈装備〉
麻布の服
〈所持能力〉
称号...【転生者】
祝福...【解析】
スキル...【達人Lv-】【剣術Lv1】【盾防御Lv1】【受け流しLv1】【格闘Lv1】【火術Lv1】【水術Lv1】【生活魔術Lv1】【博学Lv1】【農業Lv1】