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明日へ  作者: ちゃむ
時計の中
7/60

気まぐれな時間②

うちの高校には色々と決まりがある。

それはどこの学校でもそうであるが、このバスケットボール部にも決まりがある。

1on1をする場合、先輩が先にディフェンスをするというものだ。

いつからこの決まりがあるかは知らないが、私もその決まり通りディフェンスをするべく位置に着いた。

後輩から1度ボールを渡される。

そしてまた私がボールを後輩にワンバウンドさせて返す。

これが1on1開始の合図なのである。

私はバスケットシューズの裏を手で擦り、キュッと乾いた音を体育館に響かせて自信に気合を入れた。

相手はいきなりシュートモーションに移行する。

だが、これはフェイント。

目がゴールに行っていない。

牽制するため、私は左手でボールを刺しに行く。

それを嫌い、ドリブルで突破しようと後輩は目を見開く。

ハンドリングスキルは大した物で、ゴール下までやってきた。

また相手はシュートモーション。

これもポンプフェイクで、私のジャンプブロックを誘うもの。

フェイントを読まれて為す術もなくなり、そのままジャンプシュートを行うも、読み切っていた私がシュートを阻んだ。

「中尾先輩は、ほんと容赦ないですー」

後輩は笑いながらボールを拾いに行く。

そして先程とは逆、私がオフェンス。

フェイントは顔の向きや目の方向が重要であることを教えるため、後輩との1on1を続けるのだった。

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