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明日へ  作者: ちゃむ
時計の中
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平凡な日々

とても寒い12月半ば、数多くある介護施設の中に29歳を迎えたばかりの介護士がいた。

現在、午前3時過ぎで夜勤の勤務に勤しんでいた。

ナースコールが仕切りに鳴っているが、彼はなかなかナースコールに出ようとはしなかった。

この介護施設の夜勤帯は2人対応で、入居者はだいたい50人くらいだろうか。

そしていまは相方が休憩時間であり、実質ひとりで全てに対応しなくてはならない。

この時間はかなりの確率で入居者は寝ている。

ナースコールを鳴らすのは入居者にイレギュラーが発生し、助けを求めているパターンや、寝返りをしてボタンが体に触れて鳴るパターンなど様々だが、このナースコールは違う。

彼は月に約9回は夜勤に入る。

他は同じ施設の日勤で仕事をして9回の公休。

この施設で介護を初めて2年になるかならないかの経験。

ある程度、入居者の事も把握している。

そんな彼がナースコールに対応しない理由はひとつ。

対応した所で意味が無いからである。

この時間帯では毎日決まった入居者からナースコールが鳴る。

内容は適当な話で、緊急性は皆無。

しかし無視する訳にもいかないので、とりあえずナースコールの対応をする事にした。

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