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プロローグ

閲覧ありがとうございます。

暇つぶし程度に軽い気持ちで読んで頂ければ幸いです。


ただひたすらデスクに向き合って書類を処理し続けて何時間たったのだろう。


辛い、目眩がする、ああ家に帰りたい、寝たい…そう思い目を向けた時計は午前2時。もう日付は変わり、時計のチクタクという秒針だけが部屋に虚しく響いている。ちなみに、仕事を開始したのは昨日の午前7時、昼休みは30分あるかないかぐらいしか取っていない。


しかしながら私の目の前には終わる気配のない程の書類の山が出来上がっていた。


そう、私は所謂ブラック企業に務めるしがないOLである。

華の20代も職場のおかげで出会いもなく、仕事ばかり。年齢=彼氏いない歴を更新しながら20代ももう終盤戦というところだ。


…え?学生時代に彼氏いなかったのかって?いませんでしたけど?出会いうんぬんの前にモテないんじゃないかって??

え、あ、いや、そんなの、モテ期来てないからだし!?!!私が悪いみたいなの辞めてくれ!!!!

人生に2度来るとかいうモテ期なるものは私には訪れていないのでこれからモテまくる予定です。…あくまで予定です。きっと。


「それにしても仕事が終わらん!!…寝たい…布団が恋しいよぉ…うぅ…。」


目の前に立ちはだかる書類の山にもう心が挫けそうになる。しかし幸いなことに翌日(もう今日だが)は休日、ということは時間に余裕ができる、つまり私が楽しみにしているアレを買いに行くことができるのだ。


こんな劣悪な環境の職場何度辞めてやろうと思ったことか。

しかしこの就職氷河期とも言われるこの時代にやっとこさ手に入れた職場をそう簡単に手放す訳にもいかないし、何より辞めたところで再就職先など見つかる気がしない。


こんな絶望的な環境で働く私の唯一の希望、それは


「くぅ〜!!やっっと買えたぁぁぁ!!!!」


私の唯一の娯楽。少女漫画である。

特に私が手にしている漫画、「はちみつラプソディ」は1番のお気に入りの作品で、新刊が出るのをそわそわしながら待ち続けていたのだ。

しかしながらあんな職場なので新刊発売日に手に入れることは叶わず。やっと、今日やっと手に入れることができた。


(前巻いい所で終わっちゃったんだよなぁ〜、早く家に帰って続き読もう!)


年甲斐もなくワクワクしながら店を出て家に帰ろうとした時、私の視界の端にに飛び込んで来たのは眩しいくらいにライトを光らせこちらに猛スピードで突っ込んでくる大型トラックだった。


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